TEL相談・正義感が強すぎる私…正義感ではなくヒステリーだと加藤先生に言われる女性

正義感が強すぎて見ず知らずの人にも突っかかってしまう女性。

大きなトラブルになっても怖いのでこの性格を直したいとの相談ですが、加藤先生にヒステリー性格だと指摘されます。

では参りましょう。

 

放送を音声で聞きたい方はこちらから

目次

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今回の相談について

パーソナリティ:加藤諦三

回答者:マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

相談者

39歳女性

 

家族構成

夫39歳
長男9歳

 

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相談者の状況

 

 

相談者は39歳女性。夫も39歳。

子供は1人で9歳の男の子がいる。

 

今日の相談は、自分の性格の事。

変な正義感を持っていて、人とぶつかってしまうところがある。

 

正義感というのは、具体的に言うと。

例えば、母と妹と息子と相談者でテラスのある飲食店に入った時の事。

 

ちょうど外のテラス席が空いたので、荷物を置いてその席をとっておいた。

すると、その席を同じようにとろうとしていたカップルが近くにいて、そのカップルが相談者に向けて「なんだよ」といった態度で睨みながら怒りを向けてきた。

 

その様子を見て相談者の母が「なんかちょっと…この席とったらまずかったのかな…」と気にしだしたので、自分の中のスイッチが入ってしまった。

カップルに何か言われているわけでもないのに、自分からカップルの男の方に近づいて「何かありますか?」と聞いた。

 

カップルの方は「いや何もないけど」と言ってきたが、そこで自分も引き下がれず「この席、先に案内されていたんですか?」と聞いてしまった。

すると、カップルの男性に「いやもう何でもない。うるさいどっかいけ。」という感じの対応をされ、ちょっと怖いなと思ってやっと引き下がる事ができた。

 

しかし、その後も「あの人たちは何なんだ」と思ってしまい、1日中怒りでは無いけれども…

(加藤諦三:うん、いや、怒りでしょう。)

 

はい。イライラしてしまって。

でも最終的には「何であんな事しちゃったんだろう」とうい後悔に変わっていく。

 

自分が余計な事をしたから、こうなってしまったんだという気持ちになり落ち込んでしまう。

(加藤諦三:で、あなたが正義感というのはその部分なんですね?)

 

そうなんです。昔から、特に家族に対してなんですけど…。

家族が何か嫌な思いをしそうな場面に出くわすと、「私が出て行かなきゃ」みたいな気持ちになってしまう。

 

このまま行くと、大きなトラブルを起こしてしまうんじゃないかという不安もある。

(加藤諦三:うんうん。そうすると、あなた両親との関係はどうだったの?)

 

小学校高学年くらいから思春期は、「私は好きでこんな家に生まれたんじゃない」とか。

「産んで欲しいなんて頼んだ覚えはない」とか言った記憶はあります。

(加藤諦三:あなた学校ではどういう生徒だったわけ?)

 

まず、保育園に通っていた時は先生たちからもすごく信頼されていた。

何かあると前に出て、代表にさせられたりという感じ。

 

小学校に入ってからもそれを引きずって、そういう性格が目立ってしまっていた。

4、5年生くらいの時は、上級生たちが家のポストに「死ね」と大量に書かれた紙を入れられた。

 

直接的にいじめを受けたわけではないが、「なんか私みんなに嫌われてるかも」という経験はした事がある。

それでも、代表委員や生徒会などを自ら嫌がらずにやっていた。

 

中学高校は周囲に私よりすごい子がたくさんいたので、自分はだんだん自信がなくなっていった部分もあって。

あまり目立つ事をしたくないなという気持ちに変わっていった気がする。

(加藤諦三:変わっていったけど、心の中では変わってなかったんじゃないの?)

