TEL相談・どうしてこんななの?生きづらい原因はこれ!人間関係のあり方を解く神回

今回は、夫婦関係も子育ても友達も、自分の家族との関係も全てうまくいかないという相談。

漠然と抱えた生きづらさの原因を加藤先生、夫婦関係や人間関係のあり方を愛先生が教えてくれます。

では参りましょう。

放送を音声で聞きたい方はこちらから

目次

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今回の相談について

パーソナリティ:加藤諦三

回答者:マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

相談者

46歳女性

 

家族構成

夫50歳

長男17歳・次男14歳

※現在4人暮らし

 

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相談者の状況

 

 

自分の生き方に自信が持てないという相談。

 

夫とも結婚した当初からうまくいっていなかった。

今は、とりあえず子供が大きくなるまではという気持ちで、冷たい家庭をやっている。

 

そんな中でも、せめて子供だけはと思って、優しくあたたかく育てたいと思うが、どうもイライラしてしまい怒ってばかりいる。

また、夫と冷たい関係でも、友達がいれば気持ちがまぎれるかなと思いつつも、友達もできず。

実家の方に帰っても居場所がない。

 

なんだかずっと一人だなという気持ちがあり、これからどういう風に生きていけばいいのかと不安になってきた。

 

相談者と夫とは、お見合い結婚。

最初から気が進まなかったというわけではないが、大恋愛でなくても静かな家庭が築ければと思って結婚をした。

夫の方が結婚はしたかったのだと思うが、たぶん相手は誰でも良かったんだろうと感じる。

 

夫は、あまり温かい人では無く、自分の実家のご両親は大事にするが、子供や相談者に対してはそういう所は見られない。

平気で嘘をついては、自分の行動を優先させる人。

 

なので、子供も大きくなってきたのでそういう父親の姿を見てわかっていて、私と息子達と夫とで距離がある感じ。

ですが、自分もずるいので、子供が大きくなるまでは離婚したくないという気持ちでやってきている。

 

しかし、現在、だいぶ冷たい家庭で、そういう生き方でいいのか迷っている。

夫は「女性問題も無いし、ギャンブルとかでお金を使うわけでもない。仕事は行っていて給料は家庭に入れているんだから、俺のどこが悪いんだ?」という感じで本人も言っている。

 

加藤先生:

あなたが、そういう中で結婚したと言うのは…

例えば、あなた自身が育った家から早く出たいから結婚したというのはあるんですか?

 

そうだと思います。

結婚した年齢はそんなに若くないが、仕事もできる方ではなかったし、友達もみんな結婚してしまうし、子供を持ってみたいという夢も、家庭を築いていみたいという夢もあった。

 

加藤先生:

という事は、失礼な事を聞きますけど…。

あなたが成長した家が、あなたにとって心温まる家ではなかった?

 

両親には、教育も授けてくれたし、金銭的にも苦労した事は無いし、感謝しなくてはいけないと思うんですけど、

母が厳しい。父は仕事一本槍というか…。

 

加藤先生:

父親と母親はいたけど、あなたが心を許し合うとか心が触れあうとか、お母さんに本当に感心を持ってもらったとか、そういう事が無いという事ですかね?

 

 

うーん…。

私も、こういう主人の事とか、家庭の事とか、自分の生き方とかを母に相談する事があるんですが、私もエキセントリックな所があるのですごく興奮してわーっと言ってしまう。

すると、母は私の性格もよくわかっているので「そういう話は、うるさいからもう聞きたくない」という感じ。

 

加藤先生:

「ああ言えばこう。こう言えばああ」と、ぐじゅぐじゅぐじゅぐじゅ言ってる事を「そうなの。そうなの。」って聞いてくれる人が母親なんですよ。

「こうしなさい!ああしなさい!」というのが母親ではないんですよ。

 

だから、恐らく小さい頃からのそういうものを満たされなかったんじゃないの?

本音の部分で受け身の願望というか、甘えが満たされていなのでは?

 

この年になっても、そのまんま本心を言う所が無くて、すごく寂しい。

本当の愛情ってどういうものなんだろうってずっと探している。

 

自分がこうだから、子供にはそういう思いをさせず、あたたかい母親を与えてあげたいと思うんですけど、自分がドンとしてないというのがすごくわかるから、子供にもイライラする。

こんな風にイライラするのは、自分ができてないからだってすごく今悩んでいる。

 

加藤先生:

あなた自身、まだ満たされていなくて、非常に自己中心的な所があるわけですよ。

ところが、子供はもう自己中心そのものですからね。

その2つがぶつかったら、それはイライラしますよ。

 

だから、そういう安心するものを求めて結婚したのかな?

