
今回は、娘から図星の事を言われるようになり、性格を直したいという相談者。
「私が全て悪い…」と言う相談者の真実の顔を大原先生が暴きます。
では参りましょう。
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目次
今回の相談について
パーソナリティ:加藤諦三
回答者:大原敬子(幼児教育研究)
fa-check-circle相談者
53歳女性
fa-check-circle家族構成
夫58歳
長女26歳・次女24歳
※現在4人暮らし
相談者の状況
相談者は依存心が強くて、つい人のせいにしてしまう事が多い。
そして、その症状が最近酷くなってきた。
一旦は反省するが、よく考えると人のせいにして解決してしまう。
今思うと、そのようにして娘も育ててきたような気がする。
夫と喧嘩をしても「結局俺かよ。」「お前はいつもそういう風に、人にふってくる。」と言われるなどして、そういう所を注意されてきた。
自分でも反省はしていたが、これほど悩む事は無かった。
しかし、ここ、2、3年、この自分の性格が嫌になってきた。
この性格をどうやってなおしたらいいか教えてもらいたい。
(加藤先生:最近あなたの生活の中で変わってきた事はないですか?)
夫は良く話をしてくれるし、例え喧嘩をしても次の日まで引きずるなどは無いが、娘の批判が強くなってきた。
批判的というか、ズバリ自分の図星をつかれる。
これまでは、片付けとか、炊事など家の事を何とかやれていたが、ここ2、3年できなくなってきた。
だんだん億劫になってきてしまった。
きちんとしたいという気持ちが強すぎて、動けなくなる。
自分では理想があるけど、それについていけない状態。
そして、そうなると座り込んでしまう。
「やればいいのに」「そんな事考えてないで体動かせばいいのに」と娘には言われるけど、へたり込んでる。
加藤先生:
お嬢さんに言われた時に、言い返したいという気持ちがあるけど、言い返せないよね?
「わかってるけど、お母さんやる気しないのよ!」なんて言い方、できないですよね?
言えないです。
自分が一番悪いですから。
もう黙ってしまいますね。
娘の言う通りだと思って、言われた自分が情けなくてもう何も言えないです。
加藤先生:
でも、「もっと夫は私にこうしてくれてもいいんじゃないか、娘はこうしてくれてもいいんじゃないか」という気持ちはありますよね?
でも、結構やってくれるんです。
加藤諦三:
僕がご主人やお嬢さんの批判をしだすと、あなたは「いや、そんな事ないです」と、庇いだすんですけど。
あなたはご主人やお嬢さんを悪く言えないですよね?
言えないと言うより、よくしてくれているので…。
あ、これも言えないという事ですか?
それだったら、そうかもわからないです…。
加藤諦三:
例えば「私がこんなに辛い時、こうしてくれてもいいじゃない」って。
でも、こうしてくれないですよね?そういう時どう感じる?
私の考え方が間違ってたんだろうか。と思って黙ってしまう。
加藤諦三:
本当は主人が悪い。娘が悪いと心の底では思っている。
きちんとした母でなければいけない、とかね。
あなたすごく基準が高いからね。あなた基準高いでしょ?
だと思います…。
だから、へたり込んでる…。
怖い…泣。
そんな自分が嫌いになる…泣。
だから今辛いです。
この自分を直したいんです。
相談内容
fa-check-circleもともと相談者は依存心が強く、何でも人のせいにして解決してきた。
fa-check-circleここ2、3年でその症状が強くなり、娘に図星をつかれるようになり悩んでいる。
fa-check-circle部屋の片づけなどができなくなり、やらなきゃと思うが動けない。
fa-check-circle娘からはいろいろ言われるが、私が一番悪いとわかっている。
fa-check-circleこんな性格をなおしたい。
回答者の意見
引用:大原敬子HP
大原敬子(幼児教育研究)
えーとね、「真夏の夜の夢」という本があるんですけど。
今、加藤先生との2人の語らいの世界から、私現実に持ってきちゃうけどいいですか?
