
今回の相談者は、アル中・酒乱の息子かわいさに「息子は悪くない!」と、嫁を批判し続けます。
喋り過ぎだし、下品だし、なかなか強烈な親バカ相談者なのですが、高橋先生が見事に黙らせてしまいます。
では参りましょう。
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今回の相談について
パーソナリティ:ドリアン助川
回答者:高橋龍太郎(精神科医)
fa-check-circle相談者
64歳女性
fa-check-circle家族構成
夫…10年前に他界
息子39歳(嫁40歳・娘19歳・双子の中3の息子)
相談者の状況
息子夫婦の事で相談。
1ヶ月前、相談者の息子がお酒を飲んでテーブルをひっくり返すなど暴れたため、嫁が警察を呼んだ。
相談者は孫娘から電話がかかってきて駆け付けたところ、息子宅に警察が来ていた。
息子が飲み会から帰宅後、テーブルやテレビをひっくり返して暴れるのは以前にも2、3回あった。
駆け付けた相談者は、警察に「すみません」と話をした。
その時の状況は、家の中で暴れたが、嫁に手は挙げていないとの事。
警察から「今日は実家の方に連れて帰ってください」と言われ、息子を連れて帰り1ヶ月経つ。
息子は39歳で嫁は40歳。
19歳の娘と、受験を控えた双子の息子(中3)がいる。
息子の家庭は、普通の家庭。
息子は飲んでいない時は、このように暴れる事は無い。
息子夫婦は学生結婚をした。
はじめは、嫁の実家で二世帯住宅を購入し住んでいたが、喧嘩をする度に息子は実家に帰ってきていた。
嫁は強い人なので、何かあると息子を追い出す。
そして今は、嫁が「あなたが帰ってくるなら、私は実家の方に帰ります。」と言っている。
だから、「(嫁を)帰らして!」と息子に言っている。「何で、あんた(息子)が出てくるの?」と。
「あんたが出てこないで、嫁を実家の方に帰したらいいやん」と、いつも息子に言っている。
ドリアン助川:
ん…?でもちょっと待ってください。
今回暴れたのは息子さんですよね?
非は息子さんにありますよね?
そうです。それは本人も自覚しているんですよ。
だけど、私としてはイライラする。
嫁は今まで専業主婦で、毎月息子の給料の中から生活費18万貰って…何の不平不満があると?!(怒)って。
息子夫婦は14年前にマンションを購入している。
そして、光熱費や子供の教育費や、何もかも息子が支払っている。
月18万で食事や子供の洋服、自分の洋服も買うかもしれない。
「はぁーーーーーー?!!!!(怒)」って思うんですよ。
今回の件については、嫁が「クーラーを買ってから年数も経つから交換する」と言い出し、
今度は「襖を張り替えに出すから、日曜日8時半に取りに来る。だから、洋間に寝たら?」と言ってきた。
それに対して、息子は腹をたてたらしい。
相談者が思うに、息子は恐らく戻りたいのだと思う。
双子の息子が受験だから、「受験のサポートはしたい」と聞いていた。
なので、「最終的に嫁と子供たちだけでそこのマンションに住んで、子供3人が食べられる生活費をあげればいいんじゃないの?」と、息子に言った。
だけど、光熱費の金額だけでも2ヶ月に1度、3万4千円をあげる事になる。
私からしたら「はぁーーーーーーーーー?!?!?(怒)」って感じ。
相談者は、最初からこの嫁の事が好きではなかった。
出来ちゃった結婚をした時に、普通だったら男側の親だからこっちが謝らなければならない。
しかし、2人がお付き合いをしている時、自宅に遊びに来ている2人の前でいつも「子供は作らないように」と注意していた。
なのに、2人は出来ちゃった結婚をした。
その時の嫁の言い分は「おばあちゃんにひ孫を見せたかった。」って。
そこから、「はぁーーー?!(怒)」とカチンと来て、「順序が違うやろ」「まだ卒業もしていないのに!?」と言った。
すると、嫁の母親が「すみません。産ませてください」と言ってきて結婚した。
なので、孫娘(息子の娘)が19歳になった時点で「出来ちゃった結婚だけはしないように!」と言ってやった。
また、相談者が思うに、息子夫婦は「性格の不一致」ではなく、性生活の不一致。
つまり「性の不一致」ではないかな、と考えている。
なので、息子が帰ってきた時にこう言った。
「男は性生活の件では、外で遊ぶことができるけん。お金出してでも遊ばないかんよ~」
「女は子供が成長するにつれて、女でいられないのよ。」って。
すると、息子は「あ、そーお?」という感じだった。
そういう具体的な話をいつも息子としているわけではなく、今回はじめて突っ込んだ話をしてみた。
「世間的にお金出せば遊べるんじゃないの?」「自分が我慢できないんならいいんじゃない?」と。
(ドリアン助川:あー。「洋間に寝ろ」というのは「あんた、触んないで!」という事だと。)
自分も経験したのでわかるが、子供が大きくなってくると女はなかなかそういう気にならない。
ドリアン助川:
これ、息子さん口には出しませんが、そういう場所に行っているという事はありませんか?
まぁ、行ったとしてもお母さんには言いませんよね。
それはそうですね。
前にお酒を飲んで暴れた2、3回も、「性生活の不一致」が原因なんじゃないかな…と思っている。親の勘で。
なので、今後、離婚も視野にいれつつ、私がどこまで親として出ていけばいいか?