 

あぁ、そうですね。うん。そうだと思います。

たぶん今も心の中では、みんなから、「すごい」って言われる存在でいたいけど、そうもいかないというか…。

そういう実力が私にはないみたいな…気持ちがあると思う。

 

今日は、こんな自分の性格を直したいという相談。

 

 

 

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相談内容

正義感が強すぎて人とぶつかる性格を直したい。

特に家族が嫌な思いをしている場面になると「私が出て行かなきゃ」とスイッチが入ってしまう。

見ず知らずの人にも意見をしてしまい、その日一日イライラしてしまう。

しかし、最後はどうしてこんな事してしまったんだろう…と後悔に変わる。

相談者は小さい頃から生徒会や代表委員などを自ら進んで行ってきた。

恐らく心の中ではみんなからすごいと言われる存在でいたいのだと思う。

回答者の意見

引用:Japaneseclass.jp

マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

 

とにかく、あなたに自我が無いって事なんですよ。

 

本当は自我が無い。自我がどういうものかすらわからない。

だから、常に自分の事を考えている。もう四六時中。

 

常に自分の視点からしか物事を考えられない。

でもそういう人って、本当の自我が無いから自我にこだわっている。

 

例えば、電車に乗るときに列が乱れていると「このままドアが開いたら、あの人横になっているからちゃん行ってくれないと困る。」そう思う。

そういう事があると、とにかく自我が脅かされる。

どんなに小さなことでも、気になってしょうがなくなるの。

 

正義感が強いというのも確かにあると思う。

あとリーダーシップっていうのも、自我の問題なんだけれども。

 

こういう人は自我を守ろうとするから、自我を感じたいから、すぐに怒る。

あなたもすぐに怒ったりするでしょ?

(相談者:ありますね。はい。)

 

でも必ず、後で嫌な気持ちになるんだよ。

それは、本当のものじゃないから。

 

もっと言えば、小学校くらいまでの間に培われた自我。

それは本当の自我じゃなくてポーズとしての自我なのね。リーダーポーズなんだよ。

 

とりあえずは、小学生時代まではポーズでもうまくいく。

しかしポーズで作ったイメージがあるから、そこから本当の自我を伸ばす事ができなくなっちゃうんですよ。

 

だから、自我を出すとことごとく失敗するはずだよ。

だって自我が無いんだもん。

 

自分というものが何だかわからないんですよ。

(相談者:あ、でも、そうかもしれないです。)

 

うん。

そしてあなたも、小学生で覚えたリーダーポーズで、今なおやろうとしているから。

本当の自我っていうものに、行き当たらなくなっている。

 

だから、まずやめる事。

それは小さい頃の思い出として。

中学高校に入ってそれが通用しないってわかってきてるんだから。

 

そこで自分の面影は捨てて「私は何者なんだろうか?」という所を、ゆっくり自分と相談しながら作っていく。

こういう作業をすれば、すごく安定していくと思う。

 

誰でも幼少期「自分は何者だ?」と思う時がある。

その時に、お母さんが期待するものとか、たまたま見たスーパーマン物語などを使って「自分とはこうだ。こうありたい。」と自己投影する。

そうやって自分なりのイメージを作る事があるんですよ。

 

「仮の自我」というものが必要な時代があるんです。

幼少期に作られた仮の自我が、成長して本物になっていくというケースは少ないんですよ。

 

でも、それを真面目にずっとやってきているのはあなたなの。

仮の自我は本当の性格に根ざしたものではないから、作るものが虚像になって無いものになってしまっているわけ。

 

だから、正義感を出せば出すほど、リーダーであろうとすればするほど、幼稚な世界に周りを巻き込んでしまって。

自己嫌悪で終わる。

 

このパターンを無くすには、仮の自我のイメージの達成を求めないで、違ったところから自分像を作っていくと。

このように捉えていただければなと思います。

 

 

 

パーソナリティの意見

引用:毎日新聞

加藤諦三

 

今、マドモアゼル愛先生が言った通りでね。

あなた自我がない。

 

それで性格として言えば「ヒステリー性格」ですよね?

(相談者:あぁ、そうですね。)

 

要するに自分が自分でない人なんです。

自分が自分であればフリをしなくていいんですよ。

 

ところがヒステリー性格っていうのは人に見せるための自分ですから、自己実現できてないんです。

(相談者:そうですね。)

 

それで、あなたこれだけわかってたんですから、これからは自己実現した素晴らしい人生を歩めると思いますよ。

理想の自分像と、現実の自分との乖離に苦しんでいたんです。あなた。

 

それがわかってあなた、強いですから。

(相談者:強いですか?)

 

強い!