まずね、家事ができないというのは更年期障害があるかもしれないんですね。
心と体調の変化と原因が2つあるので、心の問題だけを取り上げて話していこうと思います。
泣いている暇ないんですよ。
あなたきっと立ち上がると思いますよ?
今日きつい事いいますけど。
あなた、「控えめ・自分を責める事・謙虚さ」という、自分の美意識で今日まで来たんですよ。
そして、あなた今、孤独になっているんですよ。
誰も、真剣に話してくれる話し相手がいないんです。
今日、久しぶりに加藤先生が、親身に「君、つらかったね。わかるよ。」と言ってくれた。
あなたが演じていた理想の女性にハマったのが、加藤先生。
だからあなた泣いたんですよ。
「私が全部原因なんです…」「私のせいなんです…」と言ったら、加藤先生は「そうか。」と聞いてくれた。
この天下の心理学の先生が、ハマってくれたら女としてありがたいでしょ。
(相談者:はぁ…。)
力が、「はぁ…」っと抜けてきましたね?
あなたこれは、一般の男性には使えない。
疲れちゃうの。
なぜなら、あなたはすごく強い人ですよ?
だって、あなたは最初から「私」って言葉が入っていなかった。
なので、加藤先生は「え?誰の事?」と聞いていたでしょ。
もう、「当然、今日の電話は私の話よ」っていう、傲慢さがあなたの中にあるんです。
表面に出る声質・喋り方は控えめで謙虚。
なのに、「私」という言葉が無く、「今日は当然私の話なのよ」という所があなたにある。
出てくる言葉は、次から次へと「私が原因です…」「私のせいなんです…」と言っているんですけど、まったく思ってない。
あなた、これは自分を守っている事ですよ?
だから、夫は腹が立つんです。
あなたは、先ほどの加藤先生みたいな言葉だけでずっと生きていきたかった。
でも、この女の私は、本当に嫌味を言いますけど、本当にあなたに立ち直って欲しいから言うんです。
ダメよ。この方法使っちゃ。
あなた「片づけない」と言うでしょ?
普通の人だったら「片づけたくない」と言って、覚悟を持って自分で思って行動するんです。
あなたはそこをうまく逃げている。
「片づけたくない」というのを、あなたはズルさだと思っている。
でも、これって素直さなの。
あなたはこの「片づけたくない」って本性を子供たちに見られたら、嫌われると思っている。
だから、「そうよね…そうよね…。片づけなきゃいけないってわかってるの…。でも、できないお母さん…。こんなお母さんいけないわ…。」って、やってるんです。
違いますか?
子供がおかしくなるからって言ってますけど、ならないです。
子供たちは「こんなお母さんになりたくない。」って思ってますから。
(相談者:そうです。それは言われます。)
でしょ。
子供からは「お母さん、しっぽ出てるよ」と思われてるのに、あなたはまだやってるのよ。
あなたが、かく乱しているんです。
(相談者:そうです…。)
そうですって、違うの。
また私に合わせてね、「まずいな…この人次から次へと悪い事言ってくるんじゃないかな…。お願い。言わないで!ここで止めて!」って、思ってるんです。
私言うわよ。
ダメよ。それやっていると。
あなた孤独になるのよ。
娘さんは仕事をしていますか?
(相談者:はい。)
最も嫌なタイプがあなたみたいなタイプなんですよ。
(相談者:あぁ、よく言われる…。)
言われるでしょ?
女のズルさを全部身につけているの。
上手に自分の心を出さないで守ってる。
「私が全部悪いんです…」「私が全部人のせいにするんです…」なんて言われたら、相手何も言えないじゃないですか。
(相談者:あぁー…)
今のあなたの「あぁー…(低い声)」って声が、本当の姿。
さっき、加藤先生と話していた「はぁ(高い声)」というのが、あなたの演じている演技なの。
相談者:
そう言われた事がありました。
そういう言い方では無かったですけど、「猫かぶってる」って言われました。親に。
親とか、全部身内の人はわかってる。
あなたは、すごく傲慢。そして、楽をしたいの。
でも、嫌われたくないんです。
だから、自分は片付けをしないでおいて、娘が「お母さん、何これ?片付けしてないじゃない?」と言うと、「そうなの…ごめんなさい…。全部お母さんが悪いってわかってるの…。」と言う。
そんな事を言っている間に、娘さん全部片づけちゃいますよ?
