
夫も優しく、姉とも仲良し、最高に幸せすぎて何も言う事がないという相談者。
「私は幸せという人に幸せな人はいません」と何度も言ってきた加藤先生が直接対決をしてくれます。
では参りましょう!
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目次
今回の相談について
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:伊藤恵子(弁護士)
fa-check-circle相談者
67歳女性
fa-check-circle家族構成
夫67歳
長男38歳…既婚
次男34歳…既婚
※現在、相談者と夫の2人暮らし
相談者の状況
相談者は67歳女性。
息子2人は結婚して、67歳の夫と現在2人暮らし。
今日の相談内容は、長男と長男のお嫁さんが仲が悪いという事。
お茶碗が汚いとか、お掃除しないで汚いとかすぐ喧嘩になってしまう。
一緒に暮らしていないからわからないが、そういう夫婦喧嘩はどこにでもあると思う。
だから、何も言う事ない。
なんだか、幸せすぎている。
家はあるし、お店をやっているがお店も順調だし、孫は男の子が生まれたし。
だから、私は「お母さんは何も言う事ないの。3人仲良く暮らせばいいんですよ。」と言っている。
だから、私たちの問題ではなく、息子と嫁の問題なんです。
(加藤先生:そうですね。)
そうですよー!!
私の問題ではないない!全然ない!
うちは、主人ともちろん仲良くずっと暮らしていますからね。
何も問題が無いんです。
加藤先生:
あなたは何の問題もないと。
それで、息子さん夫婦もお店が順調で。
あなたまで幸せ過ぎると…いうことですね?
うん。そうです。
ところが、長男と嫁が喧嘩をする。
2人が喧嘩をすると、夜中でも何でもお嫁さんが電話をしてくる。
この前は、朝方3時、4時頃に電話をしてきて、あたくし心臓がドキドキしちゃって…。
ずーっと私に、爆発するようなお話をするんです。
そうやって電話があると、すごく心臓がドキドキしちゃうんですよね。
(加藤先生:では、その朝4時に電話をかけてくるというのは、月に何回くらいですか?)
7年間で1回です。
朝の4時に電話がかかってきたというのは最近の話。
それまでは、全然電話はかかってこなかった。
朝4時に電話をかけてきた原因は、お金の事での夫婦喧嘩。
お嫁さんは、お店の経理をしている。
経理をしているから、お金の事は全部お嫁さんが握っているため、息子にあまりお金をよこさない。
すると、息子が「自分も働いているのに、金をよこさない」と怒る。
そうやって喧嘩に発展し、私に電話をかけてきて「お母さん、あーだこーだ…」となった。
加藤先生:
息子さんが「金をよこさない」と言ったのはいつですか?
何回くらいそういう話をしているんですか?
言ってきたのは1週間くらい前で、そういう話をしたのは1回です。
そして、お互いに「離婚をする」と言っている。
2人は、5年ほど前から離婚すると言っているが、最近凄くなった。
昔は、さりげなくという感じで言っていたが、今はお互いに「本当に嫌」という感じ。
ここ最近、2、3ヶ月前くらいから本格的に「離婚」と言うようになってきた。
お嫁さんも「お母さん、もうやっていけません。」、息子も「やっていけません。」と。
そういう話を聞く時、お嫁さんからはいつも電話で夜にかかってくる。
息子からは、孫を連れて家に来た時などに聞いている。
自分の子供がいる前でも、相談者に「離婚したい」と言ってくる。
息子は月1回、相談者の所に来るが、そのたびに離婚の話をする。
息子は「離婚したいけど、どうしたらいいか?」と言ってくるので、相談者は「私には、その力がないよ」と言う。
今までは何も知らなかったが、お嫁さんから朝4時に電話がかかってきた事で、夫婦仲がそんな状態という事を知った。
(加藤先生:こういう話をご主人にしますか?)
します。
主人は「なーんも、言うことないじゃんかなー」と言ってくる。
だから、全然言う事ない。
主人はとても優しいし、とてもよくやってくれる。
孫が来ると可愛がって可愛がって…。
(加藤先生:ご主人は言う事ないとして、そうすると、あなたの不満は何ですか?)
ないです。
ただ、不満と言うか、いつも「電話がかかってくるんじゃないか、何かあるんじゃないか」と怯えている。
それだけですよ!
何も言う事ないの。もう最高に幸せです!