ただ、普通の人より敏感に反応して怒るんです。

異常敏感性性格。

 

外で誰か喧嘩をしてるとする。

止めようっていうんじゃなくて、それが怒りになって関わっていっちゃうんです。

(相談者:そうですね。本当にそうです。)

 

だから、実は寂しいんです。

(相談者:ああぁ…そうなんですね。)

 

寂しいから人と関わりたいんですよ。

(相談者:はぁぁ…はい。人と関わりたいですね。常に。)

 

本当は今、あなた甘えたいんです。

甘える、優しい、甘える中に居たいんです。

それが本当なんです。

(相談者:はい。その通りだと思います。)

 

にもかかわらず、ヒステリー性格ですから。

関係のない道路で起きた事件にまで、怒りが湧いちゃうんです。

自分がないから。

(相談者:自分がないから…。)

 

先ほど、マドモアゼル愛先生が言った自我がないというのはそういう事です。

だから人に見せるための自分じゃなくて、自分のための人生を生きてください。

 

 

加藤先生締めのお言葉
「私はこれがしたい」それだけが大切で、他人がどう思うかは問題ではない。

 

リスナーの意見

いるいる。
道路やスーパーでおそらく二度と会わない人に対して怒る人っているよね。
あなたは一緒にいる親や家族へのポーズかもしれないけど、言われたこちら側のストレス考えてよ。

「うるさい。どっかいけ。」と言うカップル男もなかなかだと思うけど。

正義感でも何でもないじゃん。
クレーマー気質なだけ。

うーん。
普通の人より怒りっぽいだけで、そんな自我だのなんだの言われるほどかな?
「怒りっぽいから、怒りが湧いたら7秒待つ事を心がけなさい」程度でいい気もする。

こういう人がネットやSNSで芸能人たたきしてるんだろな…。

子供はどう思ってるんだろうね。
「あぁ…またママはじまっちゃった…」って感じかな。

世の中には変な人がたくさんいるから、このままでいくと刺されるかもしれないよ。
今日言われた事を学んで、この性格は直した方がいいよ。

せっかく家族みんなで食事しに来たんだから、ここはぐっと我慢して楽しい雰囲気のままでいようよ。
それが本当の家族思いでしょ。

ままこの考察

家族に何かがあると正義感で怒ってしまう。

これって相談者の怒りの行動は、誰に向けての行動かよく考えて見ましょう。

 

実はこれって、怒りの矛先であるカップルに意識を向けての行動ではないんですよね。

家族のために立ち上がる私を見て!と家族に意識の向いた行動だったりします。

 

また、家族のために怒る事が多いというのもポイント。

恐らく小さい頃から、優等生的な行動をする事で親から認められてきた。

そして、40歳近くなった今もその方法でしか認められる・愛される術を知らないという事かもしれません。

 

加藤先生の「学校ではどんな生徒だった?」の質問に真っ先に帰ってきたのが保育園児の頃。

ここでちょっと質問なのですが…未就学児の記憶って残ってますか?

私はなんとなく楽しかったな~としか覚えていません。

 

「先生に信頼されていて、何でも前に出て代表をしていた。」

これは相談者の記憶ではなく、親から言われていたのではないでしょうか。

 

「保育園の頃は何でもできてすごかったわよ~」

「保育園ではずっと一番だったもんね~」なんて。

 

きっと保育園の頃が優等生で絶頂期だった。

親からも認めてもらえていた。

そして、そのイメージに今もしがみついているのかなと思いました。

 

確かに小学校くらいまでの子供であれば、正義や優等生を貫けば「いいこだね」「すごいね」「しっかりしてるね」なんて言われて周囲の大人から認めてもらえますよね。

この方法でしか自分を認めてもらう術を知らずに、ここまで来てしまったのではないでしょうか。

 

過去に今回の相談者と同じような人がいました。

この時大原先生が、過度にしきたりを大切にする人や、「私はこんなに立派な事をしている」とアピールする人は、愛を求めていると言っていました。

 

今回の相談者も寂しい・人と関わりたいと言っていたしね。

 

きっと、こういった行動をする人の根底には寂しさが隠れているのかもしれません。

きっと誰かに愛されてるという実感があれば、こんな見ず知らずの人に怒って正義をアピールする必要は無いんだと思います。

 

あなたはどう感じましたか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

■ヒステリー性格の回はこちら

 

 

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