
今回はピルを飲んでいる彼女が妊娠してしまい、慌てている男性からの相談です。
なんとしてでも責任を逃れようと、伊藤先生に食い下がります。
では参りましょう!
fa-check-circle放送を音声で聞きたい方はこちらから
目次
今回の相談について
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:伊藤恵子(弁護士)
fa-check-circle相談者
29歳男性(バツ1・3年前に離婚)
fa-check-circle家族構成
母(相談者と2人で同居)
前妻・3歳の娘(親権は前妻)
相談者の状況
1年前からつきあっている35歳の彼女が妊娠したが、相談者は産んで欲しくない。
彼女は現在妊娠6ヶ月。
妊娠が発覚してすぐに「もし産んだとしても結婚はできないし、金銭的にも面倒をみれない」と伝えたが、彼女は「それでもいいから産みたい」と言った。
彼女と結婚したくない理由は、一緒にやっていけないなと思う事と、彼女の事を好きではなくなってしまったから。
彼女とは友人の紹介で知り合い、最初は興味があり、恋愛スタートであった。
前妻との離婚理由は、奥さんが実家に帰っている間に相談者が出会い系をして金銭トラブルに巻き込まれたため。
相手の女性が美人局のような感じで、お金を請求されてしまった。
お金を支払う事でトラブルは終わらせたが、子供が産まれたばかりなのに相談者がそんな行動をしたせいで、その後、奥さんとうまくいかなくなり離婚した。
妊娠した彼女からは、「避妊薬(ピル?)を飲んでいるから大丈夫」と聞いていたので、相談者は避妊をしていなかった。
「薬を飲まなくなったら教えて」と彼女には言っていたが、結局子供ができてしまった。
妊娠が発覚した時点で、結婚できないし援助もできないと言った。
彼女の両親とも話をしたが、「認知さえしてくれればいい。」と言われていて、一筆書くとも言っていた。
しかし、相談者の母親が彼女の妊娠を知り、彼女を心配してメールをしたところ、
彼女は「1人では育てられない。結婚を望んでいる。」と言い出した。
しっかり話し合いをしたのに、急に1人では育てられないと言い出して、最初の話と違うと思っている。
相談者は認知はするけど、他の援助はできないと思っている。
相談内容
fa-check-circle彼女が妊娠したが、産んでほしくないし結婚もしたくない。
fa-check-circle彼女はピルを飲んでいると言っていたのに、妊娠した。
fa-check-circle妊娠発覚してすぐに「結婚できないし、金銭的な援助はできない」と言った。
fa-check-circle彼女は「それでもいいから産みたい」と言い、彼女の両親も「認知さえしてくれればいい」と言った。
fa-check-circleしかし、相談者の母には「1人で育てていけない・結婚してほしい」と言ってきた。
fa-check-circle認知はするが、養育費などの金銭的援助はしたくない。
回答者の意見
伊藤恵子(弁護士)
相談者の子供という事であれば、養育費は払わなければならない。
仮に彼女や、彼女の親が「養育費は請求しません」と言ったとしても、子供自体に養育費を請求する権利が発生する。
理由は、相談者の子供だから。
自分の子供に対しては責任があります。
相談者は「子供を産んでほしくない」とも言っているけど、産むか産まないかを決める権利は彼女にある。
いろいろ言われて騙されたと思っているようですが、男女の関係で、子供に対してそのような無責任な事は許されない。
彼女は彼女で、養育費を請求するかしないか決めるのは自由。
そして、子供も自分の父親に養育費を請求するかしないかを決めるのは自由。
例え、彼女が「請求しない」と言っていても、本来子供が持っている権利を親が勝手な判断で放棄できるものではない。
今後、彼女が子供の立場を考えた上で、養育費を請求せざるを得ないと思い、考えが変わって請求してきたとしても、相談者はそれを阻止できない。
文章で一筆「養育費を請求しない」と交わしたとしても同じ。
事態や状況が変わって、子供から請求されたら支払わなくてはいけません。
子供に対する責任というのはそれだけ重い事。
(相談者:認知しなければいいってことですか?)
認知しないと言っても、認知の請求を相手側からされた場合、DNA鑑定を行ってあなたの子供と出れば認知せざるを得ないでしょう。
そういう現実を受け止めた中で、どうしていったらいいかを考えるしかないのではないでしょうか。
パーソナリティの意見
引用:毎日新聞
加藤諦三
相談者の場合「ひとりよがりの論理」なんです。
ひとりよがりの論理とは「産むなって言ったろ!」といった、さまざまな自己中心的な要求です。
これを「神経症的要求」「自己中心性」と言う。
他人から見ると、相談者は非常に自己中心的な事を言っている。
しかし、相談者からすれば「話し合いして決まったのになんだよ!」と、けしからんこと。
相談者は自分が酷い目にあってると思っているし、自分は正しい事を言っていると思っている。
でも周囲から見ると、その主張は正義とは思えない。
彼女に対して怒りを感じている。
(相談者:そうです)
相談者は基本的な愛情欲求が満たされていないんです。
「本当は自分は誰に怒りを持っているのか。」「自分の心の奥底にある本当の要求は何なんだろうか」ということを考えてください。
リスナーの意見
相談者は親になってはいけない人。
相手の方は年齢的に子供を産みたかった。
これってお互い様でしょ。
ままこの考察
なかなか刺激的な相談でしたね。
最初は恋愛スタートだったと言っていましたが、完全に「遊びの女」だったんでしょうね。
相談者の話からは、妊娠した彼女に対して愛情のかけらも感じませんでした。
だから、産まれてくる子供に対しても愛情を持っていないのでしょう。
さらに、前妻との間に子供がいるというのが驚きです。
一度、子供の親になると子供の愛おしさ・尊さなど、身をもって感じるものですが、相談者にはそういった気持ちは芽生えなかったのでしょうか。
そもそも、この相談者からは愛情というか、「感情」を感じる事ができませんでした。
なんだか、全て他人事でしたよね。
自分が離婚した年齢や結婚した年齢、離婚理由や娘の年齢など、しっかりと記憶していないような、どこか他人事のような話しっぷりがとても違和感でした。
加藤諦三先生は「神経症者」だと言っていましたが、TEL相談で何度も出てくる神経症者ってもっと感情を爆発させている印象です。
こんなに無感情でどちらかと言えば、サイコパスのような、アスペルガーのような…。
まぁ、「ピル飲んでるから大丈夫!」といいつつ妊娠する女性もなかなかだな。とは思いましたが、そのような行為をしている以上、責任が取れないなら避妊をするというのは常識。
産まれてくる子供には罪が無いので、どうか幸せに育ってもらいたいものです。
あなたはどう感じましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。