
大迫先生の洞察力ファンの皆様お待たせいたしました!
「その話、ちょっと不思議なんですよね。」から始まる大迫先生の名推理。
テレフォン人生相談ファン必見の神回です。
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目次
今回の相談について
パーソナリティ:今井通子
回答者:大迫恵美子(弁護士)
fa-check-circle相談者
44歳女性
fa-check-circle家族構成
夫44歳
長男14歳
相談者の状況
夫との離婚の相談。
相談者と夫は離婚する事が決定している。
相談者は息子が中学3年生で受験を控えているため、受験が終わるまで離婚する事は伝えず3人一緒に暮らそうと思っていた。
しかし、夫の方が「先に離婚届を出したい」と言ってきた。
相談者が早めに離婚届を出す理由を尋ねると「お金を分けたいから」とのこと。
息子の親権は相談者がもらい、離婚後は息子と2人で暮らす予定。
相談者にとって、先に籍を抜くメリットはあまり無い。
なので、離婚届を今出した方がいいのか、それとも完全に別居するタイミングで出した方がいいのかを相談したい。
離婚に至った経緯として、一番の理由は夫の親と相談者が合わなかった事。
義両親と同居はしていないが、ちょっと離れた所に住んでいる。
義父の年齢は72歳で義母は70歳。
相談者は特に義父の方と性格が合わなかった。
義父は、そこにあるものも自分で取らないような昔気質で頭がコチコチの人。
一方、相談者の父親はまったく逆のタイプで、相談者は真逆の家庭環境で育っている。
義父は何でも自分の思うようにしたい人で、義実家に帰るとまず外出禁止を言われる。
「朝昼晩必ず一緒にご飯を食べろ」と言われ、夫も地元の友人と会いたいと言っても「お前が行くな。来てもらえ」と言われてしまう。
なので、夫も自分の実家に帰るのは気が重いと言っている。
離婚になった決定的な出来事は、夫が義父と電話している時にすごい喧嘩になった。
相談者は夫の電話をなんとなくしか聞いていなかったので、どうしてそういう事になったかはわからないが、急に「お前に電話をかわれと言っている」と言われた。
言われるがまま電話を代わると、義父に今までの鬱憤をダーッと言われた。
なので、相談者も自分の意見を言ったら、義父も当然気に入らないようで、「わかった。もうお前なんかもう二度とうちにくるな!」と言われた。
相談者も「わかりました。それじゃあ二度と私も行きません。」と言って電話を切った。
夫は相談者のような自由奔放な家庭で育ちたかったという憧れがありながらも、親の言いなりになってきた人。
夫から「自分の親だから親を見捨てるわけにはいかないけど、お前に変われというのも無理だと思うから籍を抜いたほうがいいのではないか。」と離婚を提案された。
このような事があったこともあるが、夫が離婚したい一番の理由は、自分の稼いだお金を自由に使いたいと思っているからだと思う。
相談者はパートだが、一応共働き夫婦。
最初の頃は、夫はお小遣い制でやっていたが、「自分がこれだけ働いているのに自由になるお金がこれだけとは納得できない」と言うので、お財布を分けた。
先に届出を出すという話になっているが、相談者は息子の受験に影響を与えたくないので、まだ離婚を伝えたくない。
現時点で、息子が離婚する事に気づいているのかはわからない。
喧嘩をしたのは息子も知っている。
電話を切り終わったあと、夫が冗談っぽく「お父さんとお母さん離婚してもいいかな?」と言った。
それを息子がどういう風に受け取ったかはわからない。
あと、もう一つ納得できない事がある。
夫の家はお墓と仏壇がある「本家」。
どうやら、夫の実家が引っ越しをするそうで、それにあたって仏壇をうちに持ってくるという話が進んでいる。
それを、相談者には一切言わないで内緒で進めている。
相談者はそれを息子からちらっと聞いた。
現在の家の配分は、建物も土地も12~13分の1を相談者が持っている。