受け身で世話してもらいたい、あやしてもらいたい、褒めてもらいたい、聞いてもらいたいという、受け身の願望がものすごいんじゃない?

 

そうです。本当におっしゃる通りです。

どうしてこんななんだろうって。

 

加藤先生:

いや、これ人間みんなそうですよ。

最初人間はね、みんなあやしてもらいたいし、世話してもらいたいし、そういう受動的願望を持って生まれてくる。

 

しかし、それが母親との関係で満たされて、だんだん受け身の願望から前向きに変わってくる。

恐らく、あなたはそれがまったく満たされていないんだと思う。

 

 

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相談内容

お見合いで結婚した夫は冷たく、友達もいない。実家にも居場所が無い。

せめて子供だけはあたたく育てようと思っても、イライラして怒ってばかりいる。

自分が育った家庭は母はとても厳しく、父は仕事一本槍という感じだった。

このような状況で本心を言える場所が無くてすごく寂しい。

これからどのように生きていけばいいのかという相談。

 

回答者の意見

引用:Japaneseclass.jp

マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

 

にっちもさっちもいかない状況だよね?

子供はどうですか?子供はそういう仮面夫婦のもとにいて、何を感じている?

 

相談者:

長男は受け入れてしまっている。

こんなだからしょうがないという感じで一言も言わない。

 

しかし、次男は反抗期というのもあって、私が「勉強しなさい。一生懸命やりなさい。」と言うと、次男の決まり文句の「こんな家庭だから僕はやる気がない」というのが出る

 

旦那様も今の生活にもちろん納得していないよね。

旦那様としての扱いを家庭で受けているの?食事とかはどうされているの?

 

相談者:

夫は1対3という感じで他人という感じ…。

食事は帰宅時間がすごく遅いので、1人分だけ置いておいて、自分で好きにやっている。

 

でも、やはり、私も心が無いので子供の弁当とかと比べると全然雑だなと思う。

夫に対しては、来たらあったかいお茶を入れてあげるとか、そういうのは何年も無い。

 

それでは、自分も甘えられっこないよね?

 

男も女も自然界の生物も同じ。

 

例えば、ワニが口をあけると鳥がやってきてワニの歯につまった掃除をしてくれる。

その間、絶対ワニは口を閉じて鳥を食べない。

 

何千年も何万年もそういう信頼関係で何代にもわたって生きていっている。

そうやって助け合っている。

 

僕はうまくいっているカップルをいろいろと研究した事があるんですけど、必ずギブアンドテイクになっている。

そして、うまくいっていない夫婦はどちらにとっても「被害者」。

 

妻は何もしてくれない。夫は私の話を何も聞いてくれない。もう見事に成立しています。

だから、こうなるのは何もおかしな事ではないという認識が必要。

 

「私だけをもっと甘やかせてくれないと!」という主張が何十年も続いてきたという事は確かだよね。

 

そして、これはあなたを責めているのではなくて。

旦那さんも同じように、至らないものを温かく迎える心のレベルまで達していないとしたら、やはりこれは受け入れられないと思う。

 

もしこれから、「あなた、あったかいお茶。はい!」「ごめんね。ご飯冷えちゃってるよ。」という言葉で10日間くらい続けて、彼の反応が変わってくるのだとしたら。

これはやり直す可能性はあるのじゃないですか。

そうする心があなたにあるか、ないか。

 

要するに、自分を甘えさせてくれなかった人はもう憎しみの対象となっているのだとしたら、これは無理だよね。

 

この問題は夫の問題じゃありませんよ。

あなたがあくまでも、甘えを満たされないで成長してきたところからきている問題だと思う。

 

甘えが満たされない事に対して、あなたが怒りを持っている。

だから、あなたの甘えを受け入れてくれない人は、憎しみの対象となっていく。

このような心のパターン化があるような気がする。

 

だから、友達できっこないよね。

それほど、あなたの甘えに対する思いは深刻だっていう事。

 

