TEL相談・「この子…義母に似てる…」生まれた瞬間から愛せなかった長女との確執に悩む

3人の子供の中で、長女だけ愛せない。

その理由は、「産まれた瞬間、顔を見たら義母に似ていたから…」

長女との確執に悩む相談者の本当の心の闇を、加藤&大原のゴールデンコンビが暴きます。

では参りましょう!

放送を音声で聞きたい方はこちらから

目次

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今回の相談について

パーソナリティ:加藤諦三

回答者:大原敬子(幼児教育研究)

 

相談者

50歳女性

 

家族構成

56

長男26歳・長女24歳・次女22

 

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相談者の状況

 

相談者は50歳。夫は56歳。

子供は3人で、長男26歳、長女24歳、次女22歳。

 

真ん中の娘(長女24歳)との接し方が、うまくいかないという相談。

長女は学校を卒業後、アルバイトというか、派遣社員をしている。

 

相談者は、産まれた時からこの長女だけ好きになれなかった。

長女を可愛く思えないまま、愛せないまま24年経ってしまった。

 

これまでも喧嘩はあったが、1週間くらいすればどちらかが「ごめんなさい」と謝って、修復をしてきた。

 

しかし、1ヶ月ほど前に爆発してしまった。

長女の顔を見るとどうしようもないイライラに襲われて、「もう出て行きなさい!」と怒ってしまった。

 

すると、長女は「わかった。」と言った。

しかし、派遣社員のため1人で生活する事は金銭的に無理なので、次女と一緒なら暮らせるとなり、2人で出ていくとなった。

 

一緒に住める両親がいるのに、娘2人を追い出すという事は、母親として申し訳ないと思う。

しかし、その反面、毎日家で顔を合わせるとどうしてもイライラしてしまって優しく接してあげられない。

 

加藤諦三:

まったく矛盾した中で苦しんでいるという事ですね?気持ちが?

これはいつ頃からですか?

 

長女には可哀そうなんですけど…生まれた瞬間。

普通だったら、長男の次に女の子が生まれて「可愛い」と思うはずだが、顔を見た時に一瞬でかわいいと思えなかった。

それからずっと…。

 

長女は、小さい時はすごくいい子で手のかからない子だった。

長男は男の子という事もあって、結構手がかかった。

(加藤諦三:いいこだったでしょうね。この子は。)

 

はい。

今でもすごく…。性格的には一番いいこ。

長男や次女とは違って、きちっと真面目に何でもこなすタイプ。

 

加藤諦三:

それでね…。

生まれた瞬間から可愛くないと思ったのは、なぜかという事ですよ。

 

自分で思い当たるのは、長女が主人の母に似ていた事。

主人の母が嫌いってわけでは無いんですけど…嫁姑っていうのもあって、お義母さんの事を心から好きではなかった。

 

それで私は長女を好きになれなかったんじゃないかな…と思う。

(加藤諦三:それで24年間ずっと戦ってきたんですよね?)

 

それで、小さい頃から意識しないと可愛いと思えなかったり、意識をしないと「ありがとう」と言えなかったり。

とにかく、意識をしないとこの長女とは普通には接する事ができなかった。

 

加藤諦三:

そうでしょうね。

この長女が生まれた時から、あなた自身、意識と無意識の乖離で自分が2つに。

自我が分裂していたんだもんね。

 

あの…。その他にね。

やめようと思うんだけど、やめられない事。

やろうとしているんだけど、どうしてもできない事。

そういうものって、あなたの生活の中にないですか?

 

あります。

それを、いつも長女に指摘されていました…。

 

お医者さんから「もう少し痩せないといけませんよ」と言われていたので。

いつも長女から「お母さん、痩せなさい」と指摘を受けていた。

 

それをいつも自分で「わかった、わかった」と言いながら…。

食べまいと思っても、食べずにはいられない。

 

お腹がいっぱいになっても、食べないではいられない。

(加藤諦三:それは何ででしょうか?)

 

うーん…。普通にストレスかなって…。

 

加藤諦三:

ストレスと言うよりも、虚無感なんですよ。

あなたの中にある。

虚無感、むなしさ。

 

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相談内容

相談者は長男・長女・次女と3人子供がいるが、長女だけ可愛くない。

生まれた時から長女だけ愛せなかった。

理由は義母に似ていたからだと思う。

長女といるとイライラしてしまい、1ヶ月前に爆発して「出てけ」と言った。

すると長女は「わかった」と言い、次女も一緒に出て2人暮らしをすると言い出した。

こんな形で2人の娘を追い出してしまい、母親として申し訳ない。

 

回答者の意見

引用:大原敬子HP

大原敬子(幼児教育研究)

 

あのね、すごく矛盾しているんです。

あなたは「この娘を好きになれないんです。」と、言っていますよね。

 

この長女が「お母さんお願い!私を好きになって!」と懇願していて、「どうしよう…私はこの娘を好きになれない…」と悩むならわかるんです。

 

あなたは、この娘が好きになれない。

この好きになれない娘が、お母さんと喧嘩して「わかった」と次女と一緒に出ていく。

 

これって、何の問題もないでしょ。

なのに、そこをあなたがまた掘り下げて悩んでいる。

 

長女が出ていくという事は、「お母さん、私を好きになってくれなくてもいい」って事なんですよ。

それなのに、「そうはいかない!あなたを好きにならなくちゃ!」と、あなたは悩んでいる。

 

好きになれないという事は、傲慢な見方。

相手が好きになってくれと言っているのに、なれなくてごめんなさいなら理解できる。

 

これって、おかしくないですか?