(相談者:その通りです。)
要するに、あなたは人を操作する人間なんです。
家族は健全ですから、あなたが残されてしまった。
だから、あなたは事実を話す事なの。
結構、あなた手抜き屋さんよ。
なのに、人前では立派にふるまっている。
本来は、すごくだらしがない人間なの。
私だって加藤先生の前で綺麗に演じたいですよ?
でも、ここまで来たらボロが出てるからね。
その方が楽なんです。
やっぱり人間って、事実・あるがままを受け入れてもらう事が楽なんです。
心を軽くするって事はね、あるがままを相手に見せる事、伝える事だと思いますよ?
(相談者:「これは本性を言ったのか、猫かぶったのか」と、半分迷っている自分がここにいます。)
でも大丈夫。
猫かぶった言葉の中で、加藤先生が集めてくれたんだから。
(加藤諦三:玉ねぎをむくように…)
そう!玉ねぎをむくようにしていったので。
パーソナリティの意見
引用:毎日新聞
加藤諦三
だから、フリをし続けましたからね。
もうフリをやめて。
今これだけ話しましたから、明日は明るいです。
リスナーの意見
大原先生の分析すごすぎ!
「私言いますよ」って。笑
大原先生大好き。
私も、やってる気がします…。
私が悪いって言っている女は、たいてい私は悪くないと思ってるよ。
いろんな人を見てきてそう思う。ずるいね。
気を付けようと思える回だった。
なるほどね。
泣いて、他者をコントロールする人だったのか。
自分だったら見抜けないかも。
この人、何を話しているのかわかりにくい。
ままこの考察
いかがでしたでしょうか。
相談者自身も自覚していたようですが、まさに、自分の手は汚さず人に全て擦り付けるタイプ。
女性なら、「いるいる…こういう人…」「あの人そっくり!」と思った人も多いはずです。
今回の相談者のパターンの「自己卑下」ですが、自分が思っていない事を言うから、自分も周囲もおかしくなってしまうのだと感じました。
例えば、心の中では料理に自信がある人が、友人の前では「私なんか…、料理得意じゃないし…」なんて言ったりするケースです。
そうすると、友人は「そんなことないよー!」「いつもすごい料理作ってるじゃん!」「お店みたいだよー!」なんて、一気に否定してくれますよね。
恐らく、相談者はこのタイプだと思いました。
人は、無意識と意識で違う事をし続けると、自分の心もおかしくなるし、周囲の人もなんだか不快に感じます。
例えば、とっても些細な事ですが、「夫が寝室のクーラーを強くしすぎて嫌だ」と思っている妻がいるとします。
・「ちょっと下げてくれない?!」「寒い!」と夫に言う。
→結果はどうであれ、この主張が出来る人は大きな問題にはなりにくいです。
・「私がたくさん布団をかければいいのよね…」と何も言わず我慢する。
→これは大きなストレスになり、人間関係に不和も生じてきます。
こんな感じ。
加藤先生がよく、「あなたの無意識を認めないと。」というのは、こういった事から来ています。
この相談者は、本心を自分に隠し続けてきたため、もう何が本当かわからなくなっているのかな…と、私は感じました。
なので、この相談者は本当に思った事を娘や夫に言う訓練が必要です。
つまり、日記を毎日書く事。
「本当はこういう事を感じた。思った。」という、自分の本音を意識しながら日記を書くと、アウトプットの癖がつき、娘や夫への本来の感情に気づく事ができると思います。
そして、本心を言う事を恐れない事・嫌われる勇気を持つ事。
超~ダメな人でも、とことん正直だったりすると、憎めなくてみんなから好かれますよね。
正直は生きていく上で、最強のスキル。
■正直の大切さを説く回はこちら
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最後まで読んでいただきありがとうございました。