TEL相談・「一言一言が心に刺さる」毒を吐く妻に限界!妻と楽しく暮らす方法とは?

今回は、毒を吐く妻との生活に悩む男性からの相談。

言い返すと10倍返しを食らうため、自分が無理をしてどうにか保っているギリギリの状態…。

高橋龍太郎先生が、夫婦円満のための「妻と仲良く暮らす方法」「ストレス解消法」を伝授してくれます。

では参りましょう!

放送を音声で聞きたい方はこちらから

目次

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今回の相談について

パーソナリティ:ドリアン助川

回答者:高橋龍太郎(精神科医)

相談者

59歳女性

 

家族構成

妻56歳

長女30歳・次女28歳・長男21歳

現在妻と2人暮らし

 

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相談者の状況

 

 

今日は妻との付き合い方を相談したい。

特に具体的な問題が起きているわけではなく、周囲から見れば平穏無事に過ごしている夫婦に見えると思う。

 

しかし、相談者が相当無理をしている。

なので、自分の心の問題だと思う。

 

相談者は59歳で、妻は56歳。

子供は3人いて、長女30歳・次女28歳・長男21歳。

3人とも独立しているため、現在妻と2人暮らし。

 

相談者は妻の一言一言が、心に刺さってしまう。

それに対して、こちらが言うと10倍以上になって返ってくる。

一つ一つが、心にグサグサと刺さってしまい「いつまでもつんだろう…」という気持ち。

 

具体的な話で言えば、テレビを見ている時。

私が役者さんを、「下手だなぁ」「こんなんじゃ、わかんないよな」とか。

「だからダメなんだよなぁ」と、愚痴ったとする。

 

普通の男性だったら、するような会話だと思うが、妻はいきなり怒り出したりする。

「馬鹿にしてる!」「上から目線だ!」とか、そんな感じで。

 

自分の一番嫌な所を突いてくる。

恐らく、向こうは攻撃しているつもりは無いと思う。

相手がどうとかより、私がどう受け止めるかという問題だと思っている。

 

ドリアン助川:

なるほど。

しかし、心にグサグサ来てるということは、奥さんは毒のある言葉も吐くんでしょうね。

 

毎日です。

毎日毒を吐かれています。

(ドリアン助川:これは、いつ頃からですか?)

 

考えてみたら、昔からかもしれない。

顕著にそう感じるようになったのは34年前くらい。

 

ただ、2人の話をしている時などは、あまり問題無い。

時々、思い出したように、きつい言葉が続く。

 

きっかけは、娘が来たり、娘と連絡を取った後にそうなってしまう。

(ドリアン助川:それはどうしてでしょう?)

 

ちょっと理由がありまして…。

一番下の息子が未成年の時に罪を犯してしまい、施設に入った事があった。

その時の裁判で、息子を救ってやりたいという気持ちが強くて「全面的に私が悪い」というふうに仕向けた。

(ドリアン助川:仕向けたって…うん?)

 

ですから、息子に厳しすぎたと。

喋りたい事も喋らさず、やりたい事もやらせず、愛情が無かった私が悪かったんです。

 

だから、こんな事になってしまった。私が最後まで見届けます。

こういった事を裁判官の前で言った。

 

その結果、息子はそれなりの罪で収まった。

 

その時、私は意図的に息子を救いたかっただけではなく、自分を見直して、本当に反省した。

なので、人間性はすごく変わったと思う。

 

罪を認めて、自責の念というか…。

まずは自分を問うという態度に、変わる事ができた。

人って、こんなに変わるもんかと自分で関心するぐらい変わった。

(ドリアン助川:あなたが変わったということですね?)

 

自分が優しくなった。

そのタイミングで、娘たちを含め、妻も私に対して攻撃モードに入ってしまった。

 

今まで言いたい事を言えなかったのが、この事をきっかけに言えるようになったんだ…とは思っていた。

 

だから、これは自分も悪かったんだし時が解決すると思っていた。

しかし、それがずっと続いている。

 

今日の相談は、私の心の受け止め方の問題。

私自身の心の問題だと思っています。

 

相手をどう変えるかでは無くて…。

変えようとして話し合いをすると、大変な問題になってしまうので…そういう話はもうできないな、と半分諦めている。

 

ドリアン助川:

今でも奥さんの事を…。

だけど、できれば前のように…。

 

