TEL相談・幼少期に親の性行為を見せられてきたトラウマとの戦い

今回の相談は、小さい頃から親のセックスを見させられて育ったというビックリ仰天な相談です。

夫も病死して、一人になると親への憎しみでどうしようもないとのこと。

ヘビーすぎる相談ですが、先生方はどのようにアドバイスをするのでしょうか。

 

放送を音声で聞きたい方はこちらから

目次

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今回の相談について

パーソナリティ:加藤諦三

回答者:マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

 

相談者

58歳女性

 

家族構成

夫…3年前に亡くなった

長男36歳・次男32歳

 

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相談者の状況

 

 

5歳から上京するまでの間、両親と寝室が一緒だったため、ほぼ毎日両親の性生活を見せられてきた。

 

2つ上の姉は自室を与えられていた。

相談者は両親と寝室が一緒だったため、高校受験の時はカーテンを真ん中に取り付けてまで、両親は行為を行っていた。

 

さらに、同居していた祖父がその様子を見に来ていた。

襖から覗いていたのを両親は知っていたけど、お構いなしだった。

 

そのような事があるため、上京してから家にほとんど帰らなかった。

結婚してからは、年に2回くらい帰っていたが、相談者は実家に泊まるのが嫌で口実をつけては旅館に泊まっていた。

 

このことは誰にも言う事はないと思っていたが、夫の病死後、姉に「こういう気持ちで私は生きてきた」という内容の手紙を書いた。

すると、姉は「わかっていた。」と言った。

 

相談者の子供は、相談者の実家へよく遊びに行く。

相談者は実家へ行かないので、それについて長男から「認知症になっている母親がいるのに、お母さん冷たいんじゃないの?」と言われたため、全て告白してしまった。

 

子供に言ったことにより気持ちが楽になった。

また、今回、相談するためにメモを書いたり自分の過去を振り返っていると、ずいぶん気持ちが落ち着く。

 

このような過去のせいで結婚生活も苦痛でしかなかったし、夫も不満だったと思う。

私が性生活に嫌な印象しかなく、夫にも申し訳なかった。

 

一人になってみて改めて考えると母を許せない。

謝ってもらいたいけど、認知症の母親にその可能性はない。

どうしていいかわからない。

 

話す事で気持ちが解放されて楽になるため、長男だけでなく嫁にも来てもらって自分の過去を聞いてもらった。

今回の電話も「話をする事」が目的だったのかもしれない。

 

 

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相談内容

小さい頃から両親と寝室が一緒で、性生活を見せられてきた。

相談者が高校受験の時も間にカーテンを取り付けて行為を行っていた。

そのせいで、自分の結婚生活も苦痛でしかなかった。

夫の病死後、姉や長男にこの事実を告白し少し気持ちが楽になった。

母が憎いが認知症の母に謝ってもらう事は不可能、どうしたらいいでしょうか。

相談者
小さい頃から両親の行為を見せられてきました。
こんな不幸な人生にした母親が憎いけど、認知症の母親に謝ってもらう事はできません。
一方、この過去を話す事で癒されます。
今回の電話も、話したかっただけかもしれません。

回答者の意見

引用:Japaneseclass.jp

マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

 

普通では体験しないような事を幼少期に体験したことによりトラウマになっている。

長男に話した事により、楽になったという話だったと思うけど、本来一番に話すべきなのは「夫」だった。

 

両親の性生活を幼少期の頃に目の当たりにしたという事は、「自分が相手にされていない」という、違った世界を見てしまった。

そこには、孤独感と拒絶感がある。

 

さらに、子供だから何をしているかわからない。

大人のやっている事がわからないという、ハンマーで殴られたような衝撃もある。

 

それ以来、相談者は子供のまま。

そこで止まってしまったから、まだセックスもわからない。

 

本当だったら、「両親のセックスを見せられて、私本当に嫌だったんだ~」なんてお酒の場で話せるくらいの話。

もし相談者にトラウマが無ければ、夫にも「実は小さい頃から見せられてたんだ~」と話せるような話だった。

そうすれば、「え~何やってたんだ?」なんて話が盛り上がったかもしれない。

 

