TEL相談・「ここにいたい」10年同棲を続けた42歳の彼女を実家に帰したら自殺

今回はヘビーな相談です。

10年間同棲を続けた42歳の彼女が、精神的な病で錯乱するようになったので自宅へと帰した。

すると、彼女は自殺してしまった…。

相談者が後悔する事とは、いったい何でしょうか。

放送を音声で聞きたい方はこちらから

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今回の相談について

パーソナリティ:加藤諦三

回答者:大原敬子(幼児教育研究)

 

相談者

29歳男性

 

家族構成

彼女42歳…自殺

 

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相談者の状況

 

相談者は29歳独身男性で1人暮らし。

 

先日、10年近く連れ添った彼女を不慮の事故で亡くした。

(加藤諦三:自殺か何かですか?)

 

そうです。

10年近く連れ添ったというのは、結婚していたわけではなく、同棲をしていたという事。

 

加藤諦三:

10年近く同棲…って事は、その間結婚しようとは思わなかったわけね?

 

思った事もありますが、ちょっとダラダラしてしまった。

彼女は42歳。

(加藤諦三:彼女の方からも結婚しようという話は出てこない?)

 

まぁ。ハッキリは言わなかったです。

 

先日、その彼女が亡くなったのですが…。

亡くなる前に、彼女が精神的な病気を患って、錯乱を起こした。

 

なので、一旦、実家の方に帰っていた。

その実家は遠くにあったので…。

(加藤諦三:その錯乱を起こしたという事だと。その病気というのは心理的な事ですね?)

 

そうです。

実家で療養して、実家の方の病院で精神科にかかった。

 

加藤諦三:

実家の方で病院に行って治療を受けるという事で、同棲生活から、実家へ行ったという事ですよね?

実家の方に行く時に、素直に行ったんですかね?

 

いえ、「こっちにいたい」と。

ただ、如何せん、2人しかいないので。

 

私も会社員のため、ずっと付き添っていられなかった。

また、錯乱を起こしてもどうしようのできないので「一度帰ったら?」という事で、戻りました。

(加藤諦三:納得してね?)

 

納得かどうかはわかならいけど、車に押し込んでというか…。

まぁ、本人から乗っていきましたけど、名残惜しそうに帰りました。

 

加藤諦三:

結局、その…彼女からすれば42歳で。

だから、32歳の時からずっと一緒に暮らしているの?

 

そうです。

 

加藤諦三:

そうですよねぇ。

それで、結婚に何か障害があったというわけでもないですよね?

あなたは19歳だから、ちょっと若いという事は、もちろんあったかもしれないけど。

 

結婚への障害は、無かったです。

それが、今の後悔というか…。

 

ずっと連れ添ってきた中で、こんな事態になって…(泣)

向こうの家族から「ずっと、連れ添ってやってくれ」という事で、一緒に向こうの実家まで送り届けて、お葬式とお通夜出させてもらって…。

 

で…あの…何ですかね…

言葉にするのが難しいのですが…。

 

特に僕を責める事なく、振る舞って頂いた。

今日の相談なのですが、今後、どのようにお付き合いしていけば良いものなのか。

 

 

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相談内容

10年近く連れ添った42歳の彼女が自殺してしまった

亡くなる前、彼女が錯乱を起こしたため実家に帰していた

彼女は「ここにいたい」と、帰りたくなさそうだった

10年間、結婚をせずダラダラときてしまった事を後悔している

今後、向こうの家族とどうかかわっていけばいいかという相談

 

回答者の意見

引用:大原敬子HP

大原敬子(幼児教育研究)

 

まだ、お若いですものね。

言葉の端々に、彼女を思いやる言葉というのかしら。

決して亡くなった理由を、これだって残酷な言葉で言いたくない所に、あなたの気持ちがよくわかるんです。

 

彼女が自ら選んだその道について、あなたは「僕が何とかできたんじゃないか」って、言われましたよね。

あなたの話を聞いて、自分を責めるものとしか、思えないんですね。

 

人を好きになったり愛したりして…。

その相手がいなくなりますよね?

