
今回は、「結婚したいけどできない」将来が不安な無職の38歳女性からの相談です。
出産の事も考えて、かなり焦っているとの事です。
現在、社会問題ともなっている「未婚化」の悩みがテレフォン人生相談にもやってきました。
では参りましょう。
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目次
今回の相談について
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:大原敬子(幼児教育研究)
fa-check-circle相談者
38歳女性
fa-check-circle家族構成
父71歳
母68歳
実家で両親と相談者の3人暮らし
相談者の状況
相談者は、38歳独身・無職。
そろそろ結婚をして家庭を持ちたいと思っている。
今までチャンスもあったが、話が無くなってしまったり、なかなかご縁が無くて、結婚できていない。
現在も外に出たり、出会いを心がけて生活をしているが、チャンスが無い。
子供も欲しいので、38歳という年齢もあり、結婚を焦っている。
さらに、現在無職で仕事についても悩んでいる。
相談者は学校を卒業してから、派遣や非正規雇用でしか働いた事が無い。
1年前に体を壊して退職して、現在は求職中。
貯めていた貯金も減ってきてしまった。
この先、結婚をしないで生きていく人生も考えないといけないので、仕事を見つけたい。
相談者は、やりたい仕事をやっていた事もあったが、自分の能力が足りず、1年弱くらいで辞めてしまった。
仕事が続かない理由は、最初から「正社員」を選ばなかった事や、自分の努力が足りない事だと思っている。
退職理由は、人間関係が原因という事ではなく、仕事そのものが理由で退職する事が多い。
しかし、人付き合いは苦手な性格で消極的な方である。
結婚がしたいという事と、結婚をしない場合、1人で生活していける仕事を見つけないといけないという不安。
これから、どのように生きていけばいいのでしょうか。
相談内容
fa-check-circle38歳独身。そろそろ結婚がしたいけど、今までご縁が無くてできていない。
fa-check-circle子供が欲しいので年齢の事もあり、焦っている。
fa-check-circle現在無職なので、このまま独身の場合は仕事も見つけないといけない。
fa-check-circle今まで非正規で働いたことしかなく、結婚の事、仕事の事で将来が不安。
fa-check-circleこれから、どのように生きていけばいいのでしょうか。
そろそろ結婚もしたいし、子供も欲しいのですが、結婚できません。
結婚しない将来を考えると仕事も見つけないといけないし…。この先が不安で、これからどのように生きていけばいいでしょうか。
回答者の意見
引用:大原敬子HP
大原敬子(幼児教育研究)
これから相談者に言う事は「キツイ」と思うかもしれません。
しかし、事実を話すので、一つの参考として聞いてください。
相談者は「そろそろ結婚も」「そろそろ仕事も」というけれど、結婚も仕事もあなたの「基盤」の上で考えているのでしょうか。
両親と同居されているし、貯金も減っていっているとのことですが、相談者が「20代、30代で結婚しなくてはいけない」と思っていたなら、もっと経済的な考え方があったはず。
本当に結婚したいと言うなら、今すぐ家をでて自立できますか?
(相談者:仕事が見つかれば…。)
相談者は「~ができたら、結婚できる。」と言う。
「~であったならば〇〇できる」というのは、永遠に「~でない」という事。
もし、相談者が結婚したいと思って、1人暮らしをしていたなら、相手が来ればいいだけの話。
この「基盤」というものを、今まで相談者は作ってこなかった。
この先も「結婚したいんですよね」「子供が欲しいんですよね」と言いながら自立していなければ、相手と出会ったとしても結婚はできない。
なにも、今すぐ家を出ろというわけではない。
現在、両親と3人暮らしの状態のまま「今ここで親がいなかったら、私はどうしたのだろうか」と考える事が重要。
掃除、洗濯など、全ての日常生活を相談者ができるのか。
それが全てできているのであれば、男性の方から「落ち着いている女性だ」と魅力を感じて寄ってくるはず。
例えば職場でお茶を出したとする。
家事をやっている人はお茶の出し方からテーブルの拭き方から違ってくる。
なぜなら、身についているから。
身についていない女性のままだと、女性としての香りが熟成されないのではないでしょうか。
相談者が私の娘だったら、こういう。
結婚はいつでもできるから焦ってはいけない。
でも、とうとう気づいたのね。
38歳。そろそろ1人の女性として、自分で生きていくという事を心から欲した時。
それが「結婚適齢期」なのではないかしら。
今、結婚しなくてはいけないと焦っているなら、仕事も大事だけど、それ以上に1人で生きていけるかを考える事が必要。
家から出て1人で生活できるだろうか。
もし、できないのであれば、結婚を考えるのが無謀。
恐らく、相談者は「自分らしく生きた」という事が今までなかったと思う。
まずは、自分の位置・居場所を作る事。
それをしない限り、新しい仕事を探そうにも見抜かれてしまう。
「この人仕事を任せてもいい。」というのは、所作振る舞いでわかるものだから。
相談者は「そろそろステーキ食べたい」と言って、相手が持ってきてくれることを考えているタイプ。
ステーキが食べたいと思ったなら、自分がお肉屋さんに行って、ステーキを美味しく作れるようになれば一番いい。
全ては自分の手で作れるはず。幸せも。
しかし、相談者は人が持ってきてくれるものと考えている。
(相談者:自分でも自覚しています。人に頼る癖がある。)
夢も希望も全部、自分が欲しい思うものは、時間をかけてしっかりと準備をして手に入れる。
これが絶対に欲しいと思うならば、丁寧に準備するのでは?
