
今回は、弟夫婦が気になって気になって仕方のない小姑からの相談です。
聞いてるリスナーですら、「もう、放っておいてあげなよ」と、言いたくなる今回の相談。
愛先生の名回答と、加藤諦三先生の名言が光ります。
では参りましょう。
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目次
今回の相談について
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
fa-check-circle相談者
41歳女性
fa-check-circle家族構成
夫40歳・長女14歳・長男11歳
弟37歳・弟の嫁42歳
相談者の状況
弟夫婦との問題。
去年、弟が42歳バツ1の女性と結婚した。
相談者の母が、お嫁さんを可愛がろうと「お嫁さんの誕生日だから夕飯でも食べにいかない?」と電話したところ、弟から「嫁は行かないって」と言われた。
後日、その話を相談者は母から愚痴として聞いた。
嫁姑関係がうまくいってないわけではない。
相談者の家族は仲が良いが、お嫁さんはご両親や兄弟と仲が悪く、そういった家族関係が「気持ち悪い」そうだ。
弟とお嫁さんの2人の関係は、うまくいっている様子。
結婚前に、弟がお嫁さんの事を「性格があまりよくない」と愚痴を言っていた事もあり、相談者はいつか別れるだろうと思っていたが結婚してしまった。
お正月に弟夫婦が「子供が欲しい」という話になったが、その時お嫁さんが「できるわけがない。忙しくてそういう事が全然無いから。」と言い、場が凍り付いた事があった。
そういった弟夫婦の幼い態度を、どうにかしたい。
家族とはいいもんだというのをお嫁さんに伝えたい。
どうしたらわかってもらえるでしょうか。
相談内容
fa-check-circle弟のお嫁さんが家族との関りを持とうとしない。
fa-check-circle私たち家族は仲が良いが、どうやらお嫁さんは自分の家族と仲良くないらしい。
fa-check-circle弟とお嫁さんは、いつか別れるだろうと思っていたが結婚してしまった。
fa-check-circleお嫁さんに「家族とはいいもんだ」というのを、伝えたい。
弟のお嫁さんは自分の家族が仲が悪いのもあり、私たち家族と関係を持とうとしません。お嫁さんに「家族とはいいもんだ!」と、どうしたらわかってもらえますか?
回答者の意見
マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者が言っている事はよくわかります。
しかし、こういった例で考えてみてください。
例えば、朝のラジオ体操。
先生から見れば、子供たちが元気いっぱいに体操している姿は見てて気持ちがいいでしょう。
しかし、中には元気では無い子もいる。
そういう時に、先生が「なんで君は、みんなが元気で楽しくやってるのに楽しくやらないのか!」と言うようなもの。
元気がない子は、元気が出ない背景がある。
昨日、お父さんとお母さんが夫婦喧嘩をしていて、不安で眠れなかったかもしれない。
そんな、背景があったのなら、元気が出ないというのは自然な反応。
しかし、先生に「子供は元気じゃなきゃいけない!」と言われたら、その子供は追い込まれてしまう。
子供を育てるのも、人を育てるのも、温かい目で放っておく姿勢が無い限り不可能だと思う。
ラジオ体操で元気がない子に、「ほら、もっとみんなと同じように!」と言うのは、孤独感を深めるだけ。
なぜなら、その子には元気でない理由があるから。
そういった背景を理解しないで、元気になれって無茶苦茶な話だと思いませんか。
「自分が正しい、これが理想だ」と思って人を責める態度は、とっても気を付けなければいけない事。
恐らく相談者は、この結婚に対して反対だったという思いが私にまで伝わってくる。
この様子では、お嫁さん本人に伝わってないわけはない。
そのうえで、仲良くやれってどういうこと?
「家族は仲良く」というのは、確かに理想としてあるし、そういう家庭に生まれた人は、それは素晴らしい事。
しかし、「それが正しい」という観点で、全ての事をまとめる事は不可能。
1人1人の境遇に寄り添う優しさが必要。
相談者は、どうしてお嫁さんを放っておけないのですか。
(相談者:親が傷つくのを見たくないから…)
自分の人生に満足していたら、そんな事に傷つきますか?
