
今回は、整形依存に陥り貯金が底をついてしまったという相談です。
いったい何が58歳の既婚女性を、そこまで整形へと掻き立てたのでしょうか。
早速参りましょう!
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目次
今回の相談について
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:大原敬子(幼児教育研究)
fa-check-circle相談者
58歳女性
fa-check-circle家族構成
夫61歳
息子32歳・・・独立している。
現在、相談者と夫と2人暮らし
相談者の状況
相談者は4年前から整形手術を繰り返している。
はじめは軽い気持ちで、注射をするだけのプチ整形をした。
すると、気になっていた小じわが無くなり若くなったと満足した。
プチ整形をしたのと同時期に大学の同窓会があり、大学時代に付き合っていた元彼と再会した。
彼から「ちっとも変わらないね。」と言われた。
彼も結婚をして家庭を持っていると言っていたが、その時に連絡先を交換して別れた。
「変わらないね」と言われたけど、同窓会へは体形を誤魔化すようなスタイルで参加していたため、「ダイエットしなきゃ!」と思い、半年で10キロ痩せた。
そして、相談者の方から彼へと連絡し、不倫関係になった。
彼と不倫がはじまった頃、相談者は54歳で「顔がおばさんになっている」と感じた。
そして、アンチエイジングをしようと再度、美容外科に行った。
いろいろなプチ整形をしているうちにエスカレートし、奥二重を二重に整形し、鼻筋を通す手術もした。
その後、整形を繰り返してしまい、パートでコツコツ貯めていたお金が底を尽きてしまった。
しかし、彼と会うと「どんどん若くなっていくね」と言ってくれるので満足している。
一方、夫は私に無関心なので何も言ってこない。
相談者から「私を見て何か変わったと思わない?」と聞くと、「わかってるよ。目二重にしたよね。やるんだったら何でもっと若い時にやらなかったの?」と言われた。
唇をぷっくりと整形した時には、「僕はそういう口は嫌いだよ」とも言われた。
もともと口数の少ない人だったけど、さらに口数が少なくなり、相談者が話しかけてもキレたように喋ってくる。
相談者と夫は、家庭内別居状態。
食事は一緒にしているけど、夫はテレビをつけてテレビばかり見ている。
相談者も何回か「食事中のテレビは辞めて」と言ったが、辞めてくれない。
数年前に夫の方から「私たちの関係は終わったね」と言われた事があった。
相談者も経済的に余裕があれば離婚したいと思うけど、パート勤めなので現実的ではない。
整形でお金が底を尽きてしまったが、不倫関係にある彼が「いつも綺麗だね」と言ってくれる事が、相談者の唯一の満足となっている現状。
夫ともこんな状態だし、これからどうしたらいいでしょうか。
相談内容
fa-check-circle4年前から整形手術を繰り返していて、貯金が底を尽きてしまった。
fa-check-circle夫は相談者に無関心で話しかけるとキレる。家庭内別居状態。
fa-check-circle4年前から不倫関係にある彼が「いつも綺麗だね」と言ってくれるのが、生きがいになっているため整形を辞められない。
fa-check-circleお金は無くなってしまいましたが、これからどうしたらいいでしょうか。
しかし、お金が無くなってしまいました。
これからどうしたらいいでしょうか。
回答者の意見
引用:大原敬子HP
大原敬子(幼児教育研究)
相談者の58歳の赤裸々な気持ちを聞いて「わかる、わかる。」と、共感するところもありますが、ここが女の転機です。
相談者は「夫の愛を感じれない」「夫は冷めてしまった」という怒りと不安があった。
しかし、忘れてはいけないのは、夫との生活の基盤があって彼との恋愛が成立しているという事実。
プチ整形までは良かったけど、整形にのめりこんで崩れるようにお金を使うというのはよくない。
相談者は、整形すればシンデレラのようになれると錯覚している。
この先、相談者が離婚して彼と一緒になろうとすると、彼は「いやいや、そんなつもりはない。僕は結婚している君が好きだったんだよ」となり、突き放される。不倫とはそういうもの。
「テレビ見るの辞めて」と行ってるけど、あなたも好きなように整形してるんだから、夫もテレビくらいいいじゃないと思わなきゃいけない。
相談者はそこに優しさがない。
夫は、自分にとっての理想の妻が消えていく事に耐えられない。
その理想じゃなくなった顔で「テレビ辞めて」と言われても怒りしかない。
この夫を失ったら相談者は後悔する。
夫が「今日も綺麗だね。素敵だね。」なんて言うようじゃ、その人は浮気している。
相談者は幼児期の承認と称賛を夫に求めている。
夫は褒めてくれないが、彼は褒めてくれた。これを愛だと感じる相談者の大馬鹿さ。
彼の言葉は、愛ではなく取引。
夫は何も言わないと言うけど、相談者が何を言ってもあまり言う事を聞かない人だったからなのでは?