加藤先生:
最高に幸せで何でそんなに怯えているんですか?
ずっとしゃべり続けていないと不安なんでしょ?
いいえ。ぜんぜん!
あたし昔からこうなんです。
人の話を聞かないということですよね?
近くに住んでいる姉たちに「人の話聞かなきゃだめよー」とよく言われている。
姉妹は仲が良く、近所に住んでいる。
相談者は4人姉妹の「末っ子ちゃん」で、小さい時から姉に甘えてきた。
お母さんも優しい人で、もう大事に大事にされてとってもワガママに育った。
(加藤先生:うーん、姉妹の関係はどうだった?)
仲良い!仲良い!最高に仲良いです!!
主人もいい人だしね。
だから、何にも言う事ない。
ただ、電話の問題だけ。
加藤先生:
姉妹仲が良く、ご主人も素晴らしい。
電話があったのは、朝の4時にたった1回だけ。
それで、これだけ怯えるっていうのは…
怯えてるかなぁ?!
私は怯えていないと思いますけどね。
いつもこんなですもん。
(加藤先生:では、先ほど「怯えてる」と言ったのはどうしてですか?)
その怯えてるって言うのは、「お嫁さんから電話があるんじゃないか」って事。
お嫁さんからの電話は、口暴力がすごいから。
口暴力というのは具体的に挙げると、「お義母さん。私はお義母さんを看ません。」とか。
そういう事を言ってくる。
なので、「ああ、いいですよ。」
「もう看なくていい、だからあなたたちが仲良くやってくれればいいんですよ。あたくしの方は何も心配する事ない。看ようが看まいがいいですよ。」と言った。
そうしたら、それ以降電話が無い。
(加藤先生:何も心配する事はないのに、何でこんなに心配なんでしょう?)
あのね?!あたくしね!
ちょっと聞きたい事があるんですよ。
もし離婚する事になった時に、慰謝料とかそういうのはどうしますか?!って、弁護士さんに聞きたいんですけど。
相談内容
fa-check-circle相談者は夫とも仲が良く最高に幸せで何も言う事が無い。
fa-check-circleしかし、最近息子夫婦に離婚の話が持ち上がっている。
fa-check-circleお嫁さんから1度だけ朝4時に夫婦喧嘩の延長で電話がかかってきた。
fa-check-circleその時に「お母さんはもう看ません!」と暴言を言われて怯えた。
fa-check-circleそれ以外は、何の問題も無く最高に幸せ。
fa-check-circleもし、息子夫婦が離婚となった場合慰謝料などの問題を知りたい。
回答者の意見
伊藤恵子(弁護士)
慰謝料とか養育費の問題というのは、離婚の原因がどちらにあるのかという事がポイントになるのですが。
(相談者:あ、両方ですね。)
そしたら慰謝料の問題は出てこない。
ただ、この問題はあなたが当人ではないからわかりません。
息子さん夫婦の問題ですよね。
それから養育費ですが、共稼ぎという事で、それぞれの収入に応じて子供に対しての養育費を負担するという事になります。
相談者:
「もし別れた時にどっちが息子を引き取るか?」と息子に聞いているんですけど。
「俺がみる。家の方でみる。」と言っているんですよ。
それはあなたの協力がなきゃできない事で…
(相談者:できないですよ!)
まぁ、それは、どうなれるかの問題だろうとは思いますが…。
どちらが親権者となるかは、夫婦2人で決めていただくしかないですよね。
それで、親権者になった方は、子供を養育していきます。
養育しない側は収入に応じて養育費を払うという事になります。
これはお子さんの年齢もあります。
基本的に、子供の面倒をずっとみてきたのはお嫁さんの方でしょうか?
(相談者:あの…息子はよく、火曜日のたんびに…。)
火曜日のたんびという事は、息子さんが面倒をみているのは火曜日だけですよね?
(相談者:そうですねー…まぁ、火曜日だけですね。そう…)
なので、この場合どうであるかという事は、かなり問題になるでしょうね。
基本的にこの問題は夫婦の問題。
だから、あなたがいろいろ心配してもしょうがないんです。
息子さんの問題は息子さんの問題とはっきりさせて。
フォローできるところは、あなたがフォローする。それは嫌ではないという事を息子さんに伝えればいいだけの話だと思います。
弁護士としては、このような回答になります。
パーソナリティの意見
引用:毎日新聞
加藤諦三
一般的に、「私の家に何の問題もありません」という人に限って、物凄い大問題があるんです。
問題を認めたくないんですよ。
(相談者:いえいえ。ほんとに息子夫婦の事だけですね。今は。)
ご主人はとても良い人。
姉妹もみんな良い人ですよね?
