TEL相談・ホラー映画かな?娘の全てが知りたい支配型の毒母

今回は娘の全てが知りたくてしつこく聞きまくったあげく、逃げられてしまった母親からの相談です。

リスナーの声でも「これは、ホラーなのかな」という声が目立つほどの、ホラー案件。

 

高橋龍太郎先生の素晴らしい洞察力と、優しいアドバイスが光ります。

 

放送を音声で聞きたい方はこちらから

目次

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今回の相談について

パーソナリティ:今井通子

回答者:高橋龍太郎(精神科医)

 

相談者

52歳女性

 

家族構成

夫54歳

長男24歳・・・社会人

長女19歳・・・大学生

4人暮らしをしていたが、半年前から長女だけ別で暮らしている。

 

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相談者の状況

 

娘との関係がこじれてしまい、修復したい。

1年ほど前から、相談者と娘の関係がうまくいかなくなった。

 

娘は大学に入って、アルバイトや習い事をはじめ、生活の幅が広がり相談者に壁を作るようになった。

家にいる時間も少なくなり、帰ってくるのも遅くて、相談者は娘とゆっくり話せないでいた。

 

そのため、「何を考えているのか知りたい」という気持ちが強く、「何が嫌なの?!」と娘にしつこく聞いていた。

半年前、些細な事で喧嘩をした際に、娘から「自分が納得する答えが出るまで永遠と続くんだよ!」と大声で泣きながら怒鳴られた。

 

状況としては最悪であるが、娘から怒鳴られて「やっと娘の本音が聞けて嬉しい」と感じた。

 

その後、娘が「限界で家を出たい」と夫に相談し、夫も「2人を離した方がいいだろう」となり、夫の判断で娘だけ1人暮らしをはじめた。

娘は夫に「カウンセリングを受けたい」と言い、カウンセリングに行ったところ「お母さんもカウンセリングを受けた方がいい」と言われたようで、相談者も定期的にカウンセリングに行っている。

 

相談者は「娘がそれで安心するなら」とカウンセリングを受けている状況。

 

現状、相談者は娘と4カ月会えていないし、言葉も交わしていない。

夫は定期的に会っていて、娘の事は全て夫から聞くという形になっている。

 

小さい頃から、娘は体を動かす事は好きだが、内面を出さない子だった。

友達は少ない。

「高校では友達作りに失敗したから大学ではちゃんと友達を作りたい」と言っていた事もあった。

 

相談者自身は兄2人の中で育ったのもあり、よく「男みたい」と言われるような性格。

割と白黒はっきりつけたいタイプ。「まぁいいや」というのができない。

 

今後、娘とどうやって関係を修復していけばいいでしょうか。

 

 

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相談内容

娘が大学に入ってから相談者に壁を作るようになった。

「何がいやなの?!」と娘に厳しく問い詰めると、激しく泣きながら怒られてしまった。

娘が夫に相談した結果、半年前から娘だけ1人暮らしをすることになり、相談者は会えない状況。

娘と関係を修復したいのですが、どうすればいいですか?

 

相談者
娘から壁を作られているような気がして、何が嫌なの!?と厳しく問い詰めていました。
すると、逃げられてしまい、もう4ヶ月も会えていません!
もう一度、娘と向き合うにはどうしたらいいのでしょうか。

 

 

回答者の意見

引用:毎日新聞

 

高橋龍太郎(精神科医)

 

 

相談者は、娘さんが大学の時に何がそんなに心配だったのかよくわからない。

 

基本的に子供は、父親とは最初から1人の人間として関り、ある程度の距離感をとりながら大きくなれる。

しかし、母親との距離は母親次第。

子供がなかなか距離感をとれないお母さんというのが存在する。

 

そういうお母さんは、子供を飲み込んでしまうお母さん。

子供のやる事、なす事全てを理解して、自分の理解できる存在として置いておきたいと思っている。

 

そういうお母さんを持つ子供は、小学中学くらいまではなんとなく従っているが、自我意識が強くなってくると飲み込まれる不安と懸命に戦う。

その不安と戦って大人になる。

 

娘が一番戦っている時に、相談者は一番飲み込もうとしたから、それは決定的に深刻な対立を生んだ。

母親が自分の支配下に置いておきたいと思えば、子供は「ここから逃れられなくなっちゃう」と思って懸命に逃げようとするもの。

 

子供は逃げようとするけど、今までの刻印があるからそんな遠くには行かない。

ただお母さんと少し距離をとって、ゆっくりと自分を成熟させていきたいだけ。

 

今、お母さんから何かアドバイスをもらったとしても、自分の成熟とは関係のない年齢になっている。

もう娘さんは自分の力で成熟していくしかない。

 

1年くらいは全然会えなくても心配しなくていいし、1年くらいすれば普通の気持ちで会ってくれるようにもなると思う。

1年してから「お父さんとお兄ちゃんと4人で食事でもしようよ」と言えば、彼女も来てくれるのでは。

 

そしたら、その時に「白黒つけようと、しつこく聞いた事。大人のあなたに対して申し訳なかった。辛い目に合わせて申し訳なかった。」と一言謝れば、そこは親子なので仲直りできると思う。

 

しかし、今のように「4ヶ月たったからもう待てない」とジリジリしているのはダメ。

1年はかかる。それくらい、娘は相談者の支配下から懸命に逃れようとしたという事。

 

あなたは夢中になれる何か持っているんですか?

