TEL相談・お兄さんはピーターパン症候群。母が亡くなった後の無職の兄の面倒は…?

実家で母と2人暮らしのニートの43歳兄。

母が亡くなったら…と思うと将来が不安と言う相談者。

加藤先生が言い出す特徴に次々と当てはまる兄は…「お兄さんはピーターパン症候群です」。

では参りましょう!

放送を音声で聞きたい方はこちらから

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今回の相談について

パーソナリティ:加藤諦三

回答者:森田浩一郎(医学博士)

 

相談者

41歳男性

 

家族構成

32歳…結婚45

父…56年前に他界
70
43

母親と兄の2人暮らし

 

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相談者の状況

 

相談者は41歳。妻は32歳。

子供はいない。

 

今日の相談は、実家の兄の事。

兄は43歳で未婚。相談者とは2人兄弟。

 

現在、兄は70歳の母親と2人暮らし。

兄は高校を卒業してから一度も定職に就いたことが無い。

 

父は56年前に他界。

兄は現在、母親と暮らしているが「お金が欲しい」など自分のわがままを通したい時に暴れる。

兄が暴れる時は暴力を振るう事もあるが、主には言葉の暴力。

 

兄の暴力は10代の頃から。

父親がいる時からはじまっている。

 

母親も高齢という事もあり、非常に疲れてしまい、嫌になってきている。

今は母親がいるからいいが、亡くなったりしたら…と思うと自分も将来が不安。

なので、このあたりでなんとか対処したいと思っている。

 

兄は23日働いたことはあったかもしれないが、給料をもらうほど働いた事は一度もない。

一方、相談者は学校卒業後、ずっと働いている。

 

兄は母親が作った食事を食べている。

家にいる事が多いが、コンビニに行ったりするなど、ずっと部屋に引きこもっているという状態ではない。

 

加藤諦三:

お兄さんから見ると、

小学校の頃から、あなたの方がお父さんお母さんにとってお気に入りというか…

そういう所はあったんですか?

 

いやー、それは無いですね。

 

加藤諦三:

じゃあ、それは無いとして。

お父さんお母さんは仲良かった?悪かった?

 

普通だと思います。

ただ、うちの父親はすごく酒が好きだったので、50歳過ぎてから胃潰瘍になって入退院は多かったんですけど。

 

加藤諦三:

要するに、その程度で。

お酒を飲んで人が変わってという事は無いんですね?

よくお酒を飲むという事だけですね?

 

ええ。そうですね。

(加藤諦三:それであれば、父親のお酒もそれほど問題ではないですよね。)

 

ただ、うちの兄もお酒を飲むんですけど。

お酒を飲むと、余計に声が大きくなったりというのはある。

 

加藤諦三:

そうすると、今あなたの話を聞いているとね。

お父さんとお母さんは仲が悪いわけではない。

 

お兄さんとあなたもごく普通に育っている。

あなたが特別に優秀で、「学校行けば、みんなが弟の事ばっかり言っている」という事も無いわけですよね?

 

無いですね。

強いて言えば、兄が高校の時に転校したんですよ。

僕はその頃、中学生だったんですけど…。

 

それを機に、学校に行かなくなった気もします。

兄は高校時代、不登校だった。

 

高校3年生は、ほとんど学校へ行っていない。

(加藤諦三:今あなたの話を聞いていると、特に他の家と違った事って無いんですよね。)

 

無いですね。

 

加藤諦三:

お父さんとお母さんは仲悪くない。

兄弟もそれほど仲悪くない。

それで、あなたから見ると、なんでこういう事になったんだと思います?

 

うーん…。

ただ単に、性格と言うか…。

怠け者なのかな、と思っているんですけど。

 

加藤諦三:

うん…。

僕はそうは思わないんですけどね。

 

お父さんとお母さんと兄弟2人という4人の関係の中で起きた事だと思う。

つまり、あなたが今言った「お兄ちゃんは怠け者だ」とか。

そういう目で見られていたお兄ちゃんからすると、この4人家族が居場所のいいものでは無かった。

 

親の見る目が、あるいは弟の見る目が…。

お兄さんにとっては、耐えがたいものがあったんじゃないのかな?