あなた、ものすごくご主人と姉妹に頼っているんですよ。
そして、すごく依存しているから失うのが怖いんです。
夫とお姉さんたちを失う可能性に怯えているんです。
相談者:
いや、失う事はないでしょうね。仲が良いから。
もう人生あと少しですもんね、あと20年生きるか…。
ですから、それだけ安心していたら、怯えないはずです。
あなたはすごく依存心が強いんです。
依存心が強い人というのは、必ず恐れます。
依存と恐れは深く関係している。
あなたは、夫と姉妹に依存している。
その結果として、ものすごい恐れを持っているんです。
(相談者:依存って何ですか?依存…)
依存っていうのは「頼る」という事。
相談者:
あ!そうだね!そう!
そうです!そうです!先生のおっしゃる通り!
ほんと頼ってるの。そうなの。
それで、頼る事と深く関係しているのが恐れなんです。
自分に頼れないから。
自分に頼れる人であれば、それほど恐れはないんですよ。
しかし、人に頼っている場合はどうしても恐れが出てくる。怯えが出る。
夫を頼る、お姉さんを頼る、だけど自分が頼りない。
だから、64歳にもなると、もう不安でしょうがないんです。
その不安を息子さんたちの問題に結び付けてしまっている。
だから、少しずつ「自分に頼る」という心の姿勢を持ち続けてください。
(相談者:どうしたらよろしいのでしょう?)
どんな小さな事でもいいから、自分で決める事。
物事を自分で決める。
そして、自分に頼って生きる。
それをしていけば、問題は自然と解決していきます。
リスナーの意見
ガチャ切り教師と同じ喋り方。
「アタクシ」って言ってるやつはヤバイ。
幸せなら、テレフォン人生相談にかけてこないでくださいね。
人を見下した喋り方で、哀れだ。
こういう人の話聞かない人いるけどね。
腹立つー!
朝の電話にドキドキするって、1回じゃん。
それ以降かかってこないって自分で言ってるし。
それで「不満はない!最高幸せ!」って何しに来たんだ。
ままこの考察
いかがでしたでしょうか。
リスナーの声にも多かったのですが、ガチャ切り教師と喋り方がそっくりでしたね。
自分の事を「アテクシ!」とか言ってしまって、完全に同じタイプです。
この人は恐らく、孤独で不幸せなんでしょうね。
こんなどうでもいい愚痴だったら、身近な仲の良い人、この人が言う最高仲良しの姉や夫に延々と話していればいいじゃないですか。
夫も姉も話しても人形に話しているような…響かないんでしょうね。
■この話をした時の夫の反応
夫「何の問題もないじゃないか」
■姉たち
姉「人の話を聞かなきゃいけないよ」
と、まぁ相手にさえていないだろうという事はわかります。
「あたし幸せ!」という人に限って幸せな人はいないんです。
■幸せなフリをして生きてる相談者の回
あと、お嫁さんからたった1回あった電話を、あたかも頻繁にある電話のように思わせる話術というか、被害妄想もすごい。
最上先生の言葉を借りれば、まさに
「一人でスポットライト浴びて、周囲は真っ暗で見えない。たった一人で舞台にたってるような人」です。
■最上先生名言の回はこちら
加藤先生は夫とお姉さんに頼っていると言っていましたが、私はこの人、お嫁さんに頼っていたのかな…と思いました。
話を聞いていて、大事な跡取りの男の子がいなくなる可能性と、誰も自分の面倒を看てくれない可能性を心配していると感じたのですが…。
違いますかね?
お嫁さんは暴言がすごい!と言っていましたが、具体的な暴言を聞かれると「お母さんの事は看ません!」という言葉でしたよね。
長男夫婦に介護される気満々だったけど、離婚されそう。
離婚されたら、自分の面倒を看てくれるはずのお嫁さんがいなくなってしまう。
孫の親権も取られたら、跡取りがいなくなってしまう。
それが心配で心配で仕方ないような気もしたのですが…。
とにかく、加藤先生も伊藤先生も大変だったと思います。
先生方お疲れさまでした。
あなたはどう考察しますか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。