このように、1つすごく大きな矛盾点がある。

 

次にもう1点。

あなたは「長女が義母に似ていた」と言っていたが、あなたは2年おきに子供を産んでいる。

 

長男を産み、2年後に長女を産んだ。

その時、「んー?この子嫌だな…」と思ったとしたら、2年後に次女を産むだろうかという疑問がある。

 

「義母に似ていた」という理由は、後からつけたんじゃないかと思う。

なぜなら、相談者の話を聞いていると途中経過がまったくない。

 

この長女と決定的になってしまったのは、長い年月の間に蓄積されてしまったものであって、最初から嫌だったというのは本当かな?と感じる。

ここまでこじれてから、今になって「私は最初からこの子が嫌いだった」と思う方が楽なんです。

(相談者:あぁー…そうかもしれないです…。)

 

そうでしょ?

最初から嫌いだったら、次女は産まないです。

(相談者:そう言われると、そう思えて…。)

 

女の子は中学、高校となると、嫌な雰囲気出てくるんです。

そこで「私はこの子を赤ちゃんの頃から嫌いだったんだ」と思って育てる方が楽。

 

相談者:

そうかもしれないです。そうですね。

そう言われてみると、後から「生まれた瞬間」て思ったのかもしれないです。

 

今、長女とうまくいかなくなって、その原因は何なんだろうと考えた時に。

もしかしたら生まれた時からなんじゃないか…と思って。

 

そうなんです。

原因がわからないからね。

 

でも、あなたの無意識の中では原因はわかっているんです。

こんなに嫌いな子供を育てている苦しみを、誰かにわかって欲しいという事。

 

なぜかというと、長女は何でもいう事を聞いてくれた。

そんな長女を嫌いになるという事は、あなたの中にご主人とかお義母さんとか、いろんな問題がある。

 

「長女が嫌いだった」という事で、あなたは今の居場所がある。

だから、この長女が次女と一緒に反旗をひるがえして出て行ったら、あなたが今まで築いてきたこの家族が全部嘘だったとなる。

 

誰も思っていないけど、あなたがこれをわかってしまう。

気づかれてしまうという事が今日の悩みのような気がします。

 

相談者:

自分で「出て行きなさい」と言ったけど…。

出ていった後に何か起きたら、全部自分の責任になるのが嫌だったんじゃないかな…って。

 

という事は、自分はこれだけ不幸でこれだけ努力していて、この家庭を守っているという姿があなたの居場所を作っていた。

 

でも、今回この2人が出て行ったら、ご主人は「君はどんな子育てをしていたの?」となる。

この長女が、一番あなたの居場所を作ってくれる存在。

 

今までも「出てけ」は、結構あったと思いますよ?

でも、娘は出て行かなかった。

 

すると、「ほらね、イライラする!お母さんは出て行って欲しいのに!なぜ出て行かないの!」という、この瞬間が欲しかった。

 

そして夫に「あの子本当にダメだわ」とか、愚痴を言う事によって、あなたが心の中に持っている怒りや憎しみを、長女の子育てがつらいという形に変えていた。

さらに、夫から「申し訳ないな」と思ってもらえるだろうという付加価値があなたの子育てだったと私は思う。

 

長女は、夫から愛を得る切り札だった。

(相談者:なるほど…。)

 

今回それが無くなってしまったら、あなたは不安になりますよね。

長女がまさか出ていくと思わなかった、が今日の電話ですよね。

 

そして2番目の問題。

なぜあなたは、自分の苦労を売り込まなければこの場所にいられないと思うのか。

 

相談者:

自分でも思っていない事を、今言われて。

あぁ…そうだったのかもしれないな…って。

家族に捨てられるのを一番恐れていたのかなって逆に思いました。

 

あなた素直ですね。

そうなんです。

 

でも、あなた子育ては成功しているんですよ。

 

と言うのは、あなたの話を聞いていると長女に対してめちゃくちゃなんです。

だけど、長女が「出ていくわ!」と言った時に、次女が一緒に行くと言った。これは兄弟愛。

 

兄弟愛を育ているというのは大変な事。

だって、兄弟愛というのは、人間愛でしょ?