 

もうちょっと言えば、居場所が無かった。

兄貴としての面子も含めて。

 

それは無いと思うんですけど…。

 

加藤諦三:

恐らく、お兄さんからしても、家から独立しようとはした。

親から独立しようとはした。

 

しかし、独立に失敗している。

43歳で母親と同居。

 

小さい頃から、一つ一つの心理的課題をクリアできないできちゃっているんですよね。

それで、今お母さんとの関係もうまくいっていない。

だからと言って、お母さんから離れられない。

 

あなたは怠け者と言ったけど、「怠惰」なんですよね。

もう1つ、感情があまり豊かじゃないですね。

 

なんかあれば、すぐカッとなって怒っちゃう。人と感情を共有できない。

食事の時に「おいしいね」という感情の共有。

そういった感情の共有は、このお兄さんには無いですよね。

 

無いですね。

 

加藤諦三:

「感情の共有が無い」「怠惰」。

そして、恐らく小さい頃はすごく無責任な少年だったんじゃないのなかな?

 

まぁそうですね。

 

加藤諦三:

この場合、非常に一般化してよく言われる言葉は

「ピーターパン症候群」という言葉があるんですけどね。

大人になれない大人たち。いつまでも子供なの。

 

今僕が言った、「感情の共有が無い」「怠惰」「無責任」というのは、ピーターパン症候群の心理的プロフィールなんですよ。

これ全部が当てはまるわけ?

 

そうですね。

 

加藤諦三:

そうするとね、ダン・カイリーという人に言わせれば「夫婦が仲が悪い」というのが定説なんだけど。

僕がもう少し正確に言うと「親が子供に関心を持っていない」

 

あぁ…。

まぁ、父はそうでしたね。

 

加藤諦三:

だから、関心を持たれていないんですよ。

暴れるのは関心を持ってもらいたいんですよ。

 

だって、暴れるならお兄さん43歳なんだから、お母さんと一緒にいなければいいわけだから。

だけど、一緒にいなくてはならないというのは、お兄さんはお母さんの関心を求めているから。

 

恐らく、お兄ちゃんは小さい頃、自分から「僕、病気だよ」と言う前に、親から「あら、あなたちょっと調子が悪そうね。」と言われるなど、そういう風に関心を持たれながら成長をしていない。

 

そこが原点ですよ。お兄ちゃんの。

これは、お父さんとお母さんとあなた3人が「怠け者の兄」と考えるのでは無く。

「僕たち3人の生き方がどこかおかしかったんじゃないか」という反省からはじめないと、これは無理だと思います。

 

あぁ、そうですか…。

 

 

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相談内容

相談者は結婚していて、妻と2人暮らし。

実家で母と同居している兄が、高校卒業後一度も定職についた事がなく無職でいる。

兄は「金をくれ」とワガママを言っては暴れる

母も高齢なので疲れてしまっているのと、母が亡くなった後、自分が兄の面倒をみるのかと不安。

このあたりで、なんとか対処しておきたいと思っている。

 

回答者の意見

 

森田浩一郎(医学博士)

 

あなた本当にお兄さん想いのいい弟だけどね。

ずっと4人ので生活する環境の中でね、お兄さんは生きる場所が無かったような気がするんだよ。

 

毎日、毎日ちょっとした事なんだよ?

家族との付き合い方の感情が、上手く成熟しないでね。

不安とか不平が、かなり心の中に溜まっていたんだと思うよ。

 

だけど人間の感情というのは、育ち方によって随分違うんですよ。

1つの例を教えます。

 

お父さんが羊を盗んだとする。

そうすると、兄弟のうち一人は「やっぱり親父だけど、悪い事は悪いんだ。これは絶対に訴えなきゃだめだ」と言う。

これは理屈なんですよ。

 

もう一人は、「自分のお父さんじゃないか。肉親なんだから訴える事はできない。父を隠そう。」と言う。

これは道理なんですよ。

 

あなただったらどっち?

お父さんを訴える?隠す?

