TEL相談・「生まれる時代を間違えた」昭和への憧れと平成の不満を語る16歳・最年少相談者

今回は、テレフォン人生相談最年少相談者。

気になる質問内容は…「生まれる時代を間違えて後悔している」という相談!

なんとも香ばしい、思春期こじらせモードな質問でもありますが、マドモアゼル愛先生はなんと回答するのでしょうか?

では参りましょう!

放送を音声で聞きたい方はこちらから

目次

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今回の相談について

パーソナリティ:勝野洋

回答者:マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

相談者

16歳男性

家族構成

父51歳…会社員

母56歳

兄21歳

 

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相談者の状況

 

今日は、生きる時代を間違えて後悔しているという相談。

 

相談者は16歳で学生。

父は会社員で51歳、母は56歳。兄は21歳。

 

今、生きる時代を間違えて後悔している。

そう思う理由は、まず、今の時代は温暖化がある。

 

また、着メロがうざいというだけで人を殺す人が増えている。

以前から殺人事件はあったが、今になってそんな風に内容が酷くなってきている。

 

そういった事にショックを受けて、生きる時代を間違えたと悩んでいる。

みんな幸せなのに、こういう殺人が起きたり、なぜ不平不満を言うのかがわからない。

 

相談者はテレビでよく、昔のドラマの再放送を見たりする。

それを見たりすると、「昔の時代はいいな」と思えてくる。

 

昔の時代と今の時代というのは、さほど変わりはないのでしょうか。

昭和と平成を比べて、どの時代がいいというのはあるのでしょうか。

 

今と昔を比べて、もっと早く産まれたかったと思うが、自分は昭和の時代をテレビでしか知らない。

昭和の時代の方が、見る限りは厳しかったと思う。

しかし、優しい人や情に厚い人は今よりはたくさんいたんじゃないのかな、と思っている。

 

勝野洋:

自分でそう思うのは、何か原因があるんですか?

学校での事とか?

 

例えば、古い建物がある博物館を見ると、人の温もりや優しさが伝わってきて「やっぱり昭和っていい時代だな…」と思えてくる。

 

勝野洋:

今だっていいところあるじゃないですか?

あちこち行ってみれば。

 

あるにはあるんですけど。

前よりなくなってきていると思った。

(勝野洋:それは、お父さんたちがそういう話を横でしているのを聞いてって事?)

 

そうではない。

昔と比べて物価が上がったとか、ビスケットの大きさが小さくなったとか、そういうのからきている。

 

今の若者と昔の若者というのは違いが大きくある。

昔の若者は心が強かった。

 

昔の若者は決して麻薬に手を出さなかった。

何があってもそういう所に逃げなかったと思う。

 

ところが、今の30代は麻薬に手を出したりとニュースでよく見る。

それを見ると、今の若者は当時の若者と比べて心が弱くなってきたと感じる。

そこら辺はどうなのでしょうか?

(勝野洋:そこら辺の話をお兄さんとは話さないんですか?)

 

話しません。

(勝野洋:友達は?)

 

友達は…昔はいたんですけど…。

今は施設の方に行ってしまって、今いる友達は話がうまくできなくて…話せない。

(勝野洋:じゃぁ、ほとんど友達はいないの?)

 

ほとんど友達はいないというか…。

昔はいたんですけど…。今はもう移動しちゃって…。

(勝弘洋:君は学校に行っているんですか?学校で友達とそういう話をしない?)

 

1人いるんですけど、僕より2歳年上の友達。

その子とは気が合うけど、その子に話しかけてもこういう話はできないと思って…話していない。

(勝野洋:お父さんとか、お母さんとは?)

 

お母さんとは話すけど、「時代なんてみんな一緒だよ」の一点張り。

母は「今と昔じゃそんなに変わらないよ」と言っている。

 

せっかく生まれてきたので真っ当に生きたいと思っている。

こんな何でもありの時代というか、平和ボケをした時代を真っ当に生きたいと思っているのに、こういう考えがあって真っ当に生きれない。

 

いつも、こんな風に思っているせいで、物事をやるにしろ、勉強をやるにしろ、いろいろ身が入らない。

 

 

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相談内容

相談者は生まれてきた時代を間違ったと思い後悔している。

その理由は、今の時代は温暖化があったり、着メロがうざいだけで殺人をする人がいるから。

また、今の若者より昔の若者は強かったとも思う。

学校でこういう話ができる友達はいない。

昭和と平成ではあまり変わりはないのでしょうか。

人生を真っ当に生きたいのに、こういった考えのせいでいろいろな事に身が入らない。

 