相談者にとってはそれどころではない。

なぜなら、大人がやっている事がわからないという事から自我がスタートしてしまったから。

 

問題は、相談者が子供のまま、ここまで来てしまった事。

それによって、全てを疑ってみるようになっている。

 

普通に考えて、認知症の母が「汚い」なんてあったもんじゃない。

相談者がまだ子供だから、そう思う。

 

過去の呪縛で相談者自身が苦しめられている。

その結果、夫とも心を通わせられない、肉体の喜びも交わせられなかったが、全ては「子供のまま生きてきた」と思えば納得できる。

相談者も大人なのでどこかで成長しなくてはならない。

 

運命でこうなったと思っているけど、そんな大きな事ではない。

自分が子供だったからこうなったというだけの話。

 

幼少期は気の毒な事だったけど、自分が大人になっていれば「ふざけた両親だったな~」なんて笑えた話かもしれない。

問題解決方法は、相談者自体が「大人になろう」と意識する事。

そうすれば、こだわりも無くなってくるでしょう。

 

 

パーソナリティの意見

引用:毎日新聞

加藤諦三

 

 

人間はものすごいショックでトラウマになるような出来事に直面すると、その段階で「逮捕された」という表現をする。

つまり、その段階で生きる事が止まってしまったという意味。

 

告白が持つ癒しの力はすごいもの。

これを告白しなかったらどうなっていたと思いますか?

(相談者:自分の殻に閉じこもってしまって…)

 

相談者には息子と言う素晴らしい存在がいる。

息子に「告白」するという事で、このトラウマ、PTSDを乗り越える事ができた。これは本当にすごい事。

 

もう一つは、何でもいいから好きな事を見つけるとう事と、意識領域の拡大が必要。

相談者が意識している領域はすごく狭い。

人を批判する時の世界はすごく狭く、その狭い世界に閉じこもって自分を守ろうとしている。

 

相談者:

息子2人が結婚する時に「僕は、この家族でこの両親の元に生まれてよかった。すごく幸せだった。」と言ってくれたのを思い出しました。

人よりも不幸だと思っていたけど、いい子供に恵まれた幸せな母親と思えば良かったんですよね。

 

意識領域の拡大をすれば、優しくなれる。

物事を見る時にいろいろな視点から見ること、それが大人へと成長に繋がる。

 

 

加藤先生締めのお言葉
「告白」の持つちから、ヒーリングパワーコンフェッション。
信じてください。

 

リスナーの意見

知らない人だから聞いてられるけど、知人からこの話されたら嫌だ。
テレフォン人生相談を選んで正解でしょ。

長男夫婦嫌だっただろうね…。
この告白って姉にぶつけるべきじゃない?!

愛先生の子供だったって名回答だな。
告白した事が大きなステップだね。

この人だって、今まで解決しようと頑張ってきたはず。
今回の先生たちのアドバイスで気持ちが整理できるといいですね。

全てこのトラウマのせいにしていない?
トラウマのせいにして、現実から逃げてる。

相談者、身の上話をしたかっただけかな…?

今回は官能小説みたいな回だな。

このマシンガントークっぷりを聞いてもわかる通り、
誰かに聞いてもらいたかったんだよ。

ままこの考察

いかがでしたでしょうか。

相談者は「告白」する事で癒されたようですね。

 

マドモアゼル愛先生の回答は目から鱗でした。

確かに、「昔、親の見ちゃってさ~」なんて軽い感じで話されたら、なんて事はない話ですよね。

しかし、限度というものがあります。
私は、この相談者の生い立ちは不幸だと思いますが…。

 

 

姉や長男夫婦に話した事で心が楽になったというのは本当に素晴らしい事です。

最後に、相談者が泣きながら「いい子供に恵まれた幸せな母親だった」という言葉を言った時にもう大丈夫だ!と思いました。

今回の電話で、不幸探しのクセが無くなり、幸せ探しにシフトできたのではないでしょうか?

 

あなたはどう考察しますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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