TEL相談・「仕事が続かない理由がわからない」転職回数100回の男性は絶望で死にたい

今回は転職回数、なんと100回の男性から。

仕事が続かない理由が本人にもわからず、もう死にたいという状態に…。

加藤先生と愛先生が、相談者に生きる上で最強のスキルを教えてくれます。

仕事の悩みに限らず、誰にでも響く必見の回です!

放送を音声で聞きたい方はこちらから

目次

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今回の相談について

パーソナリティ:加藤諦三

回答者:マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

相談者

53歳男性

 

家族構成

妻50歳
※相談者と妻の2人暮らし

 

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相談者の状況

 

 

相談者は53歳男性、妻は50歳。

子供はいなくて、現在2人暮らし。

 

今回の相談は、どう生きて行っていいかわからなくなってしまった。

このように思いだしたのは、ここ12年くらい。

 

妻との関係は上手くいっている…というか、心配かけないようにやせ我慢をしている。

とりあえず、妻との生活は経済的に困窮しない生活ができている。

(加藤諦三:心理的な面じゃなく、経済的な面の話ですね?)

 

そうです。

 

現在、相談者は無職。

なので、奥さんのパート代に頼りっきり。

 

奥さんのパート代だけので安定しているという事では無いが、なんとか食い忍んでいる。

 

相談者が無職になったのは1ヶ月前くらい。

最後の会社では、派遣社員をしていた。

 

加藤諦三:

あなたがどう生きていいかわからなくなったのは、ここ12年の話だけど。

そこで、何か生活の仕方に変化があったんですか?

 

いや。特にないんですけども…。

私の仕事が続かないのが、何よりの原因です。

 

仕事が続かなくなったのは、40代くらいから。

最初に勤めたのは18歳。その時は、15年ほど続いた。

(加藤諦三:すると、30代半ばくらいまでは仕事が続いていたんですね?)

 

そうですね。

その後は自営業をしたり、正社員になれたりもした。

(加藤諦三:自営業は何をやっていたんですか?)

 

農業です。

その農業の方は、倒産してしまいまして…。

 

そして、40代くらいで再就職しようと思ったが、そこから全然続かなくなってしまった。

 

とにかく、生活のためにお金を稼がないといけない。

そのために、仕事をするのは当たり前だと思っている。

 

しかし、仕事に就いても長続きはしない、どうしても気力・体力がもたない。

そういう自分に対して怒りや憤りが湧いてくる。

(加藤諦三:自分に対する怒りと言ったけど、自分への怒りでもあり失望でもあるんだよね。)

 

そうですね。

絶望的な感じですね。本当に。

(加藤諦三:それで、今つらい?)

 

つらいです。

人の一生は長すぎるな、と思って…。

 

いっそのこと、無理して働いて稼ぐよりも。

死んで保険金になれば、奥さんも幸せなんじゃないかと真剣に考えています。

 

加藤諦三:

うーん…。

死んだ方が保険気になって…と、真剣に考えていると?

 

だけど、あなたの話を聞いていると、自分に対する怒り・失望・絶望というのは、そんな珍しい事ではなくて。

そこで、自殺までいくのには、ちょっと距離があるんだけどねぇ…。

 

あぁ…。

でも、仕事が続かなくて転職した回数が半端じゃないですから。

 

もう、100回を超えている。

(加藤諦三:20年間くらいの間に100回って事は、しょっちゅう変えているんだね。)

 

そうです。

もう1ヶ月、2カ月単位で変えている。

 

そして、仕事を辞める原因がわからない。

 

辞める時の自分の気持ちや、なんで辞めてしまうのか。

これが自分自身も、本当にわからない。

 

こんな状況でどう生きていったらいいかわからない。

 

 

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相談内容

相談者は仕事が続かず、ここ1、2年どう生きていいかわからなくなってしまった。

現在無職で、生活は妻のパートに頼りっきり。

30代半ばくらいから仕事が続かなくなり、転職回数は100回。

仕事を辞める原因も自分でわからない。

無理して働くよりも、いっその事死んで保険金になった方が妻のためとも思う。

こんな状況でどう生きていけばいいかわからない。

 

回答者の意見

引用:Japaneseclass.jp

マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

 

まず、先に整理したい。

整理してみると、本当に追い込まれてるものとはちょっと違う気がする。

 

まず、借金はございますか?

(相談者:あります。現在、200万くらいですかね…。)

 

うん。53歳であれば、問題にならないレベルの借金ですね。

それから、奥さんが働いてくれていて、生活の維持はできているわけだよね。

 

また、仕事が嫌だから辞めるという事は多々あったけど、15年続いたという事もあるわけだよね。

そこから、ことごとく成果が出なかったので今に至るというのは、ある意味わかります。

 

そして、先ほどの話でご自身がどうして虚しいのか…おぼろげなイメージが見えてきたと思う。

あなたが今抱えている虚しさも、自殺したいほどなのだから、よくわかりました。

(相談者:はい。)

 

ただ、あなたがまだやっていない事が、1つあるんです。

それは何だと思いますか?

(相談者:…。)

 

1個だけあるんですよ。

今やる事。

 

虚しさを徹底的に味わった事ってありますか?