回答者の意見

引用:Japaneseclass.jp

マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

 

勝野さんと私は、実は同年代。

ちょうど、「Always 三丁目の夕日」って流行っていますよね。

 

僕は港区芝で生まれ育ったので、東京タワーが作られていく場面もあの通り見てきている年代。

なので、あなたが「昭和はよかったな」なんて思う時代を生きてきた団塊の世代なんだけど。

 

でも、僕は良かったとは絶対に思えないんだよね。

 

それはそれで楽しかったし、元気だって事は確か。

しかし、あなたのような人はいなかった。

 

これは悪い意味で言っているのではなくて。

例えば、1個しかないお菓子を10人で取り合うとか、目立たないと女の子に注目されないとか。

 

常にそういう中でずっと生きてきたわけ。

だから、ちょっとお金持ちの家に行って、1人分のおかずが全部お皿の上に盛られているのを見て「わぁー!羨ましいなー!」と思った記憶がある。

 

うちは4人兄弟だったから、どんな食べ物でも大きなお皿に山盛りにもられて。

うちはそんなに貧しい家でも無かったけど、その中でも美味しいものを取り合って食べるという感じ。

 

そうすると、そこでは感性とか優しさとか、そういう価値観ってどうでもよくなってくる。

まぁ、ある意味では力強くて、元気がある生活であった事は確か。

 

終戦後の厳しい時代の中で、少しでも豊かになる事がいい事だと、みんな頑張ってきた。

だから、動機は単純だよね。

 

その中で「あいつには負けない」という、単純な強さは身につけてきたと思う。

今、どうして僕たちはそんな風に生きてきたのかと思うと、あなたのような優しい人間を作れたことが大きいと思う。

(相談者:僕優しいですか?)

 

優しいですよ。

どういう優しさかは、わからないよ。

 

でも、割とナイーブで、損得という価値観から完全に離れて、自分の感性を重視して生きようとしているよね。

感性を重視しているから、具体的な力にはならないよね。

 

僕たちの強い生き方は、容易に争いや戦争を生み、そこに負けないという力はあるかもしれない。

でも、時代原理はどんどん進んでいっていて、これからは優しいものでないと統治できない地球が訪れると思うよ。

 

商売をやっても優しくて誠意ある人でないと、もう儲からない時代がすぐ目の前に見える。

私たちが野性的に生きてきた結果、どんな宝物を残せたかと言えば、そういう世代だと思う。

 

まだ、あなた達の世代は社会でそこまでの認知も価値観も認められていない。

これから、闘争でも経済の争いでも「強いもの勝ち」で地球が収まるかと言ったら、そんな単純な時代であるわけがない。

 

だから、あなたがたの出番は必ず来る。

あなたには過去が宝物に見えるのかもしれないけど、僕は、今の若者の中にものすごいキラキラ輝く宝物があるように見える。

 

あなた達は、単独の強さは無いけど、優しいものが集って「生きていくために何か考えよう」と横の繋がりができた時にすごい力を発揮する年代だと思う。

 

そこは、頭のいい人たちが…勉強ができる頭の良さじゃなくてね。

そういう人たちが、何らかの一個の形を作っていくと思う。

 

時代というのは、1人の人間の目先の損得や価値観で決められる小さい物ではないと思うんだよね。

 

あなたが考えるように、問題点はあると思う。

でも、あなたが気づいていてないとんでもない宝物もあると思う。

 

そして、人は生きていく上でやはり自分の長所を生かしていく事を考えて、それを時代に訴えていく形を作る事が大切。

そういう風に考えて同じような人間と協力して生きていけば、生きる道も生きる方法も必ず見つかる。

 

時代は変わったと思いますよ。

(相談者:いやぁ、今の時代も昔の時代も、さほど変わりはないという事ですね。)

 

いや。変わっていると思う。

そうやって進化しているんだもの。

(相談者:どっちが悪いとかいいとかでは無くて…)

 

では無くて。

僕の考えでは、あなたがたのような世代を生むために僕たちは頑張ってきたんだと思う。

だから、また元に戻ってしまったら、それは違うんじゃないかというのがある。

 

ノスタルジーとしては、昭和というのはそれなりに面白いと思う。

しかし、感性は豊かでは無かったし単純だし。

 

