欲求への執着で性格が決まる?!フロイトの心理性的発達理論とは?

心理学で有名なフロイトの「心理性的発達理論」をご存知ですか?

こちらの理論よると、満たされなかった欲求への執着で性格が形成されるとの事。

保育士試験などでも出される有名な理論ですが、どのようなものなのでしょうか。

わかりやすく解説したいと思います。

 

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フロイトの性発達段階

心理学の三大巨匠と言われているフロイトは、人間の性の発達について「心理性的発達理論」というのを提唱しています。

フロイトによると、なんと人間は0歳から性的な欲求を持っているそうです。

 

この理論では、乳幼児から青年期に発達していく中で、段階ごとに沸き起こる性的な欲求があり、その都度、適切に満たされる事で性格が定まっていくとされています。

 

何も、これが人間の発達の全てだ!正解だ!というわけではありません。

このフロイトの理論は、男の子の発達段階に偏ったものであり、女の子にはピンと来ないものだったりします。

 

これが全てと思わず、あくまでフロイトはこう言ってますよ~という感じで紹介したいと思います。

 

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リビドーと固着

こちらの理論をご紹介する上で、大切な概念を二つ紹介致します。

「リビドー」と「固着」です。

 

リビドー

性的エネルギー・心のエネルギー・欲求・欲望

 

固着

欲求への執着

各段階で欲求が適切に満たされなかった時に、その欲求に対して怒る強い執着。

 

リビドーこと、性的エネルギーは5段階あります。

各段階ごとに、身体の口や肛門など、特定の部位の感覚が敏感になります。

 

それぞれの段階で、その欲求が満たされないと「固着」といい、強い執着が残り性格形成に影響をもたらすそうです。

では、順番に詳しくみていきましょう。

 

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1.口唇期(0歳~1歳半)

リビドーの部位
(性的エネルギーの部位)
口・唇
固着
(欲求が満たされない場合の影響)
飲酒・過食・喫煙・爪をかむ・恋愛依存

他者への依存・口唇性格(※1)

 

0歳~1歳半の欲求の部位は口と唇。

つまり、お母さんのおっぱいへの欲求です。

 

授乳を通じて、お母さんからの愛情を感じたいと思っています。

このくらいの赤ちゃんって指しゃぶりをしたり、何でも口に入れてみたりしますよね。

口や唇で満足を得ようとしている証拠です。

 

ここで欲しい時に欲しいだけおっぱいを飲んで満足した赤ちゃんは、おっとりした性格になると言われています。

逆に、欲求を満たせず固着が起こると「絶対に守ってくれる人」を常に求める性格、つまり、依存心が強い甘えん坊になる傾向が強いです。

 

 

(※1)口唇性格とは?

性本能の発達が口唇期に固着することで生じる性格をいう。この性格の人は依頼心が強く寂しがりやであり、反面、親切で寛容という性格的傾向を示すとする。

引用:コトバンク

 

 

2.肛門期(1歳半~3歳)

リビドーの部位
(性的エネルギーの部位)
肛門・排泄のしつけ
固着
(欲求が満たされない場合の影響)
几帳面・創造性が乏しい

頑固・倹約・潔癖・肛門性格(※2)

 

 

この段階での欲求は、口唇から肛門へと移動します。

この時期は、一定期間我慢し、適切なタイミングで排泄する事で快感を覚えます。

 

まさに子供のトイレトレーニングをはじめる時期ですよね。

この時期のトイレトレーニングによるしつけで、我慢する事を覚えていきます。

 

この時期のしつけが厳しすぎると几帳面な性格に、しっかりとしつけないとお金や時間にルーズな性格になると言われています。

 

 

(※2)肛門性格とは?

性本能の発達の第二段階である肛門期に固着することによって生じる性格の類型。吝嗇(りんしょく)、気強さ、几帳面、潔癖がその特色で、強い場合には退嬰(たいえい)的、敵意的になるといわれる。

引用:コトバンク

 

3.男根期(3歳~6歳)

リビドーの部位
(性的エネルギーの部位)
男根

男らしさなどの性差を意識

固着
(欲求が満たされない場合の影響)
エディプスコンプレックス(※3)

 

 

この時期は性差を意識する時期。

「あれ?僕にはおちんちんついてるのに、ママには無い。」など、男の子女の子という事に興味を示すようになります。

 

この時期に「男の子でしょ!泣かない!」「女の子なんだから、そういう事はしないの!」など、男はこうあるべき、女はこうあるべきなどの扱いを受けると、後の男らしさ・女らしさの意識に大きく影響すると言われています。

 

 

(※3)エディプスコンプレックスとは?

エディプスコンプレックス

男の子が母親に異性を求める感情を抱く

そのため、父親に嫉妬する無意識の葛藤

この欲求をなんらかの方法で開放しないと、一種のしこりとなる

しこりを残したままにすると、のちに神経症を発症する

 

無意識に異性の親の愛情を得ようと同性の親に嫉妬するが、この欲求は抑圧される。

しかし、この欲求を何らかの方法で解放しないと神経症を発症する恐れがあるというフロイトの考え方。

 

 

4.潜伏期(6歳~12歳)

リビドーの部位
(性的エネルギーの部位)
なし

リビドーが一時的に抑圧される

固着
(欲求が満たされない場合の影響)
なし

 

この時期、性的エネルギーは抑圧されて表に出ません。

エネルギーは勉強やスポーツなどに向かいます。

 

この時期の子供は、小学校に入学し、友人関係を築いたり、学校のルールを守るなど社会性を身につけます。

一説では、社会性を身につけるために、一時的に性の衝動は抑えられるのではと言われています。

 

 

5.性器期(12歳~)

リビドーの部位
(性的エネルギーの部位)
性器の性欲

欲求は他者に向けられる

 

ここまで来れば、心理的に自立し、欲求は他者へと向けられます。

この性器期は、12歳から死ぬまで続く段階です。

これまでの発達段階における、欲求が問題なく経過する事で心身健康なバランスのとれた人間になると言われています。

 

 

まとめ(フロイトの心理性的発達理論)

フロイトの理論をご紹介致しましたがいかがでしたでしょうか。

 

この記事のまとめ

① フロイトは性的欲求を5段階にわけて、段階ごとに欲求が満たされる事で性格が形成されると提唱。

② 段階は順番に、口唇期→肛門期→男根期→潜伏期→性器期。

③ それぞれの段階で身体の部位に欲求が現れ、満たされなかった欲求は強い執着となり後の性格に影響する。

④ フロイトが提唱した理論で未だに議論がされているが、有名な理論。

 

まぁ、フロイトがこう言っているだけで、これが全てだというわけではありません。

しかし、保育士の試験などにも使用される有名な発達理論でもあります。

この記事が何かのお役に立てれば幸いです。

 

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