TEL相談・幸せな家族を殺したい衝動…幼少期の記憶がない相談者

母親に包丁で刺されそうになった幼少期・家族の記憶はほとんど無し・人を殺したい衝動…など。

今回は、超大物相談者です。

専門外ですが、弁護士の中川先生が相談者に寄り添いながら諭してくれます。

 

放送を音声で聞きたい方はこちらから

目次

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今回の相談について

パーソナリティ:今井通子

回答者:中川潤(弁護士)

 

相談者

35歳男性…独身

家族構成

父60後半~70歳

母60後半~70歳

兄38歳

※家族の詳細は不明とのこと

 

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相談者の状況

 

自分の人生をより良くするために、今後の家族との関係で悩んでいるので相談したい。

 

相談者は35歳独身1人暮らし。

仕事は自営業。

 

自分からは連絡を取らないため、父と母の現在の状況はわからない。

3つ上の兄がいるが、兄も結婚しているのかどうかなど、全く状況がわからない。

 

今まで、家族関係が良くなかった。

しかし、親が介護する年齢になってきている。

 

もし、介護が必要になったら、自分が親の介護をしなくてはならいのか、という質問。

 

相談者が実家を出たのは18年前。

大学進学をきっかけに一人暮らしをはじめた。

 

相談者は小中高と、自分の発言が原因で友人から拒絶された経験があった。

そんな時に、親から「お前みたいなやつは嫌われて当然だ」と言われた。

 

それと、家庭でよくある事だとは思うが、母親に包丁で刺されそうになった事があった。

恐らく7、8歳の時だと思う。怖かった事はよく覚えている。

 

刺されそうになった原因は、親がとにかくヒステリック。

恐らく、親自身もいろいろ悩んでいたのだと思う。

しかし、自分がこういう事をやったから嫌われたという、具体的な事が思い当たらないから苦しいというのもある。

 

両親が言ってきた言葉でよく覚えているのは先ほども言った「お前みたいなやつは嫌われて当然だ」という言葉。

 

それに対して、諦めのような感情になった。

もう、親を切って生きていくことが、自分が助かる方法だと思った。

 

今日の相談は介護の問題と、家族と今後どう向き合っていけばいいのかという事。

 

 

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相談内容

小さい頃から相談者と家族の関係は良くない

幼少期は親に人格否定されたり包丁で刺されそうになったりしていた

大学進学を機に一人暮らしをしてから、家族とはほとんど連絡をとっていない

こんな状況でも親が介護が必要になった時、介護をしなくてはいけないのでしょうか

これからどうやって家族と関わっていけばいいかも相談したい

 

 

回答者の意見

引用:note(テレフォン人生相談)

中川潤(弁護士)

 

 

今のあなたのお話を伺っていて、今一つ状況がつかめないんですけど…。

 

相談者:

20代前半の頃にカウンセリングにも行ったんですけど、その時も「悩み事がこんがらがり過ぎていて、よくわからない」「深くまでわからない」と言われてしまった。

やはり、僕の言っている事はよくわからないのかなぁ…と。

 

 

20代の頃に、自分でカウンセリングを受けてみようと思ったその動機は何だったんですか?

 

相談者:

もう、その頃は人を殺したい願望があった。

幸せそうな家族を見ただけでも、全員殺したいという願望。

 

また、自殺をしようと思った事もあるのですが、その時死ねなかったので、楽しく生きるしかないなと思って…。

なので、カウンセリングを利用して前向きに生きていこうと。

 

 

 

うーん…。

どうも、あなたの小さい頃の状況ですが…、あなた自身が蓋をしているように感じます。

 

嫌な事を聞くようになるかもしれないけど、もう一度小さい頃の事を思い起こしてみるとか…。

小学校の頃であれば、お兄さんもまだ一緒に住んでいたんでしょ?

 

(相談者:小学校の頃…。一緒…。その辺が…あんまり…。)

 

お兄さんとは年齢が3つしか違わないんだから。

例えば、あなたが小学校3年生だったら、お兄さんは6年生ですよね?

 

相談者:

はぁ…普通はそういう事を覚えているんだと思うんですが。

まったく何の記憶もない…ほとんど覚えていない…。

これはおかしいって事ですかね?

 

 

おかしいのではなく、恐らくあなたが意図的に、自分の気持ちの中で遮断してるんですよ。

たぶん。

 

ただ、私は精神科医でも心療内科でもないので、これが正しい答えになるかはわからないんですけど。

あたな、もう一度自分で掘り起こしてみる気はありませんか?

 

相談者:

それは苦しいんですよ。

それをやると、全部破壊したくなるような衝動になるんです。

昔の事を思い出そうとすると、暴れたくなるような衝動になるんです。

 

まぁ、今ならできるのかも…必要なことなのかもしれないとは思っています。

今なら精神状態が安定しているので、向き合えそうな気はするんですけど…。

 

 

向き合えそうな気がするんですね?