 

その時に、相手の家とかではなくて、あなたが自分でしたい事。

自分だけで、できる事がありますよね?

 

それも1つの愛し方だと思うんですよ。

 

相手の人がどう思うかとかね?

相手の母親がどう思うかは、その後の事。

 

今あなたができる事は、心を落ち着かせる事ですよね。

 

彼女の写真とかあるんでしょ?

毎日お水とかあげてるわけでしょ?

(相談者:はい。)

 

お線香もあげているの?

 

相談者:

いえ…ちょっと、まだ…。

部屋も片付けられていない状況で…。

 

そうですよね。

部屋の中汚くても、何でもいいんです。

その気持ち、とってもよくわかります。

 

ただ、人間っておかしなものでね。

普通であれば、心が通じ合えばいいと思うんですけど、すごく悲しい時と言うのは、何か形あるものに向かって、相手を呼びかける心理ですごく落ち着くんですね。

 

あなたが今日、今すぐできる事というのは、お線香をあげる事はできますよね?

毎朝、「元気?」「美味しく飲んでね」って、お水をあげる事もできますよね?

別にお仏壇じゃなくていいんですもの。

 

そういう小さな中で、現実に起きた事がだんだんと実感していく。

あ、やっぱりこの人はいなくなったんだって事をね、自分自身が感じるんです。

 

要するに、現実と向き合える。

そして、現実と向き合えた時、なんとなく通常の生活が少しずつできてくる。

 

そして、通常の生活に戻った時。

「あれ?向こうのご両親は?」と思った時に、あなたが電話差し上げればいいんじゃないでしょうかね?

 

まずは、自分の心の中の整理ができていない状態では、向こうの人間関係はできませんよね?

そして、向こうも「娘に会いたいな」って時に、「娘の好きだった人に会いたいな」ってなってくる。

 

今は突然の出来事で、向こうも自分たちの心の冷静さを保つ時。

わかります?

(相談者:わかります。)

 

じゃあ、今後どうしたらいいか。

相手の付き合いよりも、僕がこの現実をどう受け止めて、彼女とどう向き合ったらいいかという事。

これが、今一番大事な気がするんです。

(相談者:はい。)

 

もしかしたら、彼女はまだ生きていると思いたいから、写真とお線香は絶対に受け入れられないというものがあるかもしれない。

(相談者:あります。)

 

そしたら、写真を定期に入れててもいいじゃないですか。

なんていうのかしら…。

とにかく、彼女と語り合う事ですよね。

 

まず、自分が彼女をどう受け止めるかという事ですよね。

たぶん、今、あまりにも突然の出来事で受け止められないんですよ。

 

(相談者:…。うん…はい。泣)

 

どこかで、彼女がこの道を選んだのは、神様が決めたと思う事は大事ですよね?

受け入れてあげる事ですよ。

きついんですけどね。

 

僕も彼女と出会って、「こういう事が必要だった」と思う事も大事なんですよ。

慰めていませんよ。

あなたに立ち上がって欲しいんですから。

 

まずは、相手のご実家の云々よりも、あなたが立ち上がる事が彼女を守る事じゃないですか?

お墓参りも、あなたがしてあげればいいんですものね?

 

やっぱり、あなたは生きなくちゃならないんです。今。

そうでしょ?

(相談者:そうです。)

 

あなたが元気でないと、お墓参りもできないんですよ。

人間は悲しいからね、生きている人間は生きなくちゃならない。

ミッション、使命感があるわけですよね。

(相談者:はい…泣)

 

だから、泣く時は泣いて、形は無くてもいつも彼女に語り掛ける。

そして必ず、何か形のものにあなたは求めてくると思うんです。

(相談者:はい…時がたてば…泣)

 

その時に、自分が求めるままに、向こうの実家との行動を。

人に相談しなくても、あなたは歩んでいくと私は思っている。

 

まずは、僕は生きなくっちゃね。

力まないで、ほんの少し息を吸って、コーヒー一杯飲みながら。

 

生きて生きて生き抜いてください。

(相談者:はい。)

 

 

パーソナリティの意見

引用:毎日新聞

加藤諦三

 

要するに、悔やんでも悔やみきれない事があるんでしょ?