家を購入する際に支払った分を、持ち分として入れてもらったもの。
一応、相談者にも持ち分がある家なのに、内緒でそういう事をしているのに対して「やめてくれ!」と言っていいのか、言う権利があるのかどうかも知りたい。
相談内容
fa-check-circle相談者と夫が離婚する事は決まっている。
fa-check-circle相談者は子供の受験が控えているため、受験が終わってから離婚をしたい。
fa-check-circleしかし、夫が「先に離婚届を出したい」と言ってきた。
fa-check-circle離婚届を今出した方がいいのか、別居するタイミングで出した方がいいのか。
fa-check-circleまた、夫の実家の仏壇をうちに持ってくる話を私に内緒ですすめているらしい。
fa-check-circle私にも持ち分がある家なので「やめて」という権利があるのかどうか。
正直、私にはあまりメリットがないのですがどうしたらいいでしょうか。また、夫の実家の仏壇をうちに持ってくる話を内緒ですすめているようです。
それについても、不愉快でやめてと言いたいです。
回答者の意見
大迫恵美子(弁護士)
届出をいつ出すかという問題について、いつ出した方がいいなど、法律的には有利不利などは無い。
ただ、なぜご主人がそんなにも早く届出を出したがるかが不思議。
これは、女性がいないんでしょうか。
相談者:
そこら辺もちょっと微妙なところはあるんですけど…。
週に2回主人は飲みに行くのですが、必ず返ってくるのは朝なんです。
だから、それもあるのかなあ…と思わないことは無い。
でも、男性は届出を出した翌日でも結婚できますよね?
結婚できますよ。
相談者:
だから何でそんなに早く…。
まぁ、いたらいたで私は全然いいんですけど。
いたらいたで構わないというのは、相談者の気持ちが離れているという事だと思いますが。
私が疑っているのは、
子供が出来ているのではないだろうか。
ということです。
(相談者:あぁー!なるほどね。)
私は、お子さんが生まれる前に入籍したいのではないのかと疑っています。
それともう一つ。
仏壇を持ってくるという話もそれと関係があるんですけど。
例えば長男であっても、妻のいない独り身になる息子の家に仏壇を預けるというのは、どうもピンとこない話。
(相談者:だからすごく不思議だし、それを内緒で進めているというのもすごく不愉快。)
もしかしたら、相手の女性に子供が生まれるので、籍を抜く事を急いでいるのかもしれない。
相談者と籍を抜いた後、すぐ入籍すれば、その子供は嫡出子(意味:法律上の婚姻関係にある男女間に生まれた子供)として生まれる。
そして、あなたがいなくなった後に新しい奥さんと子供が家に入って、本家が形作られる。
こういった事は、考えられないでしょうか。
(相談者:全く考えになかったです。)
ご主人の実家からすると、「家風に合わない嫁には出て行ってもらって、今度の嫁は良かったなあ。」といった包囲網ができているのかもしれません。
(相談者:あぁー…なるほどねぇ…)
私が相談者の依頼を受けている弁護士だとしたら、この状況を相談者のために有利に使うことを考える。
向こうの方が時間的に切迫していて、「早く別れてもらいたい」という状況がある。
なので、あなたの方は伸ばせるだけ伸ばして、引き換えに財産的にもう少し有利な条件で離婚できる可能性もあるわけですよね。
これは、離婚を扱う弁護士としては普通の考えだと思います。
それと、お子さんの受験と離婚が重なるのは本当に不幸な事ですけど、それは息子さんに気づかれている可能性もありますよね。
(相談者:うーん、そう思う時もあるんですけど…。)
お父さんの頭はお子さんよりは、別の方向に向いているような気がする。
相談者:
今までも離婚の話は何回も出たことがあるんですけど…。
今までは、主人は息子の親権は絶対に譲らなかったんですよ。
なのに、今回は「別にいいよ」って結構あっさりだったので不思議だった。
ますます怪しいですよね。