(相談者:当たってます!)
相談者は「言ってくれ!言ってくれ!」と言うけど、私が心地いい言葉を言えと要求している。
あなたにとっての綺麗な顔と夫にとっての綺麗な顔とは違う。夫が何を求めているかに気づかなくては。
相談者の壊れそうな家庭は、夫の無口で保っている状態。
これが壊れたら、全て泡のように消えていく。
相談者ができる事は、夫に喋りかけるのではなく、「よく私を捨てないでいてくれた」と静かに感謝する事。
パート勤めを楽しく働き、お金を貯める事。
これからは夫に安らぎを与えましょう。
相談者は、だまって食べ物を出し、そばにいるんだかいないんだかわからない。こんな感じを2、3年続けてください。
相談者はそんなにバカな人ではありません。
外見ではなく中身です。
パーソナリティの意見
引用:毎日新聞
加藤諦三
相談者は彼との関係は性的に燃えるんだろうけど、彼を好きではありません。
しかし、男に対しての欲求は激しい。
だから、彼とは別れられない。
相談者は、小さい頃から「褒められたい」という事が第一だったのかな。
(相談者:それはあります)
そんなアホみたいな事は辞めて、「ありのままで美しいんだ」と、ものの見方を変えていきましょう。
リスナーの意見
大原先生の言葉響いてないんじゃない?
承認欲求の奴隷は不幸だなぁ。
旦那さんも「何を目的に整形や10キロもダイエットをしているんだろう」と思ってるだろうね。
悲惨な状況なのに、それを悟られないようにと明るい声。
依存症でお金を無くさないように気を付けなきゃ!
締めの言葉!名言!
優しくも厳しい言葉で諭す大原先生さすがです!
ままこの考察
相談者はプチ整形にとどまらず、お金が無くなるまで整形を繰り返すとなると、「醜形恐怖症」だったのかなと思いました。
美容外科の先生の中には、患者の何割かは「整形依存症」「醜形恐怖症」になっていて、美容外科でなく精神科に行った方がいいと感じると言う人もいます。
相談者にも当てはまる事ですが、このような人の特徴は、他者の評価のみで自分が形成されている事です。
相談者がはじめのプチ整形をしたのと同時期に同窓会があって…。と偶然のように話していましたが、私は同窓会ありきでプチ整形をしたと感じました。
「老けたと思われたくない」「変わらず綺麗だと言われたい」、と強迫的に思い行動へと移したのではないでしょうか。
しかし、夫が欧米人のように毎日褒めてくれる人だったら、相談者はこんなに整形を繰り返す事はなかったのかな。とも思います。
「褒める夫は浮気している」と大原先生は言いましたが、それは日本人男性の場合ですよね。
欧米の男性のように、毎日妻に向かって「君は綺麗だ。」「君はいつも素敵だ。」「こんな妻と結婚出来て僕は幸せだ。」と褒めるだけでいいんです。
そうすれば、例え家事ゼロ・育児ゼロでも、女性は勝手に自己肯定感爆上げして頑張れる生き物だったりします。
と思いますが…。
話はそれましたが、今回は加藤先生・大原先生の言うように、まずは強迫的に「綺麗でいよう・人に褒められよう」と求めてしまう相談者の心を見直す必要があるようですね。
あなたはどう思いましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。