(相談者:うーん。)

 

ないと思うよ。

あれば、自殺したいなんて言い出さないから。

不幸のどん底にいて、不幸を徹底的に味わった人は、もう不幸だかなんだかわからなくなる。

 

私が大変尊敬している「森田療法」というものを編み出した、森田先生というのがいらしてね。

その人が「虚しさを徹底的に味わってみると、これ、いい味がするんだよな」と言った。

 

苦い味だって言ってたね、感覚的には。

 

あなたは、世界の誰からも認められない・愛されない・ 覚えてもらえない。

もう最低の自分の立場の虚しさ。

 

この究極の孤独を一回味わってみなさい。受け止めて。

(相談者:うーん…。どうすれば…。)

 

その通り、「虚しいなぁ…」と、味わうんだよ。

あなた、人にも言わない、口にも出さないんだから。

 

でも、死にたいと思うくらいなんだから。

胸の奥に、苦しい…何かこう、言葉にならない押し寄せてくる感覚ってあるわけじゃない。

(相談者:ありますね。)

 

それを、味わうんだよ。

寝ながらでも、毎晩でも。

 

来るたびに、受け止めて味わってみるんだよ。

これをやっていないと思う。

(相談者:うん。)

 

だって、最後はそれしかないじゃない。

それでも、全てに救いの仕組みがある。

 

それが自分の定められた人生だとしたら、それを味わって自分の人生を確認するしかないじゃないですか。

誰一人からも認められないで、何1つ喜びが無い人生というものが、世の中にはあって。

 

それがたまたま、僕が得たもので。

僕にしか味わえないものとして、味わった時。

 

人生には何の上下も高低も無いことを、人はわかるようになっている。

(相談者:はぁぁぁ…。)

 

そして、感謝するようになるんだよね。

(相談者:感謝ですか…)

 

不幸のどん底がそこまで行ったら、全開だよ。

すごいチャンスをあなた与えられているんだよ。

 

相談者:

うん。でも確かに。

人の一生に勝ち負けは無いとは思っていますけども…。

 

勝ち負けも上下も無い。

ただ、自分の人生のテーマを味わえなかった人は敗北者です。

(相談者:なるほどぉ…。そういうことか…。)

 

そうです。

考え方変えてみてください。

(相談者:ありがとうございます。)

 

 

パーソナリティの意見

引用:毎日新聞

加藤諦三

 

今、虚しさを徹底的に味わうと言っていましたけどね。

フランクルという人が、「断念」という事を言っているんですよ。

 

「断念することは、行為の中で最大の行為だ」と。

 

だから、今あなたどこかで甘えているのかもしれないね?

(相談者:甘えているでしょうね。)

 

自分の人生は、ありのままに受け入れれば、する事が見えてくるんです。

あなた、甘えて受け入れていないから「死にます」なんて言ってるんです。

 

「死にます」と言うのは、試練を無期延期する事なんです。

(相談者:うん。よくわかりました。)

 

もう、「死にます」なんて言わなくていいでしょう。

(相談者:はい。)

 

本気でもって立ち向かえば。

(相談者:わかりました。)

 

 

加藤先生締めのお言葉

生きる事を楽しむ能力を破壊するもの。
それが自分に対する絶望です。

 

リスナーの意見

なんで50過ぎてから自分の人生観に疑問を持つんだろう?
男性の更年期じゃないの?

自殺をほのめかす、かまってちゃんかな…。

奥さんのパートに頼りっきりで無職って…。
こんな人でも結婚できるというのに、俺ときたら…。

転職回数100回って事は、100回就職できてるという事!
おじさん!すごいよ!!

てか、単なる不満屋・不幸自慢でしょ。
何やってもやらせても不平不満、年取って更に悪化しただけ。

加藤先生の言う通りだよ。
この人甘えてると思う。

奥さんに捨てられたら終わりだよ。
せめて、奥さん孝行して。大切にしなさいな。
無職なのに、逃げずに奥さんがいてくれるんだから、あなた幸せ者だよ。

森田療法だ。

昔、担任の先生が「若い時に森田療法に出会って、立ち直れた」って言ってたな。

ままこの考察

こちらも是非紹介したかった神回の1つ。

愛先生の口から、森田療法が出てくる回です。

 

森田療法とは、精神科医である森田正馬先生により編み出された日本発祥の精神療法。

森田療法で重要なのは、不安は病的な事ではなく自然な事と捉える事です。

 

そして、その不安がある状態を「あるがまま」とし、自分のあるがままを受け入れる。

「あるがままに」「自分らしく」という考え方。

 

多くの心理学・精神医学では「不安」「恐怖」を病的なものとし、これを取り除き解決しようとします。

しかし、森田先生の考え方では、不安はよりよく生きたいという生の欲求の裏返しであり、必ずしもネガティブなものではないと捉えるのです。

人間誰しも不安を持つもの。
それを持った状態の自分を「自分らしい」と受け入れるのです。

 

また、加藤先生もフランクルの「断念という行為は最大の行為だ」という概念を言っていましたね。

そもそも、断念や諦めもネガティブなワードとして使われがちですが、実は人生において最強のスキル。

 

断念とは「自分ってこんなもんだよね」と思える柔軟な心です。

森田先生の考え方と同じで、「あるがままを受け入れる」という事でもあるんですよね。

 

「断念や不安は、ネガティブではない」と根本的な思想を変える事が、最強で無敵のメンタルを作るという仕組み。

今回の相談は、愛先生と加藤先生が最強で無敵のメンタルを教えてくれる神回だったりするのです。

 

人の不安や生きづらさはどこから来ているのでしょうか。

手に届かないような、素晴らしい暮らしを目指して?SNSにアップされる他人と自分を比較して?

 

ここで、加藤先生の最後の言葉。

「自分の人生。ありのままに受け入れれば、する事が見えてくるんです。」

 

もうこれが全てな気がします。まさに悟りの域。

人生の不安にぶちあったた時は、「うーん。でも、私の人生こんなもんかな。」なんて、不安を味わえる柔軟な心を目指したいものですよね。

 

あなたはどう考察しますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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