私はそこを1番疑うので、そのところを相談者も慎重に検討する事。
離婚条件を上げるのは相談者ひとりの利益じゃなくて、子供のためでもある。
できるだけ、有利な条件を勝ち取るという考えを持った方が良いのではないでしょうか。
相談者はこれから、教育費がとてもかかる。
養育費の取り決めをしたとしても、高校、大学入学と、それ以上の出費が必要になった時にご主人にお金の要求をしても、「もうこっちも生活があるから無理だ」という対応はありがち。
そういう先のことも考えて、用意周到にお金の事は考えておかないといけない。
その一つの手がかりとして、離婚届に署名する事を引き換えにするというのを考えた方がいいと思う。
ご主人はとてもお金に細かい人のようなので、お金の交渉するのは難しいと思います。
しかし、あまりにも怪しすぎるので、そこをテコにして条件を引き出すと考えたらどうでしょうか。
相談者はあまりご主人のことが好きではないので、ご主人のことあまり見ていませんよね。
(相談者:私が干渉されたくないので、主人のことも全く干渉していないです。)
どうも相談者を見ていると、全然アンテナを使っていないと感じる。
なので、ここは勝負どころ。
じっくり相手を見て何か怪しいところがないかと探しだせば、どこかに手がかりがあるということは多い。
まず、「本当に離婚届を出したいのかどうか…自分にはまだ迷いがある。」と、ご主人に言ってみてください。
そして、「お父さんとの喧嘩から勢いでこんな事になってしまったが、もう少し自分の人生なのでゆっくり考えてみたい。」と言う。
その時に、向こうがどういう態度をとってくるのか。それを見極めてください。
お家の持分も買い取ってもらわないといけないわけで。
そういうものも含めて、できるだけ有利な条件を引き出す手がかりがあるはず。
「それでは足りない、そういう事ではない、そうじゃないとサインできない」と、できるだけ引き延ばす事をおすすめします。
パーソナリティの意見
引用:講演依頼.com
今井通子
という事で、すぐには届出は出さない方がいいですね。
出す前にいろいろ交渉した方が良さそうですね。
(相談者:わかりました!頑張ってみます。ありがとうございました!!)
リスナーの意見
こんな数分の電話で、全てを見透かしちゃうなんて!
すごくいい意味で。
これぞテレフォン人生相談!
14歳の子供がかわいそうだね。
受験が終わったら両親の離婚が待っているのか…。
しかも、父親には新しい奥さんと子供がいるかもしれないんだよね。
そんな事も知らずに机に向かって勉強しているなんて。
泣けてくる。
すごく相談内容もわかりやすいし、明るくシャキシャキ話す声も好印象。
理解力もあるから、大迫先生との相性も良かったね!
息子さんと幸せになってほしい。
私の場合は17年後に事実を知りました。
私にも大迫先生がついていれば…。
どうなったか気になる~!
ままこの考察
いかがでしたでしょうか。
これぞ大迫恵美子。
大迫先生って弁護士の域を超えていますよね。
カウンセラーなの?占い師なの?霊能力者なの?といつも驚いています。
カマをかける方法や、具体的な交渉の仕方までアドバイスをしてくれて、この相談者は今回のテレフォン人生相談に電話した事で間違いなく人生が変わったと思います。
大迫先生は不倫や浮気相談の時によく「あなたはご主人に興味があったから気づいた」「あなたはもうご主人に興味が無いから気づかなかった」と言います。
女性って、夫をしっかりと見ていれば些細な変化に気づくようにできているんですよね。
女性の脳の仕組み上、不貞のニオイを嗅ぎ分ける事は可能なはずなんです。
なので、この相談者はこの電話の後、何か手がかりをつかんだのではないでしょうか。
やはり離婚時はしっかりと調べてから離婚すべし!という事がリスナーの教訓になったのではないでしょうか。
あなはどう考察しますか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。