相談者の家の絆は本当にそんなに強いものですか?
絆が強ければ、「弟たち困っちゃうわね。」「こうなってるけど、仕方ないよね。」といった風に、もっと自然な対応になる。
この問題がこんな大ごとにならず、気楽に話し合える環境になってるはず。
申し訳ないけれど、私には相談者の家族は「理想の家」にはあまり見えない。
相手が年上でバツイチで、弟も愚痴を言っていた。「この結婚はよくない。弟は被害者だ。」という気持ちが家族みんなの中にある。
その中で、お嫁さん一緒に楽しんでくださいは無理がある。
気持ちはわかるけど、ここは抑えてあげる所。
「来なくてもいいけど、気が向いたらおいで」というのを永遠にやる覚悟を持つ事。
いつかお嫁さんが「本当は私の事悪く思ってないんだ。」と思ってくれるのを、待つしかないのではないでしょうか。
パーソナリティの意見
引用:毎日新聞
加藤諦三
「放っておく」という事。
放っておく大切さというのがある。
放っておけない人ってどういう人だと思いますか。
放っておける人は、積極的な人
放っておけない人は、受け身の人
相談者は受け身で、「愛されたい、人と関わりたい」と思っているから弟夫婦の事を放っておけない。
積極的に自分の生きる姿勢がある人は、「弟はこういう事になってるのか。嫌がってるならまぁいいか、放っておくか。」という思考になる。
自分の世界があって、自分の生き方がある人。つまり、積極性のある人は放っておけるんです。
放っておけない人は、たいてい受け身の願望が強い。そして、愛情という言葉でそれを合理化する。
相談者は、いい時に電話くれましたね。
どんどん弟夫婦と関わろうという方向に動こうとしていましたよね?
そうすると、どんどん悪くなります。
まだ、今なら悪くなっていないわけですから。
お嫁さんを理解してください。
相談者がお嫁さんを理解し、放っておく事によって、うまくいく可能性がある。
リスナーの意見
これっていじめじゃん。
価値観の押し売りだね。
これにつきます。
いろんな価値観があるんだから、押しつけなでください。
ままこの考察
今回の相談者は、弟の嫁さんが気に入らないという気持ちがリスナーにも伝わってきましたよね。
私が特に気になった点は、冒頭の「弟の嫁さんは何歳ですか?」で「42歳、バツ1です」と答えたところです。
年齢しか答えなくていい所に、わざわざ「バツイチ」と付け足した時点で、敵意を感じました。
また、「弟夫婦2人はうまくやっているようだが、結婚前は性格が悪いと言っていた。」などの発言からも…。
絶対にお嫁さんにネガティブな言葉を付け足していましたよね。
愛先生の言う通り、この気持ちがお嫁さん本人に伝わってないわけながないと私も思います。
自分の事をよく思ってない人たちから「仲良くしたいからお食事でもどう?」と言われても、「うわべだけで、何言ってんだ。」と思われても仕方ないですよね。
また、加藤諦三先生の「放っておける人は積極的な人。放っておけない人は受け身の人。」というのも深くうなずいてしましました。
人生を自分で切り開いていこう!と積極性のある生き方をしている人は、「こういう人だもんね、仕方ないか」と放っておけますよね。
しかし、何でも相手に求める受け身型の人は「もっと楽しくしろよ!関わって来いよ!」と、放っておけないという。
なんとわかりやすい説明。
受け身の人は問題解決を相手に求め、積極的な人は自分で道を切り開いていくというイメージでしょうか。
なんだか、母親と相談者で共通の敵を見つけてグチグチやってるよろしくない構図にも思えてしまいます。
私が相談者にアドバイスするなら、母親と相談者で男性アイドルの追っかけなどをしてみてはいかがでしょうか。
きっと、夢中になれば、2人の会話に弟夫婦の話題なんて一切でてきませんよ!
自分の人生を積極的に切り開いて生きてくとはこういう事なのでは?
周囲に求めないで、自分自身で生活を充実させていきましょう!
あなたはどう考察しますか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。