(相談者:好きな事が仕事になっているので、仕事があります。本も好きなので、本や映画も。)

 

 

だったら、そういうことを大切にしなさい。

映画は、今の相談者と似たようなテーマの映画がたくさんあるから、見るといいと思います。

(相談者:そうなんです。身につまされてしまうんです。)

 

それを、いちいち翻案してどういう風に娘に語り掛けるといいかなど、考える事。

自分の内側に関心を向けてみましょう。

 

 

パーソナリティの意見

引用:講演依頼.com

今井通子

 

相談者は「白黒つけたい」「まぁいいや」ができなくて男っぽいと言っていましたよね。

その辺が男の子なら扱いやすかったという事だと思います。

 

だから、お兄ちゃんは大丈夫だった。

女心がわからなかったという事でしょう。

 

ご主人がいち早く、「別に住まわせよう」と判断したというのは、もしかしたらご主人もあなたが重い時があるのかも。

(相談者:あぁ。そうかもしれないです。)

 

今、高橋先生がおっしゃった言葉って、とっても深い。

あなたが夢中になれる家族以外のなにかを持った方がいいという事。

 

 

リスナーの意見

修復できません!子離れしてください!

もう娘を気にするな!そっとしておいてあげて!

私の母と同じです。
私もカウンセリングに行ったら「母親を連れてきなさい」と言われました。2人でしばらくカウンセリングに通いましたが、やはり当分の間は連絡を絶つ事となりました。
しかし、母は自分に問題があると気づきませんでした。この人も今回いろいろ言われたけど気づいていない気がします。

娘にプッツンされて怒鳴られて「気持ちを知れて嬉しい」とかこわいよ。
覗き込むような不気味な母親。周囲の人は相談者の娘に対する異常な感情に気づいてて、ストップかけてるんだってば。
なのに、修復したいとかホラーですか?

男っぽいだと?!相談者はドロドロ、ねちゃねちゃ、女っぽいよ!
たいてい自分で「男っぽい」とか言っちゃう女性って、究極に女っぽいんだよな。

「変な言い方ですが、娘がそれで安心するならと、私もカウンセリングを受けています」
で、ホラー映画かと思った。

娘さん父や兄に相談していたんだね…。
お母さんとどうにかうまくやろうと頑張ってたんだね。

そんなにこのお母さん酷いですか?!私も昨日娘に怒鳴られて縁切りされましたけど。
子供が20歳になったら子離れする。

そして、子供が助けやお金を求めてきた時だけ 対応すれば いいんですね!
あー子供の言い分って勝手だな!

我が家も同じでした。
30間近で反抗期!?と思っていましたが、私が何も言わないと平和だという事に気づきました。
ずっと黙って生活していたら、そのうち娘から「お母さん」と声がかかりますよ。
私の体験です。

ままこの考察

いかがでしたでしょうか。

 

今回は典型的な支配型の毒母でしたね。

高橋龍太郎先生の穏やかで優しい口調の中にも核心をつくような回答。お見事でした。

自分自分!タイプの強烈相談者でしたが、
高橋先生の穏やかな口調のお陰でしっかりと聞いていましたよね。

 

 

「今黙って我慢すれば、1年後、元通りになるから待ちなさい。」という相談者を諭すようなポジティブで優しいアドバイスでしたが、すみません、私はちょっと意見が違います。

 

この相談者には「もう娘の事は忘れろ」と言いたいです。

龍太郎先生優しすぎます!
そんな所が大好きなんですが…。

 

 

この相談者の気迫からすると、「高橋先生に1年は待てと言われたから、あと、半年だ…。」「あと3ヶ月…。」とカウントダウンがはじまるような気がしてなりません。

 

 

以前、加藤先生と大原先生の会で、支配型の母へのアドバイスはこうでした。

「娘は今頃元気でやってるかな?と思いながら、自分の生活を自分でしっかりやりなさい。あなたが自立しなさい。あっちから帰ってくるのを待ちなさい。」

 

相談者の自立が必要。
自分で自分の生きがいを見つけてください。

 

 

 

また、今回高橋先生も今井先生も口をそろえて言っていたのが「あなたが夢中になれるものを見つけなさい」という事。

 

これは本当に大切ですよね。

娘に依存しないで自立するためにも、夢中になれる事を見つけるべきです。

 

娘の事を思う暇もないくらい楽しくい事を見つければ、解決できます!

お母さんが趣味を見つけて活き活きしてる姿を見れば、娘も肩の荷がおりて歩み寄ってきてくれそうですよね。

 

あなたはどう考察しますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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