できれば、そうです。

第一希望はそれです。仲良くなりたいですよ。

 

別に甘くなくてもいいので、楽しく平凡に。

一緒に笑いながら暮らしていけたらいいなと思って…それが第一希望です。

 

そのためには、何を心がけたらいいでしょうか。

 

 

 

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相談内容

毎日毒を吐く妻との付き合い方で悩んでいる。

例えば、相談者がテレビの俳優にケチをつけたりすると、妻は怒り出す。

妻がこうなったきっかけは、息子が犯罪を起こし施設に入った事。

その事をきっかけに、相談者はいろいろな事を自分が悪いと罪を認めるようになった。

すると、今まで言えなかった事がいえるようになったのか、妻は攻撃モードになった。

今日の相談は相手を変えるとかではなく、自分の心でどう受け止めたらいいか。

 

回答者の意見

引用:毎日新聞

 

高橋龍太郎(精神科医)

 

こればっかりは、もう不思議なもので…。

息子さんの裁判があってもなくても、年を取ってくると、基本的に夫婦の老後は女性が支配するもの。

この構造は世界中どこへ行っても同じです。

(相談者:あ、そうですか、)

 

そうです。

しかも、これからあなたが仕事を辞めたら、さらに家庭の中での女性の権限は増してくる。

対等なパートナーと思うこと自体が、もう誤りですね。

(相談者:はぁ…なるほど…。)

 

例えば、テレビで俳優さんにケチをつけるとします。

そうすると、テレビというのは彼女にとっては、社会に開かれた非常に大きな…言ってみれば、開けられた窓みたいなもの。

 

なので、彼女はそれにケチをつけられたように感じてしまう。

だから、夫婦間の会話というのは、ご主人側は我を通すという事はあまり考えない。

 

むしろ、その空間をどうやったら楽しめるかというように考える。

あなたが、俳優さんの何を言ったか知らないけど、全然違う価値観を…奥さんは…

 

相談者:

そうなんです。

価値観がまるで違いますね。

見方が違いますね。

 

男性が社会でやってきた価値観をお家の中で主張しようというのは、基本的には無駄な抵抗なんですよ。

(相談者:うわぁ…まさにそれをやっていました。)

 

だからそうではなくて、彼女の価値観を家庭の中に置いておく。

そう変えないとダメですね。

 

それで、男性はそれではストレスが溜まるので。

(相談者:溜まります!はい!ふふふっ笑)

 

その場合は、家から出て友達同士と奥様の悪口を言って、メートルをあげるというパターンに皆なっていきます。

(相談者:そういう友達がいればいいんですけどね…。)

 

あっ…友達がいないの?

 

相談者:

うん…。

まぁ、仕事で見ず知らずの所へ来て…。

職場と家って離れていますので、残念ながら、いわゆる友達っていうのはいないんです。

 

あぁ、そうなんですねぇ…。

(相談者:そうなんです。寂しいんですよ。ふふっ笑)

 

その分、ろ過されていないような…。

物言いみたいなものが、たぶん…。

(相談者:出ちゃっていますか?)

 

家庭に持ち込まれ過ぎているんだと思いますよ。

(相談者:あぁ…。)

 

だから普通の男性だったら、それを一旦社会の中で居酒屋とか、友達とか。

そんなところで、ろ過する。

 

そして家に戻る時には、もう少し、すがすがしい感じで戻るんですよ。たぶん…。

あなたは、そういうろ過装置抜きに、そのまんま自分が持っている毒を奥様に吐くから。

 

奥様に受け止めてもらいたくて吐くんだけど、奥様にとっては自分の家庭を汚されたように感じてしまう。

そういう行為を避けるってことが、すごく大事なんだと思う。

 

相談者:

なるほど…。

生活のパターンを変えなきゃいけないですねぇ。

 

うん。収支を変えなきゃダメですね。

 

相談者:

まだ、あの…。直行直帰ですから…。

どっかへ寄ってから帰って来たほうが、いいかもしれないですね。

ふふっ笑。

 

行きつけのバーを作るなり、行きつけの居酒屋を作って。

1時間ぐらい浄化作用をしてから、お家に戻るっていうのが一番いいように思います。

 

そうじゃないと、この先、奥さんの発言はどんどん強くなるし、パワーも増してくる。

家の中であなたがイライラするばかりで、家庭の安寧って、なかなか得られないと思いますよ。

 

仕事がある時代と、仕事がなくなった時代の、家庭における男女は逆転するので。

それを今から、予行演習しとくっていう…そういう事かな?