一概に何が良い悪いとは言えないけど、時代は螺旋的に進んでいる。

だから、そこら辺で未来というのを考えてみてはどうかなと思うんだよね。

(相談者:はぁー…不思議ですね…。)

 

 

 

パーソナリティの意見

 

引用:ホリプロオフィシャルサイト

勝野洋

 

僕も同感なんですけど。

やっぱり、あなた真っ当に生きたいと思うと…。

(相談者:生きたいです。)

 

そう思う事が、もう真っ当に生きれるよ。

自分の中にその気持ちがある限りは。

 

誠意ある人じゃないと生き残れないと、さっき先生が言ったよね。

僕もそう思います。

 

僕の時代は、学生運動が激しい時だった。

その時、学生だったからいろんな争いを見てきたんだけど。

 

みんなが燃えていた。

それぞれに日本を考えて、思想は違うけども燃えてたよね。

 

それと同時に、僕の時代の人がいつも感謝した事は、ご飯を毎日食べれるという事。

だから、僕は今でもそう思っている。

(相談者:僕もご飯が食べれる事を感謝します。)

 

うん。

それでいいんだよ。そこが大事なの。

 

人間は進歩・進化するために生きていると思う。

(相談者:でも…振り返るのはいいんですか?)

 

あまり、過去を振り返るのは良くないと思う。

前を向いて。

 

考え方も全部、前向きにって言うでしょ?

そして、欠点はある。

 

16歳なんだから、これからだよ。

 

あなた若さがあって、健康であるという事は素晴らしい事だよ。

そして、これからあなたのエネルギーはどんどん増していくから。

 

自分を楽しみに見ていってごらん。

そして、君が言う「真っ当に生きたい」というのはなされます。

 

 

 

リスナーの意見

確かに昔は単純だった。
善悪も見た目でわかりやすかったよね。

昔は麻薬をしないだと?!
アヘンなどの歴史をしらないのか?!
スケバン時代はシンナーもやばかったぞ。

中二病じゃないか。
「着メロで殺人」「温暖化」「ビスケットが小さくなった」
規模が大きいんだか小さいんだかって感じで笑えた。

最年少相談者キター!と思ったけど、学校どうしたのかな?
テレフォン人生相談のために休んじゃったのかな…。

年寄りから「昔の時代はよかった」とマウントされるのはごめんだよね。
愛先生のアドバイスはやはり素晴らしい。

私はおばさん主婦だけど、この相談者可愛いと思ったよ。
16歳の男の子が真っ当に生きたいって立派じゃない。頑張れ!

青春を戦争に奪われたお爺さんお婆さんからしたら、何を言ってるんだって話だよね。

この相談者は自分が行動できないのを社会のせいにして怠けているだけ。
そこを指摘しないとニートまっしぐら。

これは、森田浩一郎先生の回答が聞きたかった~!

ままこの考察

いかがでしたでしょうか。

私が聞く限り、テレフォン人生相談最年少の相談者です。

 

そして、質問の内容も香ばしいというか、こじらせているというか…この年の特有のものですよね。

誰にでもある思春期の赤面エピソードの1つ、リスナーはあれこれ否定せずに基本はそっとしておきましょう。

中二病なんて言葉がありますが、まさにこれだと思います。

 

私は、この相談者、最初の勝野さんとのやり取りの時にすごく違和感を感じました。

「学校で何かあったの?」

「お父さんがそんな事話してた?」

 

こういった質問に対して、「昭和の建物は良い」「ビスケットが小さくなったから今は嫌だ」と、現実的な返答はしないんですよね。

すぐに、夢や理想の世界に逃げてしまうというか…。

この16歳の少年がどのような生活を送っているかは、最後までわかりませんでした。

 

昭和への憧れは饒舌にしゃべりますが、学校での事、友達の事を聞かれると、モゴモゴするような、核心に触れられる事を避けるような返答。

気になりませんでしたか?

 

中二病の対義語は「リアリスト」です。つまり、現実主義者。

恐らく、彼は今の現実を受け入れたくないのだと思います。

友達もいないって言っていたしね…。
きっとプライドは高いのかな。

 

私が思うこの悩みの解決法は、とことんリアルを充実させる事!

「今って最高!」と思えれば、「今の時代って最高!」と思えるはずです。

 

まぁ、彼女でもできてしまえばケロっとこの悩みも無くなりそうな気もしますけどね…。

「今の時代最高~!彼女可愛くて幸せ~!」ってね。

 

あなたはどう考察しますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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