(相談者:うーん…そうですねぇ…。)

 

いや、そんな難しい質問じゃないでしょ。

これ、1人の子供は訴える、1人の子供は訴えないというように。

同じ家庭に育っても、自分の育ち方や学校などの生活環境によって、こういう風に感情が変わってくる。

 

このお兄さんは不平不満をぶつける事ができない人。

だけどお酒を飲んだ時だけ、かなり言葉が激しくなったり、物を投げたりというという事になるんじゃないかな。

 

このお兄さん誰か友達いないの?!

(相談者:いないですね。)

 

いなければなんとか外に出して、どっかで友達とか同じくらいの年頃の女の子とか。

そういう人を作れば、なんだかこのお兄さんにとって救われる事になると思うんだけどね。

 

結局、兄弟じゃダメですよ。

お母さんが言ってもきかないし、あなたが言えば「なんだ!弟のくせに!」ってなるんだから。

 

あなたがいくらやってもダメなんだよ。

そうなると、他人様が必要になる。

 

あなたが他人の人間を探す事じゃないんですかね?

(相談者:それは女性でもいいんですか?)

 

もう、女性だったら一番いいよ!一番いい!

このお兄さん、今までガールフレンドはいなかったの?

(相談者:うーん…。僕の記憶ではいなかったと…。)

 

いなかったよねぇ。

それは、だから他の人間に感情を出せないんだよ。

今唯一言える相手は、お母さんじゃないんですか?

 

相談者:

そうですね。

ただ、お酒を飲むと1人で飲みに行ったりもするんですよ。

たぶんキャバクラ的な所に行っているんじゃないかな…と思っているんですけど。

 

そういうところで、女の人とか男の友達とかとお話をするという事で、だんだん感情が芽生えてくる。

そうすると、人間関係の糸がほぐれていく気がするね。

 

それと、もっといいのはね。

どこかお母さんと一緒に、映画身に行くとか、お芝居身に行くとか。

普通の社会でやっているような事をやらせるように、お母さんに言ってみてください。

 

あなたが「お袋が死んだらどうするんだ」って、いくら心配してもね、お兄さん「うるせぇ!」って言うだけだから。

そういう方法をとってみてください。

 

 

パーソナリティの意見

引用:毎日新聞

加藤諦三

 

今、森田先生からいいアドバイスを受けましたね。

(相談者:ええ。)

 

元は優しいお兄さんなんですよ。

このお兄さん、優しいから傷ついている。

 

そうやって深く傷ついたから、「これ以上傷つきたくない」と思って、自分の心に壁を作って他人をシャットアウトしたんですよ。

(相談者:あぁ…。)

 

「自分の人生は、無意味なものであってほしくない」

このお兄さんの心の底をついていく。

そうすれば、快方に向かうと思う。

 

 

加藤先生締めのお言葉
アメリカの郊外の裕福な家庭。両親が不和。
ピーターパン症候群の社会的特徴です。

 

リスナーの意見

 

43歳無職の男性が、働かず親の金でキャバクラってどうなの。
親の年金あてにして「金くれ」って終わってる。

兄の将来の相談じゃなくて、兄からの防衛手段を知りたかったんだと思うけどな。
まぁ、兄を更生させて社会に出すってのが一番の防衛方法だけどね。

森田先生も大好きだけど、
今回のような、引きこもりやニートの相談内容は愛先生がすごいんだよ。
愛先生の回答も聞きたかったな。

弟はお母さんが亡くなった時が怖くて相談したんだろうね。
お兄さん発達障害を疑ってもいいのかも…。

40過ぎて職歴ゼロじゃ厳しいね。
弟さんが扶養するか、面倒見ないとつっぱねて生活保護で生きていくかしかないよね。
せつないけど。

この相談…。
動くなら、お兄さんが20代の時でしょ。
ちょっと遅すぎるよ。

ままこの考察

 

いかがでしたでしょうか。

私は、この回は弁護士さんの方がよかったのかな…と感じました。

やはり相談者は、母親が亡くなった後、お兄さんの面倒をみなくてはならないのか、逃れる方法はあるかを知りたかったのかな。

お兄さんが可哀そうだけど、正直、相談者の気持ちはわかります。

 