 

あなたが、人として子供と接した時の愛で子供はしっかりと育っている。

すごいでしょ?

 

子供は、どこかに「お母さんは絶対悪い人ではない」というのがある。

最近の子育てで怖いのは、お父さんとお母さんはすごく立派だけど、人間としては認めないという子供がとても多い。

 

でも、この子たちは違う。

あなたがあなたのままでぶつかったのは、人生でこの子供たちだけだった。

その結果、子育てがうまくいった。

 

なので、決してこの出来事はマイナスではなくて、一歩前に全身だと思う。

 

 

パーソナリティの意見

引用:毎日新聞

加藤諦三

 

先ほどの過食症ですよ。

食べまいと思っても食べずにはいられないという。

 

この強迫性はどこから出てくるのかと言うと…

虚無感しか考えられないんですよ。

(相談者:時々…死にたくなることがあります…)

 

ありますよね。

そうするとね、この虚無感はどこから出てきているのかと言うと…。

 

きついことを言いますけど。

あなたの生活が嘘な所があるからなんです。

 

自己欺瞞なんです。

(※自分で自分の心をあざむくこと。自分の良心や本心に反しているのを知りながら、それを自分に対して無理に正当化すること。)

 

よく今まで頑張りました。

(相談者:はい。ありがとうございました。)

 

 

加藤先生締めのお言葉
自己欺瞞(ぎまん)から自己意識へ。
悩みは解決します。

 

 

リスナーの意見

もっと加藤諦三先生の指摘が聞きたかったな…。
たぶん、長女を妊娠中に許せない辛い事があったんだろうね。

愛していないのは相手に伝わるよ。
きっと長女の方が長年苦しんでいたと思うよ。

これ、うちの嫁と一緒。
女の敵は女ってパターンだよ。
夫が娘を可愛がるとメラメラしだす、お風呂一緒に入れば激怒。
そして、ずーっと食ってて太ってる。
俺は諦めた。

珍しく加藤先生も大原先生も指摘しなかったけど、この人こそ夫との関係では?
義母にいじめられてもかばってくれない、とか、夫がこの長女を溺愛しているとか。
もっと掘り下げて欲しかった。

長女、手のかからないいいこなんだね…。
親に愛されなかった子は、親の機嫌を伺うから、たいてい「いいこ」になるよね。
せつない…。

こんな可愛い声なのに、この人太ってるの?!
それにビックリ!

ままこの考察

うーん。

長女は派遣社員なのに、アルバイトと言ってしまうあたり。

このお母さん、長女を下げますねー…。

バイトと派遣社員は全然違いますよね!
長女、立派に働いてるじゃんね!

 

声からは想像できませんが、相談者は医者から指摘されるほどの過食だとの事。

そして、加藤先生が「あなたの過食は虚無感しか考えられない」と言い、最後は「死にたい事がある」と本音を吐かせた神回でもあります。

リスナーのみなさんが聞きたいのは、加藤諦三先生のこの展開でしょ?

 

まぁ、この相談者は大原先生の言う通り、長女を生贄にして自分の居場所を作ってきたタイプだと思います。

家族内に無理矢理、問題児を作る事で家族のバランスをとっていたのでしょう。

なので、出ていかれては困りますね。

 

出てけ!と言って、いざ娘が出てくとなると後悔するなんて、以前紹介したこの相談者にそっくりです。

■本当に娘が出ていったと後悔する相談者の回

 

聞いていて不憫すぎる長女ですが、「一緒に出ていく」と言う妹の存在に救われました。

妹が母の肩を持たず、姉につく時点でお母さんの子供への態度はお察しだったのでしょう。

 

また、私はこの相談者「母親なら子供はみな平等に可愛いと思わなくてはならない」と、少し完璧主義なのかな…とも思いました。

三石先生だったら、こんな風に言ってくれるんじゃないかなー…と、三石先生が降臨してきたので、少しご紹介させてもらいます。

 

■勝手に三石先生

 

親も子も相性があるから、可愛い子可愛くない子がいるのは当然のこと。

「親なら子供がみんな可愛い」というのが幻想であってね。

 

母親も好き嫌いのある1人の人間ですよ。

あなたは、その考えに縛られない事。

 

何はともあれ、今回、娘2人が出ていくって言ったんだから、娘たちの自立だと思って祝福しなさいよ。

今、子育てが終わって自分に時間がかけられる一番いい時じゃないですか。

 

小さい子供を付きっきりで育ててるお母さんたちが、喉から手がでるほど欲しい時間だよ~!

習い事でもしてさ~!友達つくって!夫婦仲良く、楽しく生きていってください!

頑張れ!頑張れ!

 

ってな感じで、明るくサバサバッと答えてくれる気がしますね。

私は加藤諦三先生や大原先生の心理的考察の大ファンですが、三石砲も大好きです。
これだからリスナーはやめられない!

 

あなたはどう考察しますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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