本当は、「もっと甘えさせて欲しいの!」という表現が、新婚時代なり、対立する中で素直に彼に出てきたとしたら、「あぁ。なんだ、こいつそういう事だったのか」という道が広がっていたかもしれないよね。

 

だから、そこのやり直しをどう決意するかという事。

 

 

パーソナリティの意見

引用:毎日新聞

加藤諦三

 

愛先生の言った事、僕はその通りだと思います。

 

離婚をするとしても、まず一度ね、愛情のあるような行動をしてみて。

愛先生が言われたように温かいお茶を入れてみるとか。

 

そして、そういう行動をした時にあなたの中に何か変わった感情が芽生えてくるかもしれない。

思いやりのある行動をした事によって、あなたの心の中に何か変わったものが生まれてきて、それに対しての反応がある。

 

あなたね。

根はすごく陽気だよね?

(相談者:あぁ、そうですか?笑)

 

悩んでいる人とは思えない明るい声なんですよ。

だから、恐らく根はものすごく明るくて陽気なんですよ。

 

ところが、何かいろんな事であなた本来の性質を表現できないまま、ここまで来てしまったという事だと思います。

最初の相談は生き方がわからないという事でしたが、まずは、自分の基本的欲求を満たす事。

 

 

加藤先生締めのお言葉

生きるのがつらいのは、あなたのせいではありません。

 

リスナーの意見

夫婦はギブ&テイクでうまくいくって勉強になるな~。

確かに相談内容の割には、この奥さん声が明るいね。
根は明るいと見抜いた加藤先生さすが!

インナーチャイルドとか、愛着障害ってやつか…。

お見合いで結婚したんだし、条件とか見て冷静に結婚したんでしょ?
そんな気持ちで結婚した相手に、私を甘えさせてはちょっと。

旦那さんがいて、息子2人いて。
この人、結構幸せじゃない?
贅沢だなーって思っちゃった。

奥さん!仕事でもしてみなよ!
趣味を作るとかもいいね。
もっと違う方向に思考を向ければ、気にならなくなるよ。

優しい気持ち・思いやりの気持ちを持っている人なら結婚生活は幸せになります。
たくさん本を読んだけど、成功している夫婦は相談者とは真逆。
妻は夫に尽くし、夫は妻に尽くす。
どの本もこの事実で共通していました。

ままこの考察

いかがでしたでしょうか。

加藤先生、愛先生、今回もお見事でした!

 

うまくいっている夫婦はみんなギブ&テイクという愛先生のアドバイスは刺さりますね。

似たような言葉で、スピリチュアルカウンセラーの江原さんが昔こう言っていたのを思い出しました。

 

「この人は、私をどれだけ幸せにしてくれるんだろう?」と思って結婚した人は、みんな失敗する。

「この人を幸せにしてあげたい。」と思って結婚した人は、うまくいく。

 

言っている事は愛先生と同じですね。

与える愛情も知らないと、夫婦関係はうまくいかないものです。

よほどの酷い環境にない限り、生活を良いものにするのも、最悪なものにするも自分の思考次第。

 

しかし、この相談者は基本的な甘えの欲求が満たされていないから「かまって、世話して、聞いて」になってしまうと。

まずはこの欲求を満たすにはどうしたらいいの?と思ってしまいました。

 

今回は、とりあえず、夫に優しくする事で沸き起こる感情に向き合うと終わっていましたが、個人的には、以前テレフォン人生相談で今井先生が言っていた言葉にもヒントがあるような気がします。

 

■人に甘えられないという相談の今井先生の回答

世間はそう甘くはないから、人に甘えて生きている人なんてそうはいない。

人に甘えられないなら、自分に甘えなさい。

「今日は疲れているから、ちょっと休んで寝ちゃおう!」とか。

自分で自分にいっぱい甘えてみなさい。

 

これめっちゃ素敵な考えですよね。

甘えたいと言っている自分を子供の自分と想像し、大人の自分が「無理しなくてもいいよ」と、自分で自分を保護しているイメージをする。

そんな風に、自分に甘えてみる。

こんな事でも傷ついたインナーチャイルドは癒されるかもしれませんね。

 

また、リスナーからは旦那も息子2人もいて贅沢な悩みだという声も多くあがっていました。

足りないものを探してばかりいないで、幸せを見つける力も必要かもしれません。

 

↓関連する回はこちら

 

あなたはどう考察しますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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