僕がアドバイスできるのは!

 

相談者:

なるほど…。うーん。わかりました。

納得いかないけどわかりました。笑

 

 

パーソナリティの意見

引用:Wikipedia

ドリアン助川

 

 

なにか、趣味というのはないんですか?

海釣りですとか…登山とか…。

 

相談者:

私はいわゆる、そういう趣味っていうのは無いんですけど。

あの…何でもできちゃうので…。

飛び込んで行けるタイプなので、全然寂しくはないんです。

 

仮に、わたし一人でずっと居たとしたも、別に寂しくはなくて。

何かを探せるんで…。

 

本を読んだりとか、映画を観たりとか、インターネットで遊んだりとか、何か作ったりとか…。

そんな事で楽しめる人間なんで、寂しいことはないです。

 

それで、楽しめればいいんですけども。

例えば、私は海釣りで船に乗って行くんですが。

 

360度海。という真ん中に、ポツンと居るとですね。

いろんな毒気が抜けてくんですよ。

(相談者:はぁー…なるほどー…)

 

我慢してたことのフラストレーションとか。

自分に対する、「こういうとこダメだ」っていうような、ジクジクしたものとか。

 

そういうものを全部。

海や山が吸い取ってくれる瞬間があるんですね。

 

ですから、家庭の中の空気が重くなってきたら、そういう所に12日行くっていうのも、いい方法だと私は思います。

 

相談者:

なるほどねぇ…。

ちょっとそこはもう、全然考えなかったです。

 

是非是非、やられてみてください。

 

 

リスナーの意見

例で出したテレビの役者にケチつけるって話だけど。
その役者が好きで奥さん見てたとしたら、結構酷いこと言ってると思うけどな。
10倍返しされるきっかけは自分が作ってる。

生真面目で融通がきかないね。
本人に悪気はないけど。
だから、ちょっとしたことが許せないし、ちょっとしたことで傷つく。

自分では理知的で出来る男気取ってるとこもムカつく。
と思ったら、昔の自分みたいだからだ(笑)
なんでもかんでもケチつけてたな…恥ずかしい。

妻も子供も格下扱いし続けると、こんな孤独な中年になっちゃうんだね。

自分が変わったって主観で判断するものじゃない。
自分が変わったかどうかは人が決める事。

友達がいないって、誰にでも愚痴ってた結果じゃないの?

ままこの考察

龍太郎先生のアドバイスに、うんうんと頷きながら聞きたくなるような回。

 

例えば、会社の飲み会での既婚男性たち。

「結婚は墓場だ~」「奥さんが~怖くて…グチグチ」「俺はATMだから…」と、お酒を飲みながら延々と不平不満を言うのって、あるあるだったりしません?

 

あれは、「ろ過装置」だったんですね。

むしろ、奥さんにモヤモヤしたものをぶつけないように、夫婦円満の秘訣だったんだ…と、妙に納得してしまいましたね。

ってことは、我が家の夫もどこかでろ過してる…?!
こ、これについては、知らぬが仏かしらね…。

 

 

今回の相談者は、しきりに「自分の心の問題」と言っていました。

この事から、きっと加藤先生と話をしたかったのかな…と私は感じました。

 

今回の相談者は、友達もいないと言っていたし、家族との関り方や、先生たちとのコミュニケーションの取り方から推測しても、自分で生きづらさを自覚しているのだと思います。

加藤先生や大原先生に自分の奥底にある膿を出してもらい、生まれ変わりたかったのかもしれませんね。

「自分は変わった」と言っていましたが、
きっと「変わりたい」だよね。

 

私は、加藤先生と話して救われたいと思っている人は、加藤先生の本を読むべきだと思います。

なぜなら、加藤先生がテレフォン人生相談でこう言っていたからです。

 

誰も話す人がいないなら本を読みなさい。
本は著者との会話だから。

マジ名言すぎません?

 

加藤先生に限らず、この先生と話したい!この先生にアドバイスをもらいたい!と思っている人がいるなら、その先生の本を読んでみましょう。

きっと何か大きな発見があるはずです。

 

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