だから言ったんです。

 

あなたの質問が極めて真っ当、と言いますか、真正面から向き合おうとされているから。

そこまで精神状態を落ち着かせる事ができたわけですよね。

 

先ほどの質問のように「両親の介護が必要だけど、自分が看なくてはいけないか?」という事であれば、私は弁護士だから法律論で答えてしまう。

「どんな状況でも血縁は切れない。子供は親の扶養義務があります。」と、そんな事しか言わないわけですよ。

 

しかし、こんな答え、今のあなたにとってクソの役にも立たない。

あなたの場合、そういう問題じゃないんです。

 

あなたが過去を遮断したままの状態で、私が「子供は親の面倒みなきゃいけませんよ」と、アホみたいな回答を言ったとします。

そこで、「じゃあ、あたながそれをできるか」と言ったら、できませんよ。絶対。

(相談者:おっしゃる通りだと思います。)

 

絶対できない。

それで、現実にそれをやるかは別として、あなた自身まだ35歳。

 

35歳というのはもう大人だし、あなたは自分の力で身を立てているわけです。

そして、やっとの思いで今のような精神状態まで持ってこられた。

 

それは、僕は大したもんだと思うわけです。

(相談者:そうやって…認めてもらえる発言が…昔から一言も…無かった…(涙)

 

あなた、まだ35歳。

まだまだ長い人生があるわけです。

 

ご両親の問題もありますが、自分がどういう風に生きていくのかという事を考えないといけない。

そういう時に、自分が今まで歩んできた道に自分なりに方を付けないと。

 

嫌な事をわざわざ思い出せと言っているのではない。

単に切り捨てて、蓋をして生き続けていれば、どこかでその蓋が外れてしまう。

(相談者:あー。はい。今そういう危険性を感じていました。)

 

だとすると、今、あなたは頑張ってこういう相談までしてきてくれている。

だから、やろうと思えばできる力があると思います。

 

歩んできた道を自分なりに一度、整理をしてみてください。

僕はあなたにとってそれが大事な事だと思うよ。

 

 

パーソナリティの意見

引用:講演依頼.com

今井通子

 

今のご感想はどうですか?

(相談者:あ、やっぱり自分と向き合う事が大事なんだなと思いました。)

 

ですよね。

それで、自分で向き合うとすごく苦しいと思うので、カウンセラーの力を借りる事も頭に入れてみてください。

前に会ったカウンセラーの事を含めて、あなた世の中を信用していないみたいだから。笑

 

だけど、それって自分の努力でなんとかなるはず。

 

セカンドオピニオンって知っていますよね。

一か所で「合わないな…」と思ったら、次の所。また合わなければ次の所。

 

そうやっていけば、いつか自分の事をわかってくれる人に辿り着く可能性があると思います。

(相談者:はい。ありがとうございます。)

 

 

リスナーの意見

「よくあると思いますが、母親に包丁で刺されそうになる」
って、耳を疑った。
今井先生も二度聞きしてるし。

この人自営業で生計を立ててるって本当?
幼く感じるけど…。

患者に「よくわからない」とか言っちゃうカウンセラーってどうなの?

中川先生困っちゃうよね。
ここまで深刻な患者だとカウンセラーも請け合ってくれないんだね。

幸せな家族を殺したいとか…。
こういう人が事件を起こすのだろうか…。

超大物相談者じゃないか…。
加藤・愛案件。

ままこの考察

いかがでしたでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか。

中川先生、専門外ながらもめちゃくちゃ頑張っていましたね。

 

中川先生が相談者の事「今まで頑張ってきて、大したもんだと思う」と言った時に、「そういう風に認めてもらった事が無かった…。」と涙ぐんだのが印象的でした。

いつも辛口の中川先生が、「辛いけどその蓋を開けてみなさい」と優しく言っていましたね。

 

 

母親から包丁で刺されそうになり、家族との記憶を無くし、幸せな家族を殺したいとも思っていたとの、凄まじい経歴をお持ちの相談者。

これは、「加藤先生とマドモアゼル愛先生の意見が聞きたかった」というリスナーの声が多かったので、過去のお二人の回答から勝手に予想してみました。

 

 

【勝手にTEL相談】マドモアゼル愛先生

マドモアゼル愛先生
あなたは本当に強い人。

 

母親に包丁で刺されそうになったり、親に人格を全否定されたり。

忘れたくなるほどの人生だったんだよね。

 

何も覚えていないというのは、そうやって自分を守ってきたという事。

記憶に蓋をしたのは、あなたが生きていく上で必要だったんだよね。

 

そして、そうやってあなたここまで自分の力で生きてきたじゃない。

幸せな家族を殺したいという負の誘惑にも打ち勝って、自営業で生計を立てて、これってすごい事だよ。

 

これは普通の人じゃできない。とても立派な事。

親も誰も守ってくれなかったけど、神様が今まであなたの事を守ってくれていたんだよ。

 

これができたのは、あなたが強い人だから。

だから、過去と向き合う事も恐れなくていい。

 

あなたは強い人。

辛く苦しくても向き合う事ができる。

 

そして、自分の過去と正しく向き合って、本当のあなたになるんだよ。

今まで、これだけ見えない力に守られてきたあなたなら大丈夫。

 

 

【勝手にTEL相談】加藤諦三先生

加藤諦三先生
あなた。よく、頑張ってきましたね。

 

あなた今まで本当によく頑張ってきましたね。

 

「解離性健忘」と言ってね、人は強いストレスがあると意図的に記憶を無くしてしまうんです。

それだけ、酷く辛い幼少期だった。

 

あなたの親は親になる資格のない人だった。人を愛する能力のない人間だった。

あなたの親を支配していたものは不安と恐れ。

それをあなたへとぶつける事ではけ口にしていたんです。

 

何があったか、辛いけど思い出してみてください。

そして、辛い時は紙に書いてみる。

 

何があったか、その時どう思ったか、どんな小さな事でもいい。

紙に書くんです。

書く事の癒しはすごいものがあります。

 

あなたが蓋をしている痛くて痛くてどうしようもない現実に向き合ってみましょう。

あなたならできます。

 

 

こんな感じでしょうか?
皆さんはどう予想しますか?

 

まことに勝手ながら回答を予想させていただきました。

 

あなたはどう考察致しますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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