相談者は準備という時間をすっかり忘れていた。
今日から、自分の中で「準備を築いていこう」と思えれば、あなたの言動から行動が変わってくると思います。
パーソナリティの意見
引用:毎日新聞
加藤諦三
今まで人に見せるための人生だったんですよね?
(相談者:そうです。)
人に見せるためだけの人生をしてきたから
「自分は何が好きか、何が嫌いか。」「何を信じているのか。」「自分は何に向いているのか、向いていないのか。」
つまり、自分は何者かという事がわからなくなっている。
(相談者:人目ばかり気にしています。)
今日は相談者にとって大変良い機会。
具体的なアドバイスを大原先生にいただいたので、それを実行する事の意味は大きい。
実行してくれれば先は開けてくるはずです。
リスナーの意見
「そろそろ誰かの扶養に入りたい」と思っている38歳無職の女性と
結婚する男性はいないんじゃないでしょうか。
家政婦と結婚するわけじゃないんだから、家事を極めなくても。
外見を磨いて出会いの機会を増やす事が重要。
この素直さがあれば、婚活も大丈夫じゃないの?
着飾って外見磨いて、街をフラフラしてみなよ。
男に声かけられるよ。そこから男に慣れていけばいいよ。
アラフォーの女性をもらって養ってくる男性なんていないよ。
一生ものの資格の勉強をはじめて、定年まで働く気でいた方がいいと思います。
準備をしなかったのは、現実を直視するのが怖かったからです。
ままこの考察
今回は、38歳独身女性の「結婚したい」という相談でしたね。
リスナーからは賛否両論の相談者でしたが、私は「えらい素直な人だなぁ」と思いました。
テレフォン人生相談では珍しい!
しかし、「そろそろ結婚したい。そろそろ子どもを産みたい。」という気持ちで婚活をしてもなかなか難しいのが現実。
無職で38歳。
将来に不安になって「永久就職ができれば楽なんだけどな…。」なんて気持ちが見え隠れしているようにも思えました。
この相談者には、ジェーン・スーさんの著書「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」より、この言葉を送りたいと思います。
当時の私たちの大きな失敗は、不安定な自分の城から、男の安定した城に移り住みたいと考えていたことです。
結婚とは、不安定な城を持つ物同志が、一緒に自分たちの城を作っていくことなのだと知ったのは、年を追うごとに充足していく既婚カップルを見たときでした。
出典:「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」
婚活は本当にこの言葉に限ります。
ぶっちゃけ、婚活が長引いている人は、完璧な城を探しているから結婚できていないだけです。
現在アラフォーの私ですが、20代で結婚した周囲の友人夫婦はみな、不安定な城を持つ者同士の結婚でした。
当時は頼りなかった20代の夫たちも、現在は収入も上がったり、役職がついたり、良きパパになっていたり、立派な城の主になっています。
婚活が長引いている人は、最初からこの頼もしい主を探しているから見つからないのです。
まずは、自分の城も築かなきゃ!
リスナーに家事の重要性ばかり注目されてしまいましたが、大原先生が言いたい事はこのような事だったのでは?
あなたはどう思いましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。