
今回は職場の先輩からのパワハラに悩む40代男性からの相談です。
いかにもターゲットにされてしまいそうな男性の雰囲気にも注目です。
それでは参りましょう。
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目次
今回の相談について
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:野島梨恵(弁護士)
fa-check-circle相談者
40歳男性
独身(結婚歴無し)
fa-check-circle家族構成
父と母と同居
相談者の状況
職場の先輩からのパワハラに悩んでいる。
相談者は倉庫のアルバイトをしている40歳男性。パワハラ先輩は社員で8個年上。
先輩は自分の思い通りにならないと激昂するタイプ。
物の積み方がちょっとでも曲がっていると、「曲がってる!」と強い口調で言われる。
人によって能力に差があるのに「なんでそんなに遅いんだ!」などとも言われる。
職場のメンバーは、相談者とパワハラ先輩、その他に所長と女性事務員の計4名。
先輩は相談者以外の2人には怒らない。
2人の見ていない時や相談者と2人きりになるときを狙って、パワハラ行為を起こす。
仕事から帰った後の業務時間外でも「俺は納得いっていないぞ!」などと言って先輩は電話をかけてくる。
その電話は仕事での緊急性も無いし、業務上必要な内容でもないのに、30分くらい続く。
先輩のパワハラは2年ほど続いている。
所長や事務員の女性に相談した事は無いし、言えない。
先輩に怒られるとすくんでしまい、言い返すなんて事はできない。
相談者は、小さい頃からずっと主張できない弱い人だった。
相談者は、自分ではちゃんと仕事をやっていると思っている。
相談内容
fa-check-circle職場の先輩からのパワハラが2年ほど続き困っている。
fa-check-circle職場内の人には相談していないし、言えない。
fa-check-circleこのような状態で自分を守ってくれる法律などがあるか知りたい。
fa-check-circle自分は今後どうしたらいいのか?
何か自分を守ってくれるものはありますか?
回答者の意見
引用:新都心法律事務所
野島梨恵(弁護士)
まず、労働時間外の電話は出る必要のない電話なので「やめてくれ」と本人に言うか、所長に相談するなどしてやめてもらいましょう。
上司として部下にミスされると困るので、気を付けて見ているという事は仕方ない事だったりする。
いろいろお話を聞いたけれど、相談者と先輩が人間として合わないのかなという印象。
「言い方をもう少し変えてくれ」と本人に言いにくいのであれば、所長さんなど、他の人に伝えて間を取り持ってもらってなんとかやってく方法をオススメする。
ミスする→しかられる→よく見ておくからなとグチグチ言われる。
これだけでは、パワハラという事にはならない。
まずは相談者が自分の意思をはっきり伝える事。
所長に相談した事が無いというのは、いかがなものか。その辺を自分でキチンとしましょう。
自分の意見を言う事はとても大事。
「自分を守ってくれる法律はないのか」と言いましたが、まずは自分で自分の身を守らなきゃ法律もあなたを守れない。
まずは、相談者が勇気を出して所長さんに相談する事。
それを繰り返しても変わらないようなら、そこから考える。
まずは、なんらかのアクションを自分で起こさないと誰もあなたの事を守れません。
パーソナリティの意見
引用:毎日新聞
加藤諦三
野島先生が言った「自分で自分を守る」というのは本当に大切。
いじめられる人というのは、どうしてもそれができない。
小さい頃から服従と従順に慣れている。
小さい頃に「自分に服従を強要した人は誰だ」と考え直してみよう。
そこの原点を解決しないと、いじめもパワハラもなくならない。
なぜ自分がいじめられたのか?と考える事が必要。
あなたみたいにすくんでしまう人は、いじめられる。
小さい頃から主張できない環境で育ってきた人はたくさんいるが、決まってそういう人が「いじめられる人」になる。
彼にとってあなたは「エサ」。
あなた自身が変わらない限り状況は良くならない。
パワハラという言葉は日本にしかない言葉だが、気に入らないとカッとなるという人は世界中にいる。
それを「神経症的要求」と言う。つまり「全て自分の気に入るようになるべきだ」と思っている人たちの事。
この事をしっかりと頭において、小さい頃から身につけてしまった心のかまえを少しずつ治していってください。
まだ40歳。今治しておかないと、この先もずっといじめられます。
この先輩に出会った事をいい機会と思って「従順=美徳」と思っている生き方を変えてみましょう。
あなたは素直で真面目。だからいい人生にしていきましょう。
リスナーの意見
相談者、仕事できない人なんだろな。先輩も気の毒だわ。
加害者のメンタルの問題でしょ!
なんで、その選択肢はないんだろう。
自分は悪くないと思ってるのは問題でしょ。
この人仕事できなそう。
40歳が話しているとは思えない。幼いぞ!
ままこの考察
私は、相談者の喋り方を聞いて「あぁ、これは…。ターゲットにされそうだな。」と思ってしまいました。
野島先生や加藤先生の話を聞いている時の「そうですね」「あぁ、そうですよね」などの相槌にも従順の心構えが現れていた気がします。
相談者は「俺だってやられっぱなしじゃないぞ」というのを見せるべきです。
私は今回の相談を聞いて、メンタリスト DaiGoさんが自身のいじめの経験を語っていた話を思い出しました。
DaiGoさんは小中学校と8年間ずっといじめられ、耐えていたそうですが、ある日母親の事をバカにされてプッツン。初めていじめっこに反撃したそうです。
すると、その日から「あいつはヤバイ」と思われて周囲の見る目が変わり、いじめから抜け出したと言っていました。
いじめから抜けるには「主張」「反撃」は必須。やられっぱなしじゃ一生そこから抜け出せないんですよね。
社会人経験のある人ならわかると思うのですが、主張しまくってるワガママな人って結構、仕事しやすい環境になってたりしませんか?
社会人になると、誰も自分を守ってくれません。
だから、自分で自分の働きやすい環境を作るしかないんですよね。
それにしても本日の野島先生の「自分の身は自分で守らないと、誰もあなたを守れない」って名言すぎますよね。
「はい!はい!」「なんでもやりますよ!」と安請け合いしては、仕事しずらい環境に自ら追い込んでしまう私には耳が痛い言葉でもありました。
あなたはどう思いましたか?
加藤諦三先生の「あたなが変わらないと、死ぬまでいじめられます。」という言葉はネガティブのように聞こえますが、相談者へのポジティブなエール!
相談者の幸せを願うからこその強い言葉です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。