せめて、お兄さんが20代の頃に動いていれば…もっといい解決の道があったんじゃないかな。

でも、ここまで追い込まれてから動き出すほど、家族みんながお兄さんに無関心だったんですよね。

 

もっと言えば、暴力を1人で受けている高齢の母親に対しても無関心。

もっと早くどうにかしてあげても良かったのかも。今更ですが…。

 

■父から暴力を受けている母親を放っておいた回はこちら

 

そして、リスナーなら何度か聞いたことがあると思いますが、親や兄弟に対する扶養義務は法律上放棄できないんですよね。

弁護士の先生なら、その辺の対処法や、抜け道?などのアドバイスもしてくれたかと思うんですけど。

毒親・虐待親育ちの方も、知りたいポイントですよね。

 

そして、今回は加藤先生から「ピーターパン症候群」という言葉が出てきました。

ピーターパン症候群とは、「大人になりきれない大人」「大人になる事を拒んでいる大人」こういったパーソナリティの事を指します。

 

加藤先生がピーターパン症候群の原因は、「両親の不仲」「親の無関心」「家庭が裕福」と言っていました。

少し調べてみると、親に甘やかされたことが原因でもなってしまうと言われています。

 

無関心と甘やかし?これって真逆じゃない?と思う方も多いと思いますが、

これが違うんです!

親が「無関心」で「裕福」。この条件は「甘やかし」を生みやすい。非常に危険です!
その理由を解説致します。

 

ここからは、甘やかしの解説を含めた私の勝手な考察になります。

この家庭ですが、お兄さんは無職なのにお酒を頻繁に飲んだり、キャバクラに行けるほどなのだから恐らく裕福な家庭だと思います。

 

そして、このお兄さんは甘えの欲求が満たされる事無く、甘やかされてきたんだと思います。

加藤先生は、甘えと甘やかしは違うと言います。

 

✔甘えと甘やかしの違い

お金を出したり物を買い与える甘やかしは、甘えの欲求を満たす事とは違う。

 

例)子供は母親の関心をひきたいために「あれが欲しい!これ買って!」というように、「赤い車が欲しい」とワガママを言った時。

 

●甘やかす

「はい。どうぞ。」とすぐ買い与える。

→母親の関心は得られていないため、また「青い車が欲しい」と言い出す。

そうやって一番欲しい親の関心は得られずに、次から次へと物を買い与え続けられた子供は、将来引きこもりになり、周囲から「あの子は甘やかされて育ったから」と言われる。

 

●甘えの欲求を満たす

「赤い車ってどんな車?消防車の事かな?それとも赤いスポーツカーの事?」

「今度、一緒に探しに行こうか!」

「どうして、その赤い車が好きなの?かっこいいよね!」と関心を示す。

→すると子供の心は満たされる。お金や物を欲しいとワガママを言わなくなる。

 

少しオリジナルを加えて解説しましたが、これは加藤先生が言っている甘えと甘やかしの違いです。

 

そして、このお兄さんの状況を考えて見ましょう。

金をくれ!と暴れてはお金をもらってキャバクラへ。

 

相談者も「兄の暴力は10代の頃から」と言っていたように、小さい頃からワガママを言っては買い与えられての繰り返しだったのかもしれません。

お兄さんは物質的な満足のみで、心の満足は得られない幼少期だった。

しかし、心の満足が欲しいため、暴れたりワガママを言い続けた。それが今も続いている…。

こんな状況ではないのでしょうか。
毎度、超勝手な推測ですみません。

 

だとしたら、この状況で家族にできる事は、

暴れる理由を聞いたり、今までずっと寂しかったんじゃないか、あなたに何があってこんな風になってしまったの?今まで気づかなくてごめんね、など、心に寄り添う姿勢ではないでしょうか。

 

飲みに行った後も、最初はうるせー!と言われるのを覚悟で、「何してきたの?」「楽しかった?」と関心を持って聞いてみるなどなど。

今回の相談者の解決のように、手っ取り早い方法を選択してきた結果、お兄さんはこうなってしまったのかなーとも感じました。

 

■親の圧倒的な無関心が生んだ悲劇はこちら

 

あなたはどう考察しますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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