一番ベストな方法を知りたいです。
相談内容
fa-check-circle1ヶ月前、息子が酒を飲んで暴れたため嫁が警察を呼んだ。
fa-check-circleそこから、警察に言われて息子が相談者宅に帰ってきている状態。
fa-check-circle嫁は専業主婦なのに文句ばかり言って、気に入らない。
fa-check-circle息子夫婦は「性の不一致」もあって息子は不満から暴れているのだと思う。
fa-check-circle今後、私が親としてどういう対応をするのがベストか教えて欲しい。
回答者の意見
引用:毎日新聞
高橋龍太郎(精神科医)
お母さんはどうしたいの?または、なんで相談に来たの?
(相談者:私は…別れるなら別れてもらえばいいし、本人が戻りたいなら戻ればいいという気持ち。)
そうしたら相談にならないんじゃないの?
息子さんはどう考えているんですか?お嫁さんは?
相談者:
息子は中学生の息子がいるから、戻りたいんだなという感じ。
嫁は口をきかないからわからないけど、息子に「別れる」と言った。
そうしたら、受験が終わったらさっさと実家に戻ってしまうかもしれないですよね?
別れたいような、口も聞かないような素振りを見せているわけでしょ?
まず、お母さんはお酒についてちょっと甘く考えすぎ。
息子さんは完全にアル中です。
「病的酩酊(びょうてきめいてい)」の典型例。
酔っぱらってやった事はかすかに覚えているかもしれないけど、抑制できなくなっているから、自分がやった事がどれだけ酷い事かは正確に記憶できていない。
だから、何度も繰り返す。
息子さんが本気で夫婦関係をやり直したいと言うなら、精神科医のところに行ってアルコール依存症の治療をしっかりしないとダメ。
そうでなければ、この話は先に進まないし、奥さんも許さないと思います。
酔っぱらっている人に対して警察を呼ぶんだよ?
それは、どれくらい彼女が恐怖感を覚えたかって事じゃないですか。
酔っぱらって、くどくどと不平不満を愚痴っていたという話であれば、警察は呼びません。
自分の命や子供たちも危ないと思ったから警察を呼んでいるわけ。
しかも、過去に2、3回繰り返しているって事は息子さんに自覚が無いってこと。
アルコール依存症の治療は、一言で言えば「生涯断酒」です。
生涯、一滴も飲んではいけないという事。
「その治療を、しっかりとやるから離婚はしないでくれ」と頭を下げない限りは修復は不可能だと思います。
また、お嫁さんの実家がしっかりしていれば、下手したら子供とも生涯会う事もできなくなる。
有能な弁護士が付いたら、酒乱の父親に会わせないように取り決めをする事だって可能なんだから。
(相談者:いやー、だけん。飲み会が多いんですよね。野球の…。)
飲み会が多かろうと、酒乱のお父さんは生涯断酒を誓うしかない。
(相談者:あ…そうですね。やっぱり戻ったらいいですかね?!離婚したらいいですかね?!)
あははは(笑)
少なくとも、お嫁さんはずっと専業主婦だったわけで。
自分で働いて食べていく自信がないと思うから、そこに上手く付け込んで夫婦仲を修復させる。
そうやってやり直すように、僕は息子さんにアドバイスした方がいいと思いますよ。
やっぱり親が別れるというのは子供がかわいそうだもの。
少々喧嘩をしていても、夫婦は一緒がいいよ。
(相談者:私もそう思う。だけん、私は何も言わない方がいいんですかね?嫁にも。)
お嫁さんには何も言わなくていい。
息子さんにはアルコール治療のアドバイスをしたらいいですよ。
パーソナリティの意見
引用:Wikipedia
ドリアン助川
これ、別れるにしろ復縁するにしろ、息子さんに酒乱の癖が残ったままでは今後もっと大きな事を起こしかねない。
なので、息子さんの人生のためにも、まずはアルコール治療の方が重要なんじゃないか、と横から聞いていて思いました。
(相談者:わかりました。)
リスナーの意見
「はぁ~?!」って何度も言って。
なんて下品な姑だろう。
お嫁さんも相談者の事が嫌いですよ。
親子そろってアル中じゃないよね?
しかも、そういう事息子に話す母親ってどうなの?
そりゃあ嫁も文句言いたくもなるわな。
なのに、女遊びを勧めて何がしたいんだ。
息子さんが、避妊せずにしたんだからね。
やっぱり相談者が嫁のご両親に謝るべきなのでは?
高橋先生に萌え。
「はぁあああ?!あなたが何いってるんですかぁぁ?!」
「早く息子さん病院にいれてくださーーい。」って♪
いや、仕事じゃないんか~い!!
ままこの考察
いかがでしたでしょうか。
もう、口は悪いし喋り過ぎだし、そもそもお母さんは関係ないし、リスナ―全員が「あなたは引っ込んでなさい」と思ったかと思います。
それにしても、高橋先生が素敵すぎました。
優しい口調だけど、ちゃんと間違いを指摘して、見事に相談者を黙らせていましたね。
この相談者はお嫁さんに嫉妬をしているんでしょうね。
息子に依存しまくっていた毒親だったのでは?と思ってしまいます。
リスナーの声にもありましたが、「飲み会が多いんです…。野球の。」には笑わせてもらいました。
聞いていた全ての人が「仕事じゃないんだ」と思った瞬間ですね。
高橋先生の優しくも厳しい神アドバイスが光る回でした。
あなたはどう考察しますか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。