こうしてあげれば良かった、こうすればよかった、とか。

 

相談者:

それはもう…。泣

早く一緒になるべきでした。

 

うんうん。

突然錯乱状態になるって事はないですよね?

いろんな心の問題があって、それがある時処理できなくなって、錯乱状態になるわけですよね。

 

相談者:

はい…。

それに気づきませんでした。

 

うん。

あなたも、もちろん気づいていないし、実家の家族も気づいていないし…。

それから、彼女の立場から見るとね。

それが正しいかどうかは、さしおいて、「やっぱり周りの人は冷たいな」と、彼女は感じていたんだと思うんですよ。

 

相談者:

はい…。

ただ、相談はして欲しかったというのもあります。泣

 

家族の方とか、あなたに相談できていれば、こんな事にはなっていないですよ。

だから、僕が言いたいのはね。

今、悔やむ気持ちはよくわかりますけども、あーでもないこうでもないって言って自分を責めていては、立ち上がれないんじゃないかという事なんですよ。

 

ちょっとキツイ言い方だけど、やっぱり彼女は実家ともあなたとも心が触れ合っていなかったんですよね。

 

それで、こんな事を僕がグチグチ言うのはね。

現実がわかった方が、立ち直りは早いんですよ。

(相談者:はい…)

 

自分を責めると、どんどん気が弱くなっていくだけですから。

(相談者:はい。わかりました。)

 

加藤先生締めのお言葉
実存的レベルでコミュニケーションがある人は、自殺しません。

 

 

リスナーの意見

相談者が事故で亡くなったと言う中、
加藤先生の「自殺ですか?」がスムーズで印象的だったな。

女性の精神がおかしくなったのは、やっぱり未来を切り開こうとしない相談者のせいなのかな…。

急に、亡くなった彼女の家族とどう付き合えばいいかという質問に違和感。
ショックすぎて、状況がよくわからなくなってるのかな。

大原先生の寄り添うような話が素敵でした。
欲を言えば、愛先生の回答も聞きたい。

加藤先生、言葉を選びながらだけど、痛い所ついてるね。

せつない。

ままこの考察

彼女が最後に「ここにいたい」と言った気持ち…。

わかりすぎてつらいです。

 

実家に帰ったら、もう二人の関係はダメになる…と思って、必死でしがみついていたのではないでしょうか。

結婚する気が無いなら、彼女の年齢を考えて別れを選んであげるのも優しさですよね。

彼女の年齢を考えて、もっと早く、どこかでけじめをつけてほしかった。

 

今回の相談者は、典型的なグリーフサイクルをたどっていると思われます。

グリーフサイクルとは、家族の死などの受け入れがたい事実に直面した時に、ある心理的な過程を経て立ち直っていく様子を言います。

 

恐らく、この相談者はグリーフサイクル第1段階のショックと、第2段階の怒りの間くらいの状態でしょうか。

第1段階のショックでは、混乱状態で頭が回らなくなり、第2段階では「ああしていれば、こうしていれば」と、怒りや罪悪感に支配されます。

 

私は、この相談者が急に「相手の両親とどう付き合えば…」と言い出した事に違和感を感じました。

さらに、以前似たような相談者の回があったのですが、その人も、起こるかもわからない未来を心配して「今後どうすれば…」と相談をしていました。

 

グリーフサイクル第1段階であるショック期では、受け入れがたい事実の話題を意図的に避けると言われています。

このような質問や、核心に触れるような話を避ける様子から、この相談者にも顕著に表れていると言えるのではないでしょうか。

 

しかし、人はグリーフサイクルをたどって、みな立ち直っていきます。

過程は辛く苦しいですが、この心理的な過程を知っていれば、いずれ立ち直ると信じる事ができるため、少しは心が軽くなるはずです。

 

とても辛いことに直面した時は、グリーフサイクルを思い出してみてください